フーコーの歴史敍述の問題、特に『監獄の誕生』のパノプティコンをめぐって
- livresque2
- 26122
- 4
- 21
- 139
おお、なんと!! 専門家たちはすでに動いていたのか! しかも若手中心ということで、実に頼もしい。成果が出て、続々刊行されるのを楽しみにしております。>RT
2015-10-31 22:47:26@parages なんと、話をしていたらこういうものがあったわけですね。こういうのは研究として本当にうれしいですね。フーコーとのすりあわせがあってもいい。
2015-10-31 22:49:47@parages @lethal_notion わたしが知るかぎり、ベンサムの名前を最初に見たのは『明六雑誌』38号(明治8年)の西周論文。違っていたらご指摘を。すでにミルの翻訳が出ていることもあって、その流れなのかなとも思う。
2015-10-31 23:41:20@sourd @parages @lethal_notion ベンサム研究者ですが、ツイート興味深く拝見しました。『ジェレミー・ベンサムの挑戦』 では、明治から大正にかけての翻訳事情を検討しています。ご参考いただければ幸いです。 pic.twitter.com/GVMwXur0Qi
2015-11-03 12:07:21@sourd @parages @lethal_notion 『ジェレミー・ベンサムの挑戦』 amazon.co.jp/dp/4779508967/… ご指摘通り当初は明治政府の立法の課題に応えるものでした。内容の摂取は小野梓の貢献大です。 pic.twitter.com/FH1E0dTrrb
2015-11-03 12:13:06『ジェレミー・ベンサムの挑戦』第II部 ベンサム論の挑戦 総論IIの第2節(深貝保則執筆)では、TL上でここ数日、話題になっていた「明治期の日本におけるベンサムの摂取や翻訳の経緯」などについても記述されています。 nakanishiya.co.jp/book/b194109.h…
2015-11-02 19:12:59ベンサムのパノプチコン論は、この全集 oll.libertyfund.org/titles/bentham… の第四巻に入っている。Google Books にも同じ巻があるけど、このリンク先の版の方がきれい。モダン・エディションとして、Miran Božovič編のVerso版もあるけれど。
2015-11-03 14:47:41@H_YOSHIDA_1973 @NakanishiyaSh 当方ベンサム研究者ですが、パノプティコンへの関心は本当に広いですね。『ジェレミー・ベンサムの挑戦』はパノプティコン執筆の背景も扱っています。ご参考いただければ幸いです。 pic.twitter.com/Xtsem4xY6v
2015-11-03 15:37:03再びフーコーの歴史の書き方について
@parages しつこくて何だが、「なぜ」に答えないフーコーの書き方ってのはやっぱり気になるんだよね。読み終わって「これで終わり?」みたいな感じがある。そもそも歴史に「なぜ」を問えるのか問えないのか、どうなのか。それを問うてしまう我々が越権行為を犯しているということなのか…。
2015-10-31 22:51:48@parages 宮崎君が受けたような質問を俺も受けるんだよ、学生から。で、そういう疑問は当然だと思うわけ。もし「なぜ」に全く答えないということなら、それは歴史学への相当根本的な批判ということにもなるんじゃないか。歴史学はやはりある程度「…だから…になった」って書くわけでしょ。
2015-10-31 22:53:07@parages フーコーのプラグマティズムと言えばそれまでだし、それでいい気もするんだけど、俺はフーコーを読んでいると、そのあたり何かすっきりしないものが残りますね。そういうわけで宮崎君のつぶやきに反応しました。
2015-10-31 22:54:00@lethal_notion うーん、たしかにそうなんだよね。まあ記述をつなげるよりも分散させていく、というのがフーコーの歴史の(方法ならぬ)方法論だったからねえ。でも読者の側で解釈するときに、結局なんらかの広い意味での因果性や時間の線状性に回収されざるをえないと思う。
2015-10-31 23:05:23@lethal_notion だからそのあたりの納得しにくさで、歴史学者からは批判を受けると思うし、その一方で、理論的には突き詰められていない印象も与える。フーコーのプラグマティズムというのはまったくその通りで、読者が使いまわすべき道具として本を書いたとフーコーも言ってるよね。
2015-10-31 23:07:42@lethal_notion まあ、その割り切りぶりが、自分なんかには不満で、フーコーの著作は初期の言語論や文学論のほうがいいと思ってしまったりする。授業では扱いやすいから『監獄の誕生』とか『性の歴史』の第一巻とか、ということになるのだけれど。
2015-10-31 23:09:06@lethal_notion でも講義録が整備されてきたし、日本語訳も陸続と出続けている(これは凄いこと!)ので、きちんと読んでいけば、そうした理解は改める必要が出てくるのではないかとも思ってます。
2015-10-31 23:13:08だからフーコーの影響の強い(と自称する)文化研究wの論文や著作は、時系列に沿ったただの事実の羅列となり、文章と内容が弛緩するんだよなあ。知的緊張を齎さないならば、骨太な因果律を設定した歴史記述の方がどんだけ誠実でマシかっちゅう話です。
2015-10-31 21:44:37パノプティコンの實在性/現實性(reality/actuality)
旧網走監獄、重文指定へ 国内唯一現存の五翼放射状舎房 headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-… 日本でパノプティコンと言えば、これですね。
2015-10-31 21:42:33