【重要追記あり】母語を奪うこと、セミリンガルにすることの残酷さ
ちなみにトリリンガルの利点としては、情報収集の際やコミュニケーションの有利さ以外にも、各言語の特性を利用して、思考言語を使い分ける事ができる点もあります。 後は事件や問題を見る時、常に三つの視点から見る事で全体像が掴み易いのもあります。
2015-11-11 02:14:41【中国語の特性】一番、一音辺りの情報量が多いので、脳内リソースが最も節約できる。特に数字復唱の時に顕著で、英語は言うに及ばず、日本語でも1(いち) 7(なな/しち)が2音になりますが、中国語は億(中読みでイー)にいたるまで一音で済みます。
2015-11-11 02:17:42【中国語の特性】SEお仕事等をしている時は大体思考言語がこれになります。脳内リソースが問題解決に食われるので、数値覚えるリソースを出来るだけ省略したいのがあります。独り言まで中国語になるので同僚がびくっとしたりします(
2015-11-11 02:19:20【日本語の特性】表現が豊かです。語尾だけで違うキャラの台詞をいくつも表現できるのは日本語特有です(中国語でも出来ない事はないですが、かなーり無理をする事になります。方言キャラとかしか表現できない)。なので自分の小説書きとしての顔は、現状日本語でしかできません(笑
2015-11-11 02:21:38【英語の特性】感情が、音圧以外で言葉に現れにくいです。故に、音圧の無い文章にした場合は人を傷つけにくく、人に傷つけられにくい。(意図的に攻撃しようとした場合は別ですが…故に最も皮肉に適した言語でもあります) 見知らぬ人と話す時は自分はこれが一番楽です。
2015-11-11 02:25:24@CookDrake ありがとうございます。これはあくまでも自分の自省によって解析したものですので、全員がこうではないかも知れないと言うのを、先ずはお断りしておきます。
2015-11-11 02:34:23@CookDrake 体感自分の脳内では…形容はあれですが、ペルソナシリーズでペルソナを入れ替えるような感じ、或いはPCで窓をIEからWordに切り替える感じ ですね。
2015-11-11 02:35:04@EYN_kenzaki はい、その旨必ず書き添えます。私はこうしたまとめの最大の価値は当事者の生の声を集めることが出来る所にあると考えています。それが故に間違いをも広めやすいのは大きな欠点でもありますが、それは指摘を受けた時に適切な修正や補足をすることで改善可能と思っています。
2015-11-11 02:36:44@EYN_kenzaki あー、なるほど、わかりやすいたとえですね。私はよく、ChromeとIEとお狐様を平行して使うことがあるんですが、そんな感じでしょうか。本当に興味深いお話を伺うことが出来て、ちょっといま興奮気味です。
2015-11-11 02:38:26@CookDrake 大体そんな感じです。バイリンガル系の人に聞く限り、自分と同じ切り替えパターンの人は大体翻訳を行う際一瞬の間(要は窓を最小化して別を最大化してる処理)が生まれるようです。母語があってその上に他を乗せてるタイプの人だと、間が生まれないようです。
2015-11-11 02:42:56- あとがき(コメント欄から若干修正して転載)
私としろみくさんがこのまとめで呼びかけたかったのは、第一に「言語を失うことの重大な影響」「バイリンガル環境も正しく準備されなければセミリンガルを産んでしまう」という問題について、広く、とりわけ当該環境での育児をなさっておられる方への警鐘として知っていただきたいということでした。
次に、そのような環境での影響が子どもに与える問題について、育児当事者以外にも知られることで、例えば教育現場などでもより良い対応や教師の配慮が可能になるのではとも思っております。
なお、セミリンガル問題は、コメント欄でも言及(※)頂きましたが、方言でも類似の問題が生じることがあります。コメント欄外での言及では、しろみくさんと近い経験をされた方のお話がありました。やはりかなり悩まれたそうです。
この場合でも親の対応は重要な要素で、親が抑圧的・加虐的だと問題は悪化します。
また親が抑圧・加虐的ではなくても、子どもの葛藤が言語化できない(そのための言語がそもそも失われゆく状況です)ために、親が問題を見落とす場合があることについても、別の方から言及がありました。
親が加虐的なのは論外で虐待事案としての対応も必要になりますが、親が抑圧を行わなくても、セミリンガル問題について無知であれば、十分に問題が生じる可能性があるのです。このことは、広く知られて欲しいと思います。
(※)https://t.co/jbSSLFuSQW Podoron(@podoron)さんには、バイリンガル教育について多くの示唆に富んだコメントを頂きました。ありがとうございました。
(2015年11月09日12:29追記。なお、まとめの初期バージョン公開は2015年11月07日(土)13:01です)
◆補注とお詫び◆
- 本まとめの初期版からの変更点について。
初期版では、バイリンガルとセミリンガル(ダブルリミテッド)について「バイリンガルの知能はモノリンガルの知能よりも低い」とする情報の含まれるサイトへリンクし、また一部記事の私の手による抜粋ツイートを収録ておりましたが、心理言語学的な見地、および当事者からの、古い知見に基づく誤った言及を含むとのご指摘を頂きましたので、まとめから拙ツイを外させて頂きました。ここに謝して訂正し、各方面にお詫びいたします。
この問題についての詳細な解説はPodoron(@podoron)さんの解説パートをお読み下さい。Podoronさん、丁寧かつ誠実な解説をありがとうございました。
(なお、問題がなさそうな記事についても、私のセレクトしたものは一端全部外させて頂きました。もしかしたら一部戻す記事があるかもしれませんが、予定は未定です)
(2015.11.12.23:30追記)