『凶悪な怪物、妖怪…は、実は真の侵略者たる人間の被害者』という設定は、何が元祖だろう?
- gryphonjapan
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「ゲゲゲの鬼太郎」は名称としては「幽霊族」もしくは「人間モグラ族」のはずです。http://www1.ocn.ne.jp/~mispla/kitaro-list/kitaro-yokai3yu.html#yu8後まあ永井豪「魔王ダンテ」などもこの系列ですかねえ。
( ´∀`) 2010/05/19 06:14
鬼太郎は幽霊族(人間モグラ)だった気がするモナ。貸本時代からこの設定なんで、一番古いかも。元々は飴買い幽霊だけど、幽霊族という設定作ったのは水木のはずモナ
kitajunkitajun 2010/05/19 15:35
>昔の伝説上の魔物や、来襲した侵略者が
>「実は人間に迫害された被害者」と位置付けるようなSF
koikesan 2010/05/19 23:16
藤子先生が「昔の伝説上の魔物や、来襲した侵略者が「実は人間に迫害された被害者」と位置付けるようなSF」を「オバQ」以前に描いていたかというと、その条件にぴったり当てはまるような作品はすぐには思い出せないのですが、それに近いと考えられる作品としては、藤子A先生が昭和32年(1957年)に発表した読切作品「巨人の復讐」(少年クラブ10月号別冊付録)と「火星ダイヤ」(幼年クラブ11月号別冊付録)が思いあたります。
「巨人の復讐」は、「フランケンシュタイン」の翻案。博士が長年の研究のすえ人造人間を創造したのだが、その人造人間は博士の意に反して醜い姿で生まれた。そのため博士に嫌われ、鎖でつながれてしまう。そこから脱出した人造人間は暴れまわって人間を襲う。その後改心して山奥でひっそり暮らすことを決意した人造人間だが、最後には人間に殺されてしまう……といったストーリーです。この人造人間は、人間の都合で生まれさせられ、その姿が醜かったため人間から嫌われ、もともと優しい心を持っていたのに人間への憎しみから人を襲うようになって、そのあげく最後に人間に殺されてしまうわけで、「恐ろしげな人造人間であるが、結局は人間のエゴにふりまわされた被害者であった」という視点が作中から感じられます。
「火星ダイヤ」は、地球から火星へ探査のためやってきた探検隊が火星人に襲われる話です。地球人に襲いかかる火星人は恐ろしい人種に思われますが、実は、以前に地球からやってきた探検隊が、火星の貴重な鉱物である“火星ダイヤ”を狙ったという過去があったようで、今回もその火星ダイヤを守るため火星人は探検隊を襲ったのでした。こういうところから、「恐ろしげな火星人だが、実は地球人に搾取されかけた被害者であった」という側面が読みとれます。
ちょっと牽強付会だったかもしれませんが、こうした作品が思いあたりました。
774 2010/06/14 18:58
まあ、普通に考えてアニメのトリトンでしょう
菜々氏 2015/12/04 08:46
神武東征やヤマトタケルの蝦夷平定などは、その土地の先住民を凶暴な存在として討つ物語そのものですし、ヤマトタケルの物語は主人公もまた中央政権から見捨てられた悲劇性を持つものですから、「主人公の正義を疑う」という文化は日本には早くから根ざしていたと思います。「平家物語」「太平記」など「正義の敵は別の正義」を体現した物語といえます。「凶悪な襲撃者はその土地の先住民」という設定は、手塚治虫が1960年に発表した「キャプテンKen」の「火星開拓民を襲う火星人」でも見られますし、1952年の「ロック冒険記」もそれに共通したテーマの作品です。おそらくアメリカの西部劇映画の全盛期に、その中で描かれる「正義の白人と悪いインデアン」という構図に違和感を感じていた日本人として自然な感情だったのでしょう。
gryphon 2015/12/04 08:53
ありがとうございます。
これを受けた
『凶悪な怪物、妖怪…は、実は真の侵略者たる人間の被害者』という設定は、何が元祖だろう? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/908217
のコメント欄でも触れましたが、神話に原型があるということはほぼ確実として「邪悪なまつろわぬものが正義の征服王にひれ伏した!万歳!!」から「…いや、悪いのは俺らかも?」となった時期が焦点のようです。
手塚、早いな…西部劇でリビジョニストウエスタン、が本格化したのは70年代ぐらいらしいのですが・・・あ、でも「折れた矢」は1950年 http://movie.walkerplus.com/mv1548/
「インディアンは被害者ではないか」というリビジョニスト・ウェスタンの影響?
togetter用補足情報 「リビジョニスト・ウエスタン」の本格化が70年代ではあるが、インディアンを善玉に描いた嚆矢の一つともいえる「折れた矢」は1950年の作品。 movie.walkerplus.com/mv1548/
2015-12-04 08:55:07togetter用資料 「リビジョニストウエスタン」の話は8分38秒から。 町山智浩の映画塾!#127「小さな巨人」<予習編> st.wowow.co.jp/detail/3768
2015-12-04 08:59:31togetter用。今回のまとめをうけて描いていただいたとのこと。 民俗学ネタ「凶悪な怪物=先住民」の類型譚 - グッド大砲(大) goodtaihoudai.hatenablog.com/entry/2015/12/…
2015-12-04 07:24:49初出じゃないけど、この系譜につらなる作品特集
「ノンマルトは悪くない!人間がいけないんだ!ノンマルトは人間より強くないんだ。攻撃をやめてよ!ウルトラ警備隊の馬鹿野郎!」「真市君…。僕は戦わなければならないんだ」「馬鹿野郎!!」(ウルトラセブン/第42話/真市、モロボシ・ダン) pic.twitter.com/b6JZp6Syw9
2015-11-29 06:37:44ノンマルトの海底基地は完全粉砕した! われわれの勝利だ! 海もわれわれ人間のものだ! われわれの海底開発を邪魔する者は二度と現れないだろう!
2015-12-02 20:12:27蛸怪獣 ガイロス ウルトラセブン第42話「ノンマルトの使者」に登場 ノンマルトが操る(ノンマルトとは無関係で偶然出てきただけという説もある)蛸のような怪獣。吸盤のある複数の足を絡ませて船を沈めようとした。ピンチになると死んだふりをしてやり過ごす
2015-11-29 03:45:27守護神獣 ザバンギ ウルトラセブン1999最終章6部作第6話「わたしは地球人」に登場 ノンマルトたちの守護神といわれる怪獣。人間の女性に化けたノンマルトが使役した。守護神だけあって戦闘能力は高く、カプセル怪獣ミクラスとウインダム二匹がかりでも歯が立たない
2015-11-25 21:16:05生まれた街を遠く離れても 忘れないでおくれ、あの街の風を ― いつでも誰かが / 上々颱風 (1993) 映画「平成狸合戦ぽんぽこ」主題歌
2015-12-03 20:25:57難易度★ 平成狸合戦ぽんぽこには隠れキャラがいる。 答え:キキ 妖怪大作戦のシーン pic.twitter.com/eGgamiva3S
2015-12-03 14:18:14@shimeji_pz 時は平成、宅地開発の煽りを受け野山に隠れ住む狸はただの獣となり、人を化かす手段を忘れてしまった。そんな彼等の野山も切り崩されると知り、忘れてしまった化かしの技で人間を欺こうとする。しかし、特訓しても技を思い出せない!狸の運命やいかに。『平成狸合戦へっぽこ』
2015-12-03 13:17:58『平成狸合戦ぽんぽこ』 環境保護をテーマにしていることと もうひとつテーマが存在する 「タヌキたち」は 第二次世界大戦後の「日本人」 「人間」は「アメリカ人」を 表している。 pic.twitter.com/aqJOcgJYnx
2015-12-03 10:52:40「平成狸合戦ぽんぽこ」で狸たちが人間から護ろうとした森は開発され、多摩ニュータウンになり、その団地に「耳をすませば」の主人公、月島雫が引っ越してくる。そして大人になった月島雫が「猫の恩返し」という題名の物語を書いた。ジブリの作品は、全ての世界が繋がっている。らしい。
2015-12-03 08:21:33オイラ個人だと、永井豪「鬼」かな。「『人間を襲う怪物、妖怪…は、実は真の侵略者・人間の被害者だった』という設定は..」 togetter.com/li/908217#c233…
2015-12-03 22:21:07@yuri_no_meikyu 僕もそうだったんです。そのものじゃなくて、その作品を紹介したSFアンソロジーだったかな。タイムパラドックスも..「『人間を襲う怪物、妖怪…は、実は真の侵略者・人間の被害者だった』という設定は..」 togetter.com/li/908217#c233…
2015-12-03 22:29:13『…「『鬼─2889年の反乱─』を発表。29世紀に誕生した人造人間は、普通の人間との区別のため、頭部に角を植えつけられた。そこから生じる醜い疑心暗鬼と差別の話…』 永井 豪 - 「先がわからないから面白い」 r25.yahoo.co.jp/interview/deta…
2015-12-03 22:35:58http://r25.yahoo.co.jp/interview/detail/?id=20090910-90007671-r25
「当時はシフト制で本一冊作ってたみたいなところがあって。この人はスポーツ、この人はストーリーでってだいたい決まってたんですね。で、どうしても僕はギャグ担当(笑)」
そんななか、週刊少年マガジンに100ページの読み切り「『鬼─2889年の反乱─』を発表。29世紀に誕生した人造人間は、普通の人間との区別のため、頭部に角を植えつけられた。そこから生じる醜い疑心暗鬼と差別の話。
「まったくギャグとは違う絵柄が描けるということを見せたくて。それでSFタッチの話を全力で描きました」
タッチのみならず、テーマ的にも後の永井豪ワールドの一端が垣間見える。さらに翌年『週刊ぼくらマガジン』で『魔王ダンテ』をスタート。
togetter用資料 ここも詳しい内容が 永井豪『鬼 ―2889年の反乱―』 sciencefiction.asablo.jp/blog/2012/02/1…
2015-12-03 22:37:00