ロシアの高速増殖炉BN-800が送電網に接続された件について

厳密には高速中性子炉という表記になっているとか、BN-600も増殖比がほぼ1だったはとかそういう突っ込みは無しで
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(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@Archangel_HT ロシアも研究開発環境が厳しい中で、経済的に難しいFBRが推進されてる背景にはプルサーマルというよりも核種変換に注目してるから予算が取れてるというところがあると思います。

2015-12-13 19:07:22
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

@Archangel_HT このあたりは、フランスも同様で自前では炉はないですが、ロシアと日本との間で研究協力体制がありますし、実際に今は停止していますが、常陽のMarklll炉心やBN600を使って研究してたりしますね

2015-12-13 19:09:00
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ロシアの名誉のために言っておくと、現在稼動しているBN-600は冷却系の事故は発生してるものの、運転実績は良好で日本の研究機関や企業とも共同研究をやっていたりするし、発電炉としての運転実績も積んでるので、その拡大型であるBN-800はきちんとした運用や研究体制がある

2015-12-13 18:48:40
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

溶融塩炉や鉛ビスマス炉は、結構ゲテモノな感じもするけど、理論的に結構面白い発想も生まれてきてるし、プラント設計的にもここ20年で革新的な解決方法が生まれてきてるので、お金かけるならこっちにしてほしいな、という感じもする。まぁおかねの出所的にFBRから資金の振り分けは無理だけど

2015-12-13 19:39:55
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

わしは、主に技術的な観点以外のところ(経済性や運用面)でFBRには反対なんだけど、技術的な側面で見てもあんま面白くないのよね。核種変換自体は面白いのだけど、実証炉で金かけてやる話ではないと思うし、原子力技術としては溶融塩炉や鉛ビスマス炉のほうがよっぽど夢があって面白い

2015-12-13 19:37:40

なぜ日本はそこまで高速増殖炉にこだわったのか

松浦晋也 @ShinyaMatsuura

高速増殖炉(FBR)の研究は、第二次世界大戦直後から始まっている。当時は天然ウラン資源がすぐに枯渇すると推定されていたため。その後、ウラン資源が思っていたよりも存在することが分かって、FBR研究をあまり急ぐ必要がなくなった。が、日本はFBRにエネルギー自給の夢を見ちゃったのだ。

2015-12-13 18:18:21
林司@るーしゃんず @Archangel_HT

@ShinyaMatsuura しかし、前の戦争も結局は資源がない故にあんな無謀な戦争を起こして、資源がない故にあんな悲惨な負け方になったわけですから、エネルギーだけでも自給できるかもしれない、って言う可能性を追い求めてしまったのは仕方ない気もしますね

2015-12-13 18:35:33
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

@Archangel_HT それもあったし、1970年代のオイルショックも、FBR推進の大きな契機となったそうです。

2015-12-13 18:38:29
林司@るーしゃんず @Archangel_HT

FBRは「持たざる国」であり続けた日本に、キミも「持てる国」になれる可能性があるよ、と言う囁きで、それはあまりに高い代償を支払うものだった…と言えるのは、私たちが振り向いて論評できる立場だからなんだろうなぁ。

2015-12-13 18:51:34