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この訳では✖。正しくは「(生体工学の)神から見捨てられるほど悪いことはしていないつもりだが」。 twitter.com/RutgerHauer_BO…
2016-01-03 19:44:13"Nothing the god of biomechanics wouldn't let you in heaven for." 「生体工学の神が天国から呼んでるってわけか?」 『ブレードランナー』タイレル殺害シーン
2015-12-24 06:31:28この直前にタイレル社長とロイはこんなやり取りを。 Roy: I've done questionable things. Tyrell: Also extraordinary things. Revel in your time. pic.twitter.com/U5wcfN3ZDq
2016-01-03 19:47:33そして"Nothing the god of biomechanics wouldn't let you in heaven for."と続く。「神に見捨てられるほどの悪はしていないぞ」
2016-01-03 19:52:39この台詞は (I've done) nothing the god of biomechanics wouldn't let you in heaven for. と解釈できます。先の"I've done questionable things."を受けている。
2016-01-03 19:54:52「父なる神から見れば俺は不良品だろうが、それでも天国に入れてもらえないほど悪に染まったつもりはないぞ」と、自分の製造主(=神)であるタイレル社長に皮肉を飛ばしているのです。
2016-01-03 19:57:12"I've done questionable things." "(You've done) extraordinary things." "(I've done) nothing [omit]" ホップ、ステップ、ジャンプで台詞が重なっていく。
2016-01-03 19:59:35そしてタイレル社長すなわち自分の作り主(造物主)を殺害する。自分は神に見捨てられていたと思い知ったロイは、自らの手で神を殺すのです。 pic.twitter.com/yvPaYEOl56
2016-01-03 20:02:46"(I've done) nothing the god of biomechanics wouldn't let you in heaven for." 冒頭に I've done を補えば、文末にある for の機能も説明できる。
2016-01-03 20:05:06"The god wouldn't let me in heaven for things I've done." と文を変形すればわかると思います。「俺がしでかしたことが問題になって神様は俺を天国にいれてくださらないようだ」
2016-01-03 20:07:55延命を請う人造人間と、それは不可能であると冷酷に宣告する開発者。 「俺は悪に走ってしまった」 「ずば抜けた人生だったぞ。残りの日々を楽しめ」 「神に見捨てられるほどの悪はしていないぞ」 pic.twitter.com/8oAQXLBVaN
2016-01-03 20:13:40神との対話シーンです。しかしながら日本では間違って理解されているようです。字幕も吹き替えも間違っている。
2016-01-03 20:17:15自分もこれと酷似した会話をしました。相手は医者でした。もう当の昔に若死にしたそうですが。
2016-01-03 20:18:10『ブレードランナー』の吹き替え版でタイレル社長は「レイチェルには質問は百以上は必要のはずだが」と荒巻部長の声で喋っていた。記憶が曖昧ですが。ところが原語では「今の(レプリカント識別)テストでは百以上の質問をしていたね」と喋ってる。
2016-01-09 21:02:08そして「普段はいくつぐらい質問をするんだね」と聞いてくる。デッカードは「20か30ぐらいですね」と答える。レイチェルが自分をレプリカントと知らないでいると社長に教わって驚く。「本人が知らない?」
2016-01-09 21:04:21社長は説明する。感情面を安定させるために偽の記憶を彼女に植え付けた。あれはその第一号だと。だからこそテストでデッカードが彼女をレプリカントと判定するまでに百以上も質問しなくてはいけなかったと観客には飲み込める。巧い脚本です。
2016-01-09 21:06:38"She's a replicant, isn't she?" (彼女レプリカントですね) "I'm impressed. How many questions does it usually take to spot them?" (面白い。普通いくつ質問しているね?)
2016-01-09 21:10:23"I don't get it Tyrell."(いくつ?) "How many questions?"(質問の数さ) "Twenty, thirty, cross-referenced."(20から30) 字数の関係でちょっと原セリフと違うけどご容赦を。
2016-01-09 21:14:38"It took more than a hundred for Rachael, didn't it?"(彼女には百以上かかったね) "She doesn't know?!"(まさか…) 「まさか」は字数のために選んだ訳です。本当は「レプリカントだと本人が気が付いていない?」
2016-01-09 21:17:34"She's beginning to suspect, I think."(最近はアレだが) "Suspect? How can it not know what it is?"(人造だと本人が知らない?)
2016-01-09 21:23:07"How can it not know what it is?" レイチェルを she でなく it 呼ばわり。つまりデッカードはレプリカントを徹底して機械扱い。
2016-01-09 21:32:19"It took more than a hundred for Rachael, didn't it?"(彼女には百以上かかったね) ここを「レイチェルは特別だ」と訳してはデッカード刑事のこの後の驚きが伝わらなくなる。 pic.twitter.com/951e9sIDLk
2016-01-21 01:19:43「ふつうは20ないし30の質問でレプリカントかどうか判定できるというのに、レイチェルの判定には100以上もかかったのはなぜだと思うねデッカード君」と社長は謎かけをしているのです。
2016-01-21 01:21:53