『刀剣乱舞』二次創作に見る元型と変容の可能性 「怪異譚/類話/物語」の視点から

よりイカしたタイトルとこの一連の流れに対する考察ツイートの編集者を募集しています。 この後、議論は審神者の真名と諱、刀剣男士は神か妖怪かクローンツクモガミか言説などへ展開と飛躍を続けてゆくのでした。 (ツイート使用に際して不都合な点があれば、ご連絡頂ければ対応致します。お手数をおかけします)
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のぎ@大和鯖 @One00zerO

本丸オカルト話ってどれくらいあるんだろうか。ホラーでなく、オカルト。

2016-02-16 21:35:05
とくぞうだったんですよ @sv_g8

@One00zerO いわゆる『神隠し』モノやブラック本丸モノはガチオカルトでしたよ。ただ一時期の騒ぎでかなり消されちゃったんですよねえ……

2016-02-16 22:00:11
のぎ@大和鯖 @One00zerO

@sv_g8 えっブラック本丸モノでオカルト作品あったんですか!ブラック本丸作品は刀剣に人権なしの類いばかりかと

2016-02-16 22:06:11
とくぞうだったんですよ @sv_g8

@One00zerO まあ刀剣に人権なしも事実なんですけど、引き継ぎブラック本丸というジャンルには怨みのあまりガチ怪異とかした刀剣がウロウロしてる話も多かったですよー。贔屓の子がいると辛いんですけどね……

2016-02-16 22:13:28
のぎ@大和鯖 @One00zerO

とうらぶ世界観的には柳田国男かラフカディオ・ハーンか。いや怪談はホラー系ですな。

2016-02-16 21:44:21
のぎ@大和鯖 @One00zerO

マヨヒガは本丸自体。見るなのタブーは三日月。粟田口は将軍塚。鵺に鬼に土蜘蛛。退治された妖。異類婚は狐。天狗は上から降ってくる。浦島太郎。オカルトの題材としては優秀かと。

2016-02-16 21:50:32
のぎ@大和鯖 @One00zerO

大太刀勢と青江はオカルト側なのかホラー側なのか。うごごごご。いや両方なんだろうけど。

2016-02-16 21:53:04
枝音エッダ @chicken_edda

すっごく面白い見解で成程なと思いながら見てるけど個人的に『刀剣乱舞』のX次創作の形成過程は『グリム童話』というか、地方の民話とか、そういう「語り物」的なところがあると思う グリム童話はグリム童話という枠組みで括られて久しいけれど、元々あれらは蒐集された各地の民話寓話の集積なのだし

2016-02-16 21:28:07
枝音エッダ @chicken_edda

例えば「シンデレラ」や「ヘンゼルとグレーテル」という有名タイトルであっても、細部やそもそもの筋書きが異なる異話、版によって改訂が行われている箇所が存在するし、さらに訳本にまで目を拡げるととんでもない解釈がとんでもない数存在しているという状態と似たものを感じる

2016-02-16 21:32:08
枝音エッダ @chicken_edda

印刷技術が確立する以前、人々が何らかの「物語」に触れるには ①(存在していれば)原本を読む ②原本の写しを(作って)読む ③原本を知る人から口頭で聞く の大きく3つの方法があったわけだけど、①が出来る人間は、ごくごく限られているだろうことはまず想像がつくと思われる

2016-02-16 21:38:44
枝音エッダ @chicken_edda

だから物語が「人々に広まる」ためには原作者が作った「原本」以外が「原本」の内容を物語るという過程が必要不可欠なのね そのために古くは原本や原本の写しを更に自分でうつす「写本」があり、歌や語りとして広め歩く吟遊詩人や琵琶法師が居たり、時代が下れば貸本屋という職業もあらわれた

2016-02-16 21:42:20
枝音エッダ @chicken_edda

まず問題なのは、その「写本」の全てが必ずしも「原本」を一字一句全く同じに引き写したわけではないということ 古典研究なんかでは必ず「写本」の異同について触れる 表記ぶれ、書き間違い、文章の追加削除等々 写本をうつした「書き手」の意思が介在し反映されていることを知ることになる

2016-02-16 21:49:11
枝音エッダ @chicken_edda

日本で言えば『源氏物語』が1番例に出しやすいとおもうけど、あれって原本は散逸して残っていないので今私達がなんらかの形で読んでる『源氏物語』は全て「写本」を底本として構成されているのね だから『源氏物語』は本当に紫式部1人の手によるものなのか?という議論も根強くある

2016-02-16 21:52:44
枝音エッダ @chicken_edda

だから『源氏物語』の訳本の出典を見てみると「大島本」っていうものに1番多くブチ当たるのだけど「1番原本に近いと言われて」はいるものの、結局それも「写本の作者」の意思や省略や書き間違いやその他諸々が一言一句に至るまで原本と同じか?と言うのは千年かけてわからなくなってしまってる

2016-02-16 21:57:27
枝音エッダ @chicken_edda

とここまで来るとかなり話が逸れてるから無理矢理話を戻すけど、その「元型」は誰かに「模写」される度に形質を変えうる、という話をしたかった

2016-02-16 22:02:04
枝音エッダ @chicken_edda

そしてさらに言えば吟遊詩人や琵琶法師、さらには市井の人々がその原本に触れて知った「物語」を自ら語り出す「口伝」というのが「物語」を変容させる可能性を最も膨大に有している、というのが【X次創作】とたいへんに通底する部分が大きい

2016-02-16 22:06:10
枝音エッダ @chicken_edda

俗っぽく表現すれば「噂に尾ひれがつく」というのが1番適した表現じゃないかと思うんだけど、例えば「シンデレラという娘が王子様に見初められたそうな」という噂話は、恐らく人の口の端を通過するごとに【物語性】を強く帯びていくことになる

2016-02-16 22:09:31
枝音エッダ @chicken_edda

まずは自称事情通の人間によって「継母が意地悪でこき使っていた若く美しいシンデレラが綺麗なドレスを着て舞踏会にあらわれ、追ってきた王子に見初められて結婚した」という細部が付加され、話に面白みをもたせるために「その綺麗なドレスは魔女にもらって…」なんてトンデモ設定が付加されるうち、

2016-02-16 22:15:10
枝音エッダ @chicken_edda

皆知ってる『シンデレラ』のお話が出来上がる というのは割とありうるんじゃないかな、と 同様とは言わないけどこの「噂に尾ひれ」現象にかなり似た現象が起こってるのが【X次創作におけるキャラ設定の付加】っていうどこのジャンルでも1度は学級会の議題になってるアレだと個人的には感じるわけで

2016-02-16 22:21:13
枝音エッダ @chicken_edda

何らかの「物語」に触れる機会が多い人ほど「物語的なテンプレート」を意識的にか無意識的にか知ってる確率がかなり高くて、その「テンプレート」は、【物語を効率よく動かす力】と言い換えても良いと思う

2016-02-16 22:27:40
枝音エッダ @chicken_edda

特にX次創作においてはそのテンプレートこそが最大の磁場を形成して物語を形成している 「主人公は(何らかの理由で)魅力的」とか「こういう外見のキャラはお節介焼き」とか、そのテンプレートに沿って「物語る」人が多いほど、「物語られる側(聞き手」の母数は単純に言って増加する

2016-02-16 22:37:58
枝音エッダ @chicken_edda

そして聞き手側の多くは語られたテンプレートを自らの「記憶」としてコピーし、自身が「語り手」となった時にそのテンプレートを「付加」していることを、多くの人は自覚しないまま語り手として語り継いでいるように見受けられる

2016-02-16 22:41:16
枝音エッダ @chicken_edda

もしくは、語り手が語る解釈と聞き手の中に元からあった解釈が「一致」したが故に聞き手が自身の解釈を「肯定」することでより強固なテンプレートを自己の中に形成し、それを「物語る」ことになるケースも往々にしてあるんじゃないかな

2016-02-16 22:44:57
とくぞうだったんですよ @sv_g8

ガチで民俗学の研究みたいになってきててわくわくしますね……

2016-02-16 22:46:16
枝音エッダ @chicken_edda

特に『刀剣乱舞』は元が『史実』を底本に敷いた「もしも~だったら創作」なワケで、元型となる史実もまた【刀剣乱舞X次創作】のテンプレートになっているというある意味とんでもないマッチポンプの中で醸成されてるので

2016-02-16 22:52:11
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