#お好み焼き屋浜風 VS浦風 お好み焼き対決編【艦これSSっぽい】

紅吏珠名 @chrishna_c2

「材料と調理器具は店に置いてある分がすべて。浦風はんも今日厨房を扱こぉてきて勝手はわかっとるはずやし、お互いお好み焼き職人としてのプライドにかけて、ズルして嘘の評価とかでけへんと思うけど、どないや？」 その一言が、私の浜風としての心に火をつけました。 #お好み焼き屋浜風

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「へぇ……まぁそれでうちは構わんよ。元々浜風と決闘をしにきたわけじゃけぇ」 浦風姉さんはすでに乗り気のようです。 「ほな決まりやな。どないする浜やん？」 #お好み焼き屋浜風

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「ただしルールをひとつ追加じゃ。勝った方が負けた方になんでもひとつ言うことを聞かす。それでうちが勝ったら、この店の暖簾を今日限りで降ろしてもらおうか」 「な……！」 そこで浦風姉さんが、とんでもないことを言いだします。 #お好み焼き屋浜風

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「明日から屋号をうちの名前をとって、お好み焼き屋浦風に改める。谷風を含めたこの厨房に立つ艦娘全員、うちの従業員として再教育しちゃる」 「そんな……」 「んで浜風。お前はクビじゃ」 あまりにも一方的であんまりなその条件に、私は言葉を失います。 #お好み焼き屋浜風

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「ちょっと待ってぇな浜やんの姉ちゃん。うちはそこまでめちゃくちゃ言うてへんで！？」 「浜風ぇ。うちが直々に広島のお好み焼きの真価を見せつけちゃるけぇのお……」 「あかんわ。このひと目が本気と書いてマジになっとる……広島の女にガチで火をつけてしもうたわ」 #お好み焼き屋浜風

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「あかん。うちのせいで店の存続が大ピンチになってもうた……どないやって落とし前を……」 板が頭を抱えてうなっていました。 「それは困るな。あたしがねーちんのおっぱいを揉めなくなるのは死活問題にかかわる」 谷風はどうやら自分のことを心配しているみたいでした。 #お好み焼き屋浜風

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「いいんです。これは元々私と姉さんとの問題。この方法で決着がつくのなら、私はそれでいい」 「浜やん……」 「ねーちん……」 「浦風姉さんが相手なら、相手にとって不足なしです」 「その意気やよし……じゃ。なら、お好み焼き屋浦風、開店記念イベントの開始じゃ！」 #お好み焼き屋浜風

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かくしてお好み焼き屋のキッチンと言う名の戦場にて。 陽炎型11番艦・浦風と同13番艦・浜風による直接対決が行われる運びとなりました。 #お好み焼き屋浜風

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「ねーちん。なんか暇だしおっぱい揉ませろ」 「いやです。そんなにおっぱいが好きなら自分のものを触っていなさい」 「馬鹿いっちゃあいけないよ。目の前にねーちんがいるのに、どうして自分の身体をまさぐってなきゃいけないんだい」 #お好み焼き屋浜風

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「自分で自分のおっぱい揉んでても虚しいだけさ。そうは思わないかい？」 私はそんなことしません。 「いいですか谷風。自分がされて嫌なことは相手にもやっちゃダメなの」 「そーなのか。なら、自分がやって気持ちいいことは、相手にもどんどんやれということだな？」 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「姉妹同士のスキンシップは大事だ」 「それはまぁ、そうですね」 「うむい。それで目の前にスキンシップするための手っ取り早い方法があるなら、それをやらない手はないじゃないか」 「……それが、私の胸を触ることだと？」 #お好み焼き屋浜風

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「あたしの目の前でそんな立派なものをぶら下げてる方が悪い。据え膳くわぬは男の恥というだろう？　あたしの中の男がささやくんだ」 どういうことですかそれは……。 #お好み焼き屋浜風

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「あのね？　胸が大きくても何もいいことなんてないの。重くて肩は凝るし、下着選びも苦労するし、走ると∞の字に揺れるし、夏場なんて中が蒸れて毎日お手入れが大変だし、お風呂に入るとぷかぷか浮かぶし」 「あ、りゅーちんが大破した」 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

調理にかかる時間にして僅か十数分の間にすべてが決着する一本勝負。 この勝負に浦風姉さんが勝てば、お店はすべて姉さんのものになる。 そして私が勝てば、その時は……。 泣いても笑っても、この一本勝負で決着がつく。 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

こんな冷戦みたいな関係なんて絶対に嫌。 なにより、よくわからないうちに怒らせてしまっていた浦風姉さんと仲直りしたい。 せっかく姉妹と呼べるひとと再会できたのに。こんなのってない。あんまりです。 ……そんな、鉄板のように熱い想いが、私を突き動かしていました。 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「うちのヘラ使いで、泣いたり笑ったりできなくしちゃるよ」 エプロンを身にまとい、両手にヘラを構える浦風姉さんの背中からは炎のようなものが揺らめいていました。 例えるならば陽炎。まさに陽炎型の名を象徴するに相応しい、いわゆるキラキラにも似た高揚と威圧感でした。 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「これか？　浜風も、もうちぃと鍛えよったらできるようになるじゃろうね」 えっ、私にもできるんですか！？ 「ま、お前のいまの練度じゃ到底無理じゃけ」 ……。いまの言葉で傷ついた気になってしまうのは気のせいでしょうか。 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「見ろ、ねーちん。いまのやつ、あたしも見様見真似でできるようになったぞ！」 谷風……あなたは本当になんでもできる器用な子ですね。 「そがぁによそ見しててえぇん？　もう決闘は始まっちょるよ？」 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

そうです。これは料理勝負。 音もなく鉄板が熱されていく間に、私たちは材料を１から下ごしらえしていきます。 調理中の私たちの体の動きに合わせるように、ひよこさんも上下に踊るように動く。 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「……えぇなぁ。うちもこんなん欲しいなぁ」 「いくらりゅーちんでも、これだけはやれんな。あたしんだ」 龍驤さんも谷風も、エプロンの胸の部分に刺繍されたひよこさんを見ているようでした。 ひよこさんがどんな風に踊っているのか、私の方から見られないのは残念です。 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「もう辛抱たまらん。二人ともおっぱい揉み揉みさせろー！」 「アカン。気持ちはよぉわかるがアカンて谷やん！」 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「こないなことは、しかと見て楽しむんが通や。いきなし実力行使に出たら全部台無しになってまうんやで？」 「そーなのか。それは知らなかったな」 「それにな谷やん。いまはガチンコ勝負の真っ最中や。本気になっとる二人の邪魔をしたらあかん」 #お好み焼き屋浜風

紅吏珠名 @chrishna_c2

「かーっ！　仕方ないね。じゃありゅーちんので我慢するぞ」 「なにをどう我慢するんかよう知らんが、それで気が済むっちゅーなら幾らでも発散しい！」 「よし言ったな。男に二言はないな！」 「うちら女やし。ちゅーかなんでうちの胸が揉まれる流れになっとん」 #お好み焼き屋浜風