井上武史vs木村草太の論戦か? 『軍事権』は憲法に書かれていないとできないのか。

タイトルにある「論戦」という解釈は、まとめ者の個人的判断です。井上武史氏のツイートに「『集団的自衛権=軍事権』説なんて論外。本当に憲法学者なのかというレベルの言説」という一節があり、これは私が読んだ中では、木村草太氏の主張のことを意味する、と判断しました。同氏の文章を読んだ時に「面白いけど初めて聞く説だ」とも思ったので、ここから本格的な議論になることを期待してピックアップしました。
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hemo @kaitaKarlheinz

木村草太さん「辺野古は国会で法律事項に」 ow.ly/10cyf0 ”「(憲法では)、…(略)外交権の行使を超えた軍事活動というのは想定していてないで、実は日本国憲法の中には、内閣に軍事権を与えた規定と言うのは存在はしない訳です」”…よね。

2016-04-02 11:26:16
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

現在の(異常な)政治状況を見て発言すべきという人がいるのだが、その意味がまったくわからない。いまは黙っていろあるいは本当のことは言うなという意味なのか。他方政権に反対する言説なら許されるらしい。しかしそのせいでとんでもない言説が憲法学説として社会に流通してしまった。どうするのか。

2016-04-02 12:20:02
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

あ、木村草太先生@SotaKimura への議論への反論ですね、これは。 これに関する論文なども、どこかにあるのかな。 synodos.jp/society/14863 @inotake77

2016-04-02 12:31:02
リンク synodos.jp 軍事権を日本国政府に付与するか否かは、国民が憲法を通じて決める / 木村草太『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』から | SYNODOS -シノドス- シノドスは、ニュースサイトの運営、電子マガジンの配信、各種イベントの開催、出版活動や取材・研究活動、メディア・コンテンツ制作などを通じ、専門知に裏打ちされた言論を発信しています。気鋭の論者たちによる寄稿。研究者たちによる対話。第一線で活躍する起業家・活動家とのコラボレーション。政策を打ち出した政治家へのインタビュー。さまざまな当事者への取材。理性と信念のささやき声を拡大し、社会に届けるのがわたしたちの使命です。
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

社会に向けた発言は学者同士の議論とは違うのだ、というのも正直わからない。それじゃあ学問とは何なのかという疑問も。フランスの憲法学者は改憲論議でも政権に関係なく是々非々で議論していたと思うのだけど。日仏では状況が違うと言えばそうだが、ではどうすれば同じになるのかなあと思うところ。

2016-04-02 12:32:08
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

【メモ】井上武史先生@inotake77 の twitter.com/inotake77/stat… というツイートは、 木村草太先生@SotaKimura が この論文などで書いた主張への批判だと思われる。 synodos.jp/society/14863

2016-04-02 12:34:51
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

憲法で禁止されていること以外は法律で決められる。こんなの憲法学の常識。集団的自衛権を憲法で根拠づけている国があるのでしょうか。個別的自衛権を13条で根拠づける必要などそもそもない。「集団的自衛権=軍事権」説なんて論外。本当に憲法学者なのかというレベルの言説。

2016-03-31 22:02:06
野村修也 @NomuraShuya

「法律家共同体のコンセンサス」という意味不明な概念が出て来たあたりから、一部の憲法学者の党派性と、気に入らない言説を「立憲主義」の名の下に異端視するエリート意識が浮き彫りになった気がします。かかる動きは憲法の精神から最も遠いですね。 twitter.com/inotake77/stat…

2016-04-02 16:51:18
野村修也 @NomuraShuya

国のカタチは、自由な言論を通じて国民が決めるべきものであって、「法律家共同体」が決めるべきものではないと思うのですが、どうも憲法学界は違った考えを持っているようです。

2016-04-02 17:02:57
α @snjiru7

井上武史憲法学は「平和主義」を憲法の基本原理として認めないことによって、憲法改正の限界原理として「平和主義」が機能しない結果、軍国主義憲法への憲法改正の道を開く憲法学になっています。私は井上武史憲法学に断固、反対します。

2016-04-02 23:31:03
α @snjiru7

井上武史憲法学は、憲法改正のハードルを下げ、為政者がやりたい放題にできるようにしてあげると「統治の合理性と迅速性」が実現され、憲法が「良い統治システム」を備えたことになる、という。しかしこのような見解は、安倍政権のいっそうの暴走をもたらす危険が大きく、到底、賛成できない。

2016-04-02 23:40:10

4月5日追加

弁護士社長 伊藤たける|憲法マニア|法律事務所Z@寿司といえば富山! @itotakeru

教えて下さい。 憲法で禁止されていること以外は法律で決められるというのは憲法学の常識なのですか? 上の命題が正… — そんなの常識でしょう笑。なぜ、条文の禁止を超えて、国家権力を制限できるのか、私には理解ができません。 また、我… l.ask.fm/igoto/45DKECPW…

2016-03-31 22:48:51
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

「ネッシー」など初めから探す必要のないもの。そもそもの問題設定を間違うと議論がとんでもない方向に行ってしまう典型。まあそれにしても思いつき程度のことを何の恥じらいもなく堂々とメディアで垂れ流したものですな。

2016-04-04 23:01:55
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

前RT ややや、ネッシーとな? これはやはりほぼ明白に@inotake77氏による 、木村草太氏への批判、と見ていいのではないか? 例えばWEB RONZA【憲法学で読み解く民主主義と立憲主義(2)】参照。(続く) twitter.com/inotake77/stat…

2016-04-05 23:32:50
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

「集団的自衛権ネッシー論」というのを私は唱えています(笑)。 webronza.asahi.com/politics/artic… ネッシーの例でいえば… webronza.asahi.com/politics/artic… それはまさに「ネス湖でネッシーを探せ」と… at-douga.com/?p=13350

2016-04-05 23:42:17
リンク WEBRONZA(ウェブロンザ) 【憲法学で読み解く民主主義と立憲主義(2)】――憲法73条から集団的自衛権を考える - 木村草太|WEBRONZA - 朝日新聞社 憲法上の「自国を守るための武力行使」、国際法風に言うなら「個別的自衛権の行使」が、9条の例外として、憲法前文や13条を根拠に認める、という政府解釈のロジックは、前回の話で一応ご理解いただけたかと思い
リンク WEBRONZA(ウェブロンザ) 【憲法学で読み解く民主主義と立憲主義(3)】――ネッシーは本当にいるのか? - 木村草太|WEBRONZA - 朝日新聞社 では、集団的自衛権に関する議論は、一体、どうなっているか、ということです。 ということで、ビジュアル的にやったほうがわかりやすいのではないかと思って図をつくりました。わかる人はわかると思いますが、
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

「書いていないからして、やってよい」ということにはなりません…「書いていないことはできない」と考えるのが一般的です webronza.asahi.com/politics/artic… 「書いてないということはやらないということなのだな」と解釈します webronza.asahi.com/politics/artic…

2016-04-05 23:45:10
西の彼方 @WestEdgeQ

このあたりは政治学者界隈でもいろいろと議論になったが、「現在の(異常な)政治状況を見て」というのは、現在が「異常な状況だから改善しなければならない」という結論ありきの話であるし、「社会に向けた発言は学者同士の議論とは違うのだ」というのは学問としての敗北宣言のように聞こえるのです。

2016-04-05 01:35:24
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

言いたかったことを見事に言い当ててもらい感銘を受ける。

2016-04-05 07:35:23
ほりぐちです @mstk_Horiguchi

なるほど。安保法制に関連して憲法学者が中心となって政治的に「反対」の意見表明しようとして,インパクトのある言葉,大衆受けするような言葉を選択したのは明らかに筋が悪かったようだな。端的に,あるいは純粋に学問的におかしいと言ってた方がよかったんだろう。

2016-04-05 01:48:38
Takehiro OHYA @takehiroohya

「京大憲法学」と対比しての「東大憲法学」が仮にあるとしたらそれは芦部—高橋—かつての長谷部的なものであり、現在の長谷部さんも違うし木村くんはもっとそうでないというところがポイントではないかと思う。つうか東大でくくると浦部先生や青井さんも東大なんでね。

2016-04-05 14:25:30