集団遊びで起きる子どもの問題行動とその対策~アドラー心理学をベースに~

ゲームなどのルールを伴う集団遊びの中で起きる「参加しようとしない」「暴言をいう」「わざと負ける」などの問題行動とその背景にある心理を、アドラー心理学をベースに、その対策も含めて説明しました。
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松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

次に、ここが面白いのだが、他者への攻撃的な発言が出る。つまり③→②に改善する。自分はダメだと思っていたのが少し自信がついたもののまだゲームを上手くやれると思えず、次善の策として他者を蹴落としにかかるのである。方法は誤りだが、他人より優れたいというポジティブさが芽生えてきている。

2016-04-05 00:05:22
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

このとき注意しなくてはならないのは、わざと負けていた子が他者を攻撃するようになると、表面的には状況が悪化しているように見えることだ。一連の心理のメカニズムを理解して、状況が改善に向かっていることを理解しなくてはならない。対応としては、②で説明した「論理的帰結の演出」が基本となる。

2016-04-05 00:12:19
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

ここまでの説明でわかるように、一口に問題行動と言っても集団内の心理のダイナミクスとの関連で複雑な動きがあり、それによって対応も異なってくる。障害特性だからとか自己肯定感の低下しているからといった単純な理解にとどまらないようにしたい。

2016-04-05 00:15:38