枡野浩一、歌壇に向けて語る(斉藤真伸氏による『みぎわ』二月号「時評」を機に、田中槐氏に宛てて)※更新終了

歌人・枡野浩一、自らと歌壇との関係について語る。 枡野浩一さんと田中槐さんとのやりとりに呼応して、あの方や、この方まで! 【更新情報】2011-02-09 16:09:33 のツイートまで収録しました。ひとまずここで更新は終了とします。
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枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →続きです。リクエストがありましたが、私は記憶力に問題があり、「何々があった」ということは詳しく覚えているのですが、何年のことだったのかを忘れてしまうのです。いつも宇都宮敦さんに年譜的な記憶まちがいを指摘してもらっています。拙著の記述もその点怪しいです。→

2011-02-03 03:23:19
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →いま石川啄木研究家のかたと文通しており、年譜的な調査の詳しさに感服しますが、枡野浩一研究をのちにされる物好きなかたが万一いたら、「年譜」に関しては疑ってください。『淋しいのはお前だけじゃな』(集英社文庫)も出来事は実話ですが、時間軸はわりと怪しいです。→

2011-02-03 03:26:08
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →私が短歌を始めたのは予備校時代、二十歳の時。翌年の角川短歌賞に連作「大学時代」50首を応募。予選通過しました。無知ゆえに二本同時応募したため、落ちたほうの連作「予備校で」50首を30首に減らして短歌研究新人賞に応募、それも予選通過しました。1989年。→

2011-02-03 03:32:38
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →「大学時代」は予備校でのことを詠んだ連作、「予備校で」は大学時代のことを詠んだ連作です。一部は活字になり、選評が載りました( http://p.tl/Wm-Y )。で、活字にならなかった歌を拾って新作を足し早稲田文学新人賞に応募、最終候補に残りました。→

2011-02-03 03:37:31
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →当時、早稲田文学新人賞は小説と詩と短歌を同時に選考していて、歌人の福島泰樹ほかが選考委員でした。受賞作は小説。大庭礼治の短歌30首が佳作になり、枡野は「俵万智に似すぎている」との理由で落選した、「枡野さんには厳しすぎたかも」と選評には書かれていました。→

2011-02-03 03:46:56
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →そのあと福島泰樹さんからは留守電に激励のメッセージも吹き込まれており、私はお礼の手紙を出しました。浅草でのクリスマスイブ「短歌絶叫コンサート」のチケットを送っていただいて行きましたが、結局ちゃんとお目にかかったのは最近でした。私は短歌から少し離れます。→

2011-02-03 03:54:59
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →私は高校卒業、専修大学へ入学し中退、予備校生を経て進学断念、リクルートにアルバイト入社、音楽ライター開始、広告会社に就職、作詞やコラム連載を開始しフリーに、といった経緯で現在に至ります。早稲田文学新人賞落選はリクルート時代です。90年から91年くらい?→

2011-02-03 04:01:06
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →その後「宝島30」「SPA!」他で執筆活動をしているとき、大学の後輩・宇田川寛之に角川短歌賞への再挑戦を宣言。短歌連作「フリーライターをやめる50の方法」50首を応募、最高得票落選したのが95年。それが「SPA!」中森文化新聞で大きく取り上げられます。→

2011-02-03 04:07:12
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →NHK「ソリトン」が教育テレビから総合テレビに移ったときの特番で、特殊歌人として紹介されたのは翌年くらい。最初の短歌集が刊行されたのは97年です。99年前後にネット活動を始め、結婚・離婚。岡井隆本誤植事件は03年、岡井さんとの専大公開対談は04年です。→

2011-02-03 04:14:39
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →ちなみに『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房)刊行が00年。「短歌ヴァーサス」創刊号で枡野浩一特集を組んでいただいたのが03年。そこに発表した連作「愛について」(のちに講談社『結婚失格』に収録)の悪意ある評が短歌誌に載ったのはその年か、その翌年でしょう。→

2011-02-03 04:23:26
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →と、ここまで書いてみて、早くも記憶ちがいを発見しました。角川短歌賞で予選通過したのが「予備校で」、短歌研究新人賞で予選通過したのが「大学時代」でした。あべこべに書いてました。同時期に編んだ連作なんです。二作同時に読むことに意味がある構成にしていました。→

2011-02-03 04:27:42
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →やっと現在の話に戻れます。長くなってすみません。繰り返しますが私は、歌壇が自分を無視するのは半分「自業自得」と考えています。そして利害関係的に、歌壇に近づくメリットが思いつかなかったので、距離を置いてきました。俵万智さんにもまだ会ったことがないんです。→

2011-02-03 04:31:22
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →しかし短歌集を出したばかりの97年くらいに「かばん」の歌会を見学したことは一度あります。岡井隆公開対談以外にも、歌壇のシンポジウム的な場には二度呼んでいただきました(一度目は穂村弘さん荻原裕幸さんと。二度目は http://p.tl/LWsg です)。→

2011-02-03 04:38:42
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →今では穂村弘さんが売れっ子エッセイストになり、東直子さんや笹公人さんのようなマスメディアで活躍する歌人もいます。小説家として私より売れている加藤千恵さんもいるし、作詞家活動も順調な佐藤真由美さんもいます。彼らは歌壇に私ほどは屈託を持っていないかもです。→

2011-02-03 04:46:08
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →佐藤真由美さんは短歌研究社「うたう」の新人賞で加藤治郎さんに選ばれて入賞しましたが、歌壇では活動していません。短歌誌でも語られません。加藤千恵さんも佐藤真由美さんも「人気」を指針のひとつにする歌人であり、散文を多く書いているのは偶然ではないと思います。→

2011-02-03 04:51:23
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →この長いツイートで私が書いてみたかったことは、枡野浩一や加藤千恵や佐藤真由美そして佐々木あらららは、たしかに現在「歌壇で語られる歌人」ではないが、それは社交的あるいは広い意味での政治的な事情でそうなっている部分もあるのではないか、という素朴な疑問です。→

2011-02-03 04:57:06
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →黒瀬珂瀾さんや斉藤斎藤さんが先日ユースト放送を試みしたとき( http://togetter.com/li/93019 #kantantanka )、私は珍しく彼ら(枡野から見ると「歌壇の歌人」)に積極的にコミットしようとしました。そして失敗しました。→

2011-02-03 05:01:33
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →私はかなり前、遺言めいた斉藤斎藤批判を「友人まで公開」のmixi日記に書いたことがありますが、その言霊が彼にも伝わっていて警戒されてしまったのかもしれません。でも私が斉藤斎藤さんに投げかけた質問は、「ブロック」されるほどのものとは到底思えませんでした。→

2011-02-03 05:07:58
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →斉藤斎藤さんは「歌壇で評価されにくい短歌」の説明を、私ではないだれかに宛てて書かれていたようです。しかしその説明も私には納得できませんでした。たとえば松木秀さんの短歌は枡野浩一の短歌とニアミスする部分もあると感じるが、彼は現代歌人協会賞をとっています。→

2011-02-03 05:11:47
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →そもそも「歌壇で評価されやすい」って何でしょうか? 「この歌のここがわかる人とは短歌の話ができる」 「こっちの歌を代表作と思ってるのだとしたら、信頼できない」 みたいな言い方がユースト放送では目立ちました。 そんなふうに閉ざす必要、 あるんでしょうか?→

2011-02-03 05:18:11
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →かつて斉藤斎藤さんは、枡野浩一の掲示板によく投稿していました。彼はあの頃「短歌をつくらない人にとっても、 なんとなく面白い文と感じられるような短歌をつくりたい」 といった意味のことを書き込んでいたと記憶しています。そこからの距離に、気が遠くなりました。→

2011-02-03 05:22:11
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →斉藤斎藤さんや黒瀬珂瀾さんには彼らの道があると思うし、それは尊重します。私も『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房)などで排他的な言説を繰り返していましたが、そのことは反省しています。私は自分と立場のちがう歌人からの批判を、「ブロック」はしないでおきたい。→

2011-02-03 05:30:51
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →「黙殺」「無視」以上の酷いことは、この世にないと考えています。どんな「批判」も「無視」よりは温かいと、今回送っていただいた「みぎわ」の記事を読んで再認識しました。私が歌壇に現在いないことで枡野浩一の名前が忌み言葉のようになるのは、やはり悲しいことです。→

2011-02-03 05:40:08
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →私と交流のある若い歌人たちにまで、私の名前による「迷惑」がかからないようにと、今はそのことばかり祈っています。初対面の頃から変わりなく、枡野浩一にフラットに接してくださっている田中槐さんに対して、こんな長いツイートをすみませんでした。ご清聴感謝します。→

2011-02-03 05:45:21
枡野浩一(歌人さん)▼8刷『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』 @toiimasunomo

@enjutanaka →いったいどう「返信」していいか困るような感じでしょうし、お返事はいつかでかまいません。田中槐さん以外の方からの「返信」も歓迎します。岡井隆さんも加藤治郎さんも黒瀬珂瀾さんも笹公人さんもいる懐の大きな結社「未来」の皆様にも宜しくお伝えください。(一応、了)

2011-02-03 05:56:04
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