AV女優は労働者になってはいけない

川奈まり子👻怪談👻@KawanaKwaidan @MarikoKawana

ここ数日勉強した結果、只今猛反省中。「労働」という言葉をこれまで私は不用意に使いすぎた。『弁護士ドットコム』さんごめんなさい、労働者としてのAV女優の権利が守られると良いと取材されたとき言いましたが、迂闊でした。AV女優は、労働基準法９条の定める「労働者」になっちゃダメだ！

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@MarikoKawana 労働基準法９条の定める「労働者」の条件にあてはまると、AV女優という仕事は大変に辛いことになりかねない。以下は労働者の法的条件。 （１）雇用主に「使用」されていて、「従属しているか」否か （２）仕事を頼まれたときに断ることが出来ない。　（続きます）

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@MarikoKawana （３）業務命令を断れない。（断ると解雇の危険性がある）（４）雇用主（または上司）から仕事のやりかたについて指示される （５）雇用主（または上司）に仕事の進捗状態の報告を求められる →日報・週報・月報などの提出を求められる （６）勤務時間が決められている

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@MarikoKawana （７）遅刻・早退・欠勤について管理されている （８）業務を遂行するにあたり、自分以外の人に代わりに仕事をしてもらうことは出来ない （９）報酬が時間給・日給・月給など時間を単位に計算されている （１０）他社の業務に従事することが制約、または事実上困難

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@MarikoKawana （１１）報酬に固定給部分がある ……ね？　「ね？」じゃわからない人のために、現在AV業界では慣行となっている業務委託契約によるAV女優の働き方を、前述の（１）～（１１）と対比させながら説明したいと思います。

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@MarikoKawana （１）仕事を頼まれたときに断ることが出来ない。 →現在多くいる業務委託契約で働くAV女優は、原則としてプロダクションからの出演依頼を断ることができる。AV女優はプロダクションにとり外部の業者であり、委託条件によっては仕事を断る権利を持つ。

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@MarikoKawana とりこぼした（１）雇用主に「使用」されていて、「従属しているか」否か→プロダクションにマネジメントを業務委託しているAV女優は被雇用者ではなく、プロダクションにとっては外部業者であり個人事業主なので、誰にも「使用」されず、どこにも「従属」はしない。

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@MarikoKawana （２）雇用主（または上司）から仕事のやりかたについて指示される→業務委託AV女優は仕事の進め方について具体的に指示される義務はない。

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@MarikoKawana （３）雇用主（または上司）に仕事の進捗状態の報告を求められる（日報・週報・月報などの提出を求められる）→業務委託AV女優は外部の業者であるため、そのような義務は負わない

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@MarikoKawana とりこぼした（３）業務命令を断れない。（断ると解雇の危険性がある）→業務委託AV女優は誰にも命令を受ける義務は負わない。出演内容により、自主判断で出演を断ることができる。但し断った場合、出演依頼が減る等のリスクはある。

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@MarikoKawana （４）勤務時間が決められている（５）遅刻・早退・欠勤について管理されている→業務委託AV女優は外部の出演業者なので、出演など自らの仕事のスケジュールに従う。委託条件にもよるが、原則、所属するプロダクションによって時間を拘束されなくてもよい。

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@MarikoKawana （６）業務を遂行するにあたり、自分以外の人に代わりに仕事をしてもらうことは出来ない→自ら代役を用意するのは、出演業という仕事の特殊性になじまない。何らかの理由で出演をキャンセルする場合は、委託先のプロダクションと連携して対処する必要がある。

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AV女優は労働者の夢を見るか（5月8日のツイートまとめ） Read: tl.gd/n_1soltm2

荒木俊三 @toshizoaraki

@MarikoKawana まあ自営業と雇用者の違いだよね。自営業者は、リスクと面倒を自分で処理しないといけないけど、契約は自由で大儲けできる。雇用者は、リスクと面倒は会社が肩代わりしてくれるけど、ガチガチに管理されるし給与も一定。普通に考えたら、業務上の自由がないのは雇用者だ。

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@toshizoaraki いやいやいや、HRN的な見方だとそうなりますが、AV女優の中には「え！」てなぐらい稼げてる「個人事業主」も少なからずいるんです。女優に一次出演料の７割払うダクションもある。雇用になったらワープア化、AV女優のブラックバイト化一直線。という気がします。

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@MarikoKawana AV女優は性器を含む裸を露出する特殊な出演業。ゆえに、出演者に出演を諾否・選択する権利を失わせ、雇用主に指揮命令権を与える雇用契約下で働くことになった場合、尊厳に関わる非常事態に容易に陥ることが予想できる。代償として労働者の権利を手放すことになるが。

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@MarikoKawana 労働者は「社会的合理的理由」がなければ解雇されないが個人事業主である業務委託AV女優に対しては契約解除を規制する法律がない。社会保険の加入が無く、傷病手当金を貰えず、労働時間の規制はなく、出演中に怪我などしても労災補償を得ることはできない。

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@MarikoKawana 有給休暇など労働基準法が定める権利が無く、失業給付が無く、出演料が不払いになっても国の立替払い制度を活用できない。それでもやはり、AV女優がプロダクションと雇用契約を結んで被雇用者≒労働者になったときのリスクはあまりにも大きい。

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@MarikoKawana 「脱げ」と命じられて服を脱ぎ、「出ろ」と命じられてAVに出演することは、AV女優の尊厳を踏みにじる。労働基準法の『労働者』の判断基準（１）から（１１）のどれもがAV女優の心身の安全を危うくする。であれば、AV女優は労働者になってはいけないのではないか。

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@MarikoKawana 労働者であるか個人事業主であるかということは、契約書ではなく実態で判断される。実態はプロダクションの雇用者で指揮命令下におかれてAV出演を繰り返しているAV女優がいるのではないかと危惧する。心身に被害を被っていなくとも、それは偽装契約で問題だ。

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@MarikoKawana 1999～2000年頃にはAV女優を雇って、つまり雇用契約を結んでいるプロダクションがあったと記憶している。月給制で企画系のAV女優を雇っていた。私も企画系で１回あたりの手取りは少なかったから、初めはそこの事務所の女優を羨んだが、途中で考えを変えた。

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@MarikoKawana 売れてきて、企画単体として出演するようになり、他の媒体に仕事の幅を広げてみれば、月給制のAV女優が気の毒になった。その事務所の月給は一律20万円だったが、私は努力と才覚次第で月100万でも200万でも稼げるのだと知った。

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@MarikoKawana 事務所と交渉して委託条件を変えてもらい、AVやピンク映画などポルノ分野以外の仕事を自分ですべて取り仕切るようになると、乾いた風が体の中を吹き抜けてゆくような気がした。孤独で、自由だった。明日をも知れぬ。だからどうした。面白いじゃないか。人生の大冒険だ。

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@MarikoKawana ……と、思える変わり者だけが向いている職業なのだということは、あとからじわじわとわかってきた。気づけば夫含め仲間はみんな変人ぞろいだったから。 偽装契約で働かされているAV女優は、どうか早く目覚めて。貴女は独りで立っている。気づいてないのは自分だけ。