くるりとハイレゾとK2HD

くるりとハイレゾとK2HDにまつわるエトセトラ。岸田繁さんのCCCDに関するツイートがトレンド入りを果たすほど大きな反響を呼んでいます。ですが、かくいう岸田さんご自身にも過去に問題のある音源のリリースは無かったでしょうか? 今さら2年前の話ではありますが、備忘録的な意味でまとめておくことにしました。
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抽象的でわかりにくいですね……。

VICTOR STUDIO HD-Music.がオープンする時に、ビクターの担当者の方を取材した、藤本健さんの記事にわかりやすい説明がありました。


リンク AV Watch 【藤本健のDigital Audio Laboratory】 第586回:ビクタースタジオが“産直”ハイレゾ配信を始めた理由 既報の通り、ビクターエンタテインメントは、キングレコードなど合計4社が参加するハイレゾ音楽配信サイト「VICTOR STUDIO HD-Music.」を設立し2月6日より配信サービスを開始した。ここではカジュアルなユーザーをターゲットにジャズやクラシックだけでなく、70年代、80年代の歌謡曲などポップス系のタイトルも充実させての配信を行なっている。またCDマスターからK2HDプロセッシングによって作成した音源も数多く用意されているという。

“みなさん、よく勘違いされているのですが、マスターとして保存してあるのは、あくまでもCDのマスターですから、フォーマットも16bit/44.1kHzで同じものでしかないのです。”

“2012年に登場したのがK2HDプロセッシングです。これはCDのマスターからハイレゾを作ることができる技術です。”

“秋元:K2HDプロセッシングはK2HDの進化版ともいえるもので、CDフォーマットでカットされた20kHz以上の高域情報を最大100kHzまで復元することができます。もちろん、元とまったく同じようになるわけではありませんが、無い音を無理やり足すというのではなく、元の音に非常に近い音に仕立て直しているのです。


つまり、ここでの説明を要約すれば、

K2HDとは44.1kHz/16bitのフォーマットで残っている“CDマスター”と呼ばれるマスターテープから、補間技術によってハイレゾ相当の解像度を持つ音源を生成出来る技術である

と言うことができるでしょう。

元々音が無い部分に後付けで音を足して音源を生成するので、音質についてはオーディオ・ファンを中心に賛否両論あるようです。また、サンプリング周波数伸長、ビット深度拡張を行うため“ニセレゾ”と呼ばれてしまう事も……。が、ここではひとまずその議論は置いておきます。


リンク Twitter fixer on Twitter “くるりのあの熱い話は一体何だったんだ”
リンク Twitter fixer on Twitter “くるりのハイレゾ、酷いなwwww なんで24bit 44.1kHzでそのままでもハイレゾなのに、わざわざK2HDで96kHzのニセレゾ化するんだよwww しかも、マスターが44.1kHzってことはCDのマスタリングした後のやつじゃね? ないわー。岸田繁さん騙されてるっしょ”
リンク Twitter H∀L9000 on Twitter “くるりのハイレゾK2HDが前提なのか……。ガクッと来るな。そこは録音を底上げするのが前提じゃないのか。……騙されてるよ、ソレ。”
リンク Twitter H∀L9000 on Twitter “くるりの一件は内情がどうなのか分からないから断定はできないけど、普通の感覚で見ると騙されてる感じがする。プロでも丸め込まれちゃうんだね。……というか、ミュージシャンってピュアな人々で却って普通の人より騙されやすいのかも。”
リンク Twitter H∀L9000 on Twitter “24bit 44.1kHzでええやん、ビートルズみたいで。”
リンク Twitter H∀L9000 on Twitter “くるりのハイレゾ配信の一番の成果って、約1年前リリースのこの曲ですらスタジオマスターが24bit/44.1kHzで録音されているという事実を明らかにしたことかも知れんね。”

と、ここで話は終わりませんでした。この後も話は続きます。

くるりのベース担当、佐藤征史さんの2014年6月5日から、6日にかけてのツイート。

masashisato @Sato_Qrl

マスタリングした新しいアルバムの音源が届いた。24bit、44.1kHzのwavファイルをハイレゾウォークマンにぶちこんだら臨場感がすごくてフンフンしている。CDは16bitだから24bitでは解像度は違うのだが、それだけ?自分の気持ち?ジョグダイアル以来のSONYの当たりか?

2014-06-05 00:59:00
masashisato @Sato_Qrl

くるりのベースです。NOISE McCARTNEYの代表しつつ、TONE所属です。


こちらのツイートには以下のリプライが返って来ているため、ここに書かれている“新しいアルバム”とは、後の2014年9月17日リリースの11thアルバム『THE PIER』の事を指しているものと考えられます。

CelesteRider @CelesteRider

@Sato_Qrl 「THE PIER」の先行試聴会、残念ながらハズレでした。。。 発売まで首を長〜くして待つ事にします❗️

2014-08-19 10:08:01

リンク くるり ニューアルバム「THE PIER」特設サイト くるり ニューアルバム「THE PIER」特設サイト 約2年ぶりとなるくるりのニューアルバム「THE PIER」の公式特設サイトです。

なを、余談となりますが『THE PIER』のハイレゾに関するfixerさんと高橋健太郎さんの熱い論戦につきましてはこちらのまとめをご覧ください。

まとめ くるり『THE PIER』のハイレゾ音源について 高橋健太郎氏とfixer氏のやり取りを中心にまとめた。 50013 pv 196 4 users 93

@ぽるちお_ @portio_

@Sato_Qrl @fixerhpa はじめまして。  fixer さんのRTから来ました。  もしも もしも できましたら、16bit へ変換した音源との聴感の違いを教えていただきたいです。

2014-06-05 20:43:10
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