- KeitaFuruya0612
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話を手形に戻すと、手形を発行して仕入代金を支払える企業は、金利が上昇しようと関係なく、手形を発行する――むかしは、金利が高くなったときには、一時的に一部現金で支払ってくれ、というような要請があったというような話も聴かないわけではないが。。。。
2016-06-21 13:51:06そういうことでもない限り、インフレ率が高くなり金利も上昇するようなときには、むしろ手形の発行残高は増えることになる。というのは、相対的にそのほうが有利だから。売る側も、売上代金を手形で受け取っても、賃金費用や税金が上昇しない限り、自分が手形を切るか譲渡すればいいわけだから、
2016-06-21 13:52:52「金利が上がれば、負債残高が減少する」なんて、なかなか言えない。金利が制約になるのは、せいぜいこうして発行された手形が割り引かれるとき。逆に言うと、市場金利を引き下げても、なかなか投資や貨幣流通残高が増えることにはならない。
2016-06-21 13:56:172年ぐらい前には、「ベースマネーが増加してからマネーストックが増加するまでには2年ぐらいかかる。これまで常にそうだった。なぜなら企業はまず自己資金で投資を行い、マネーストックが増えるのは、それがなくなった後だからだ」と言っていた人がいたが(今何言っているか知らないが)、
2016-06-21 13:58:10かれこれ2年ぐらいたつんじゃないかと思うが、まあ、そもそも民間投資が増えていない、というのはともかくとして、あんまり意味ない説明だったと思う。
2016-06-21 13:59:48買う側は、金利が上昇するぐらいの事情ではなかなか、手形やファクタリングの残高を減らすことはできない――ってか、そもそも金利を負担していないんだから、当たり前といえば当たり前だが、仮に負担していたとしても。
2016-06-21 14:01:08というのは、120日のファクタリングなり電債なり手形なりを圧縮しようとしたら、3か月間にわたり、毎月2か月分の仕入代金を支払い続けなければならないから。そんなことできっこない。しかも、これやってしまうと、今後は運転資金の金利を自分が負担しなければならなくなる。
2016-06-21 14:03:14金利が上昇したぐらいのことでは、この種の負債残高を減ることはない。経済学は、こうした支払いを繰延するための負債も「貨幣」を借り入れるための負債も同じ「将来の所得と現在の所得の交換」と考えているが、みそもくそも一緒にしてはダメなのではないか。。。。
2016-06-21 14:04:53ちなみに、おいらの勤め先はうまくしのいだが、中には、手形支払いがいきなり前払に切り替えられ、資金調達もできず、資材調達できなくなって廃業に至った会社もある。。。。
2016-06-21 16:17:04仕入先といってもいろいろあって、特に企業城下町といわれるような、大きな会社が一つあって、その周辺をいくつもの小さな会社が取り囲んでいて、お互いに工程を行き来しているような地域の場合は、もう中心の会社と、その周辺の会社の小切手でいくらでも商売できる。ただし、結局のところ、
2016-06-21 16:28:27下請けになるほど、取引条件は不利になる。自分は手形を切れないとか、切っても限られたところでしか引き取ってもらえないとか、割引も、地銀はダメで信金しかやってもらえないとか、まあ、日本の場合、そうやって金融機関もすみ分けてきた。
2016-06-21 16:29:52近年は、取引の広域化というようなこともあって、特に海外の会社を挟むと、さすがに手形というわけにいかない。ただし、これも結局、海外で行われた工程の次の工程を担当する会社に金利負担が発生するわけで、まあ、それを価格に転嫁できるかどうか、力関係もあるんだけれど。。。。
2016-06-21 16:33:12信用のある会社はどこでも手形・電債といった支払いの繰り延べ手法を用いる、というのは、その通りですね。そしてそれが第三者にとっての決済手段になる。しかしどうしても銀行預金を必要とするところは、銀行に持ち込み割引く。金利・割引料は自己負担。
2016-06-21 16:36:16