名古屋市の子宮頸癌ワクチンアンケート調査データの解析に挑む

名古屋市が公費で実施した子宮頸がんワクチンアンケート調査の公表済み速報結果を引っ込め、生データだけをPDFで公表したもののそれ以上の解析はせず結果も出さないと言明。このデータを変換して再解析しようするネット上の動きを追いました。新情報は随時追加予定です。 名古屋市ウェブサイトから削除された速報結果のアーカイブ https://web.archive.org/web/20151223190255/http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/cmsfiles/contents/0000073/73419/sokuhou.pdf 名古屋市ウェブサイトのデータ公表コーナー(2017年2月1日現在こちらに移転) http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000088972.html 続きを読む
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浜六郎氏が反論の英語論文を投稿中というけれど

衣笠万里(きぬがさ まさと) @dr_kinugasa

浜氏によれば、HPVワクチン接種群における接種前の有症状率と、非接種群における接種群の「平均接種時期」以前の有症状率とを比較すれば、接種後には5〜10倍も症状が増加することになるそうです。つまり元々、非接種者には接種者の数倍もの病者がいたという解釈です(病者除外バイアス)。 twitter.com/dr_kinugasa/st…

2018-06-06 20:11:59
衣笠万里(きぬがさ まさと) @dr_kinugasa

そもそも一切調整を加えない生データで比較してHPVワクチン接種群と非接種群との間で認知機能や運動異常の有症状率にほとんど差がないのに、濱氏の回析では接種後に10倍増加することになっています。一種の錬金術であり、まともなジャーナルならacceptしないでしょう。 twitter.com/hichachu/statu…

2018-06-06 13:58:29

(↑これは名古屋市大論文の発表を受けて浜氏が「『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No177」として発表した次のネット記事
http://npojip.org/sokuho/180308.html
の話です)

衣笠万里(きぬがさ まさと) @dr_kinugasa

しかし実際にはHPVワクチン接種後に年数が経つと、接種以前からあった症状でも接種後に起こったように思えてしまうことは十分考えられます。つまり浜氏は病者除外バイアスを強調する一方で、リコールバイアスの可能性をあえて無視しています。その辺りが科学者として誠意を欠いていると思います。

2018-06-06 20:23:23
名取宏(なとろむ) @NATROM

浜六郎氏は「薬害」の「専門家」。これはと狙いを定めた新薬について、あらゆる方法で害を過大評価、効果を過小評価する。おおよそ科学的とは言えない。たまに正しいこともいうが、いつでも「害を過大評価、効果を過小評価」した上で偶然にそうなるだけ。

2018-06-06 21:38:13
名取宏(なとろむ) @NATROM

一例。浜六郎氏は「タミフルを使うと、進行型で死亡するより突然死する危険が11倍高まる」と主張したが、その計算は対照群の設定が不適切なため[ d.hatena.ne.jp/NATROM/2009122… ]。「一種の錬金術」。ほぼ10年経つがいまだにタミフルと突然死の関連は示されていない。

2018-06-06 21:38:32
リンク NATROMの日記 「タミフルで死亡」は本当? 「タミフルで死亡」は本当? NPO法人医薬ビジランスセンターの浜六郎氏が、2009A/H1N1インフルエンザ(新型.. 1 user 21
名取宏(なとろむ) @NATROM

イレッサをはじめとする分子標的薬の効果を疑うまともな医師はいまや存在しないが、浜六郎氏はイレッサが無効であるかのように主張した。イレッサ訴訟は原告が敗訴したが、その一因として浜六郎氏の関与が指摘されている[ drmagician.exblog.jp/20247824/ ]。

2018-06-06 21:39:04
リンク EARLの医学ノート 【雑感】イレッサ訴訟,最高裁が上告棄却し原告敗訴 | EARLの医学ノート ※今回は雑感です.一般人も読む可能性があるため,薬剤名は商品名で記載しました. ■肺腺癌の治療薬であるイレッサ®(一般名Gefinitib,Astr... 2

特定の分子を作用標的とする分子標的薬イレッサには効く人と効かない人があることが知られていましたが、その分かれ目がどこにあるのか当初はよく分かっていませんでした。その後標的となる分子の遺伝子に特定の遺伝子変異(BRAF遺伝子変異)を持つ人に対して有効性を発揮すること(しかもこの遺伝子変異を持つ人はアジア人集団に多いこと)が判明したため、まず遺伝子検査を行って遺伝子変異の存在を確認してから使用するようガイドラインが定められました。日本肺癌学会ホームページの「各種ガイドライン」コーナー
http://www.haigan.gr.jp/modules/guideline/index.php?content_id=33
に「○○遺伝子検査の手引き」としてリストアップされているのは、いずれも特定の分子標的薬が使えるかどうか判定するための検査法(「コンパニオン診断・検査」といいます)」の解説です。現在では新しい分子標的薬が承認されると、そのコンパニオン検査もワンセットで承認されるようになってきています。
また副作用の間質性肺炎については添付文書の冒頭に注意喚起が書き込まれ
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/670227_4291013F1027_1_30.pdf
国立がん研究センターの情報コーナー
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/medicine/anticancer_agents/data/gefitinib02.html
の一般向け治療薬情報にも「気を付けておきたい副作用と自覚症状」として出た場合は医師、看護師または薬剤師に伝えるよう明記されています。

名取宏(なとろむ) @NATROM

イレッサ訴訟は教訓的である。原告は「イレッサは確かに効果のある良い薬なのでしょう。それはそれとして私の夫はイレッサの副作用で死亡したのだからその責任を取ってください」などとも主張できた。

2018-06-06 21:39:29
名取宏(なとろむ) @NATROM

私が仮に原告の立場であったら、イレッサの有効性を否定するような「専門家」は味方にしたくない。裁判で不利になるからだ。しかし、「薬害」の「専門家」にとっては、原告よりも、イレッサが無効であることを宣伝するほうが大事だったのだろう。

2018-06-06 21:41:02
名取宏(なとろむ) @NATROM

HPVワクチン関連で浜六郎氏を援用するのは危険である。「子宮頸がん死亡はスクリーニングでは減らない」などと子宮頸がん検診をも否定しているからである。HPVワクチンを接種しないなら、せめて検診は受けていただきたい。

2018-06-06 21:41:25
名取宏(なとろむ) @NATROM

子宮頸がん検診に言及しないことで村中璃子氏の著作を「悪書として歴史に残る」などとbokemontaro氏は言うが、なぜか検診を積極的に否定する浜六郎氏を批判しない。「浜六郎氏の専門は薬学疫学だ」などと信頼している様子。不可解である。HPVワクチンを否定してくれるなら誰でもいいとしか思えない。

2018-06-06 21:42:32
名取宏(なとろむ) @NATROM

なお、子宮頸がん検診によって「将来のその人たちが子宮頸がんで死亡する患者数はゼロとなるでしょう」などという主張もあるが誤りである。検診で子宮頸がん死亡は減らせるがゼロにはならない。それでもまあ、浜六郎氏のような検診否定よりはまし。

2018-06-06 21:43:00

2019年2月になって、同じ名古屋市のアンケート調査結果を使って鈴木貞夫氏の名古屋スタディ論文とは真逆の結論を出した論文が、(疫学や医療統計学の専門誌ではなく)日本看護科学学会の英語論文誌JJNSに公表されました。

まとめ HPVワクチンの安全性に懸念を訴えた八重論文と、それに対する研究者らの反応 2019年2月、聖路加の八重准教授らが「HPVワクチンが接種後の幾つかの症状に関連している可能性がある」という疫学論文を日本看護科学学会誌に掲載しました。それに対し、Twitterでは「統計手法が不適切」、「研究デザインが恣意的」、「筆頭著者の八重氏が薬害オンブズパーソンのメンバーであるのに、COI開示がされていない」などの声が上がっています。発表論文に対する反応をまとめています。 25495 pv 185 8 users 566

この論文は共著者の2人の名をとって、八重・椿論文と呼ばれています。
鈴木氏はJJNS誌にレターを投稿してこの論文の解析手法の数々の問題点を指摘し、論文掲載の撤回を求めましたが、編集委員会は不可解にも途中で議論を打ち切り、論文はそのまま掲載され続けています。この論文には著者の利益相反(2人のうち1人、八重ゆかり氏が薬害オンブズパーソン会議のメンバーでありながら利益相反なしと申告している)の問題もあります。

2022年2月、八重ゆかり氏が「名古屋市 HPV ワクチン接種後調査データを 用いた 2 つの解析論文の比較」と題する論説
http://cont.o.oo7.jp/49_3/p483-98.pdf
を「臨床評価」誌(八重・椿論文の共著者、椿広計氏はこの雑誌の編集委員)の第49巻第3号
http://cont.o.oo7.jp/49_3/49_3contents.html
に発表したことから、鈴木氏は2022年6月発行の同誌第50巻第1号
http://cont.o.oo7.jp/50_1/50_1contents.html
に反論の論説を発表しました。

宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

名古屋スタディの反論で一部有名な、八重ゆかり氏らの論文ですが、鈴木貞夫氏自身によって再反論されています。 フルボッコという単語が頭をよぎる… 論説:「名古屋市HPVワクチン接種後調査データを用いた   2つの解析論文の比較」の問題点 cont.o.oo7.jp/50_1/50_1conte…

2022-07-30 07:58:58
宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

でもさ、どうして一部の薬害団体は、数字を意図的に切り取ったりアクロバティックな解釈をして、かえって薬剤で苦しんでいる人たちの足を引っ張るとことをしてきたのだろう?

2022-07-30 08:13:18
宮原篤 7th「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」 @atsushimiyahara

彼には薬しか見ていないのか?…これでは自分の医薬ビジランスセンターの主張を達成させるために裁判を利用したようにしか見えない.[【雑感】イレッサ訴訟,最高裁が上告棄却し原告敗訴] drmagician.exblog.jp/20247824/

2022-07-30 08:15:46
リンク EARLの医学ノート 【雑感】イレッサ訴訟,最高裁が上告棄却し原告敗訴 | EARLの医学ノート ※今回は雑感です.一般人も読む可能性があるため,薬剤名は商品名で記載しました. ■肺腺癌の治療薬であるイレッサ®(一般名Gefinitib,Astr... 2
室月淳Jun Murotsuki @junmurot

@atsushimiyahara イデオロギー主張のひとつの手段としているからだと思います.福島原発事故後の訴訟にもおなじことを感じます.

2022-07-30 11:13:20
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