絵を描く人にとって、背景をいかに効率的に描くかは重要な課題。登場人物などメインの絵に集中するためにも、よい意味で手抜きしつつ、きれいな背景を描くコツは知りたいところ。
現在Twitter上では、イラストレーターが紹介するテクニックが話題だ。
写真背景を手描きの絵となじませる簡単な加工 https://t.co/Du21UrgiAD
— ヤマモ卜ヒ口ユキ (Hiroyuki Yamamoto) (@yam_owl) 2017年6月8日
イラストレーターのヤマモトヒロユキさん(@yam_owl)による、写真を手描きのイラストとうまくなじませ、背景として使う方法。元が写真とは思えないほどイラストにマッチしており、なおかつ密度が濃い背景に見えるのが素晴らしい。
これ、自分の分析としては、「露出の合わない青空を入れる」のは定番なので分析を省くとして、、。
影を作って画面の大きい面積を影に入れてしまうことで、脳が影部分のディテールを読み取ることを放棄してしまうので、全体のディテールが減ったように感じて絵のように錯覚するのではないかと、、。
— ヤマモ卜ヒ口ユキ (Hiroyuki Yamamoto) (@yam_owl) 2017年6月8日
なのでしばらく影の中の手前の建物のディテールを見つめて把握したあとに上に視線を向けると「あれ?おもったほど絵っぽく感じない」ってなるw
— ヤマモ卜ヒ口ユキ (Hiroyuki Yamamoto) (@yam_owl) 2017年6月8日
ポイントは、写真内の空の部分を鮮やかな青空に差し替えた上、フレアをかけた後、大胆に影を差し込むというもの。
影を入れる点についてヤマモトさんは、「画面の大部分を影にすることで、見る人の脳が背景のディテールを読み取ろうとしなくなる」ので、イラストのように錯覚するのではないかと分析している。
写真をイラスト背景風に仕上げる方法
コツは取り込んだ写真にシャープをかけて情報量を減らす(くっきりさせる
建物に暗い青のグラデーションをかける
背景を抜いて空と雲を手書きで描き加える
植物を彩度高めで描き加える
全体の彩度を調整し、暗い部分はトーンカーブで青色をかけてやる https://t.co/fmOZlkwaoj
— yoshimo (@yoshimo_mon) 2017年6月9日
この手法について、さらに詳しく説明するTwitterユーザーも。写真の情報量を減らした上で、彩度を調整することがコツのようだ。
イチから描くと労力がかかる背景も、この方法なら、かなり楽になりそうだ。背景を描くのを面倒と思う人に、ぜひ試してみてほしい。