ルービックキューブとQRコードを羊毛フェルトで作っちゃった!作家さんの完璧な再現力がスゴイ
羊毛フェルト作家のにょほ(@nyofoolest)さんが「#中途半端は嫌いなんでね」というタグとともに、羊毛フェルトで作ったルービックキューブとQRコードをツイートし、話題になっている。
#中途半端は嫌いなんでね
羊毛フェルトで作るとはいえルービックキューブもQRコードも実際に使えなきゃね https://t.co/zCfjKcS80t https://t.co/DyTFIgm4Rd
— にょほ🐏羊毛作家 BOOTH販売再開中 (@nyofoolest) 2023年1月22日

投稿された動画からは、本物のルービックキューブと同様に、フェルトで作られたブロックを回してパズル遊びができることがわかる。
この作品にはにょほさんご自身が考案された、マグネット着せ替え人形「ウールロイド」のアイデアと技術が生かされているのだ。
続いてこちらは、羊毛フェルト製のQRコード。

可愛いキャラクター付きのQRコードをカメラで読みこむと、なんとにょほさんのTwitterプロフィール画面へ飛ぶではないか…!これはすごい。フェルトでできているとは思えないほどの精巧すぎる作りに、驚くばかりだ。
実際に動くルービックキューブや、カメラで読み込めるQRコードを作った経緯について、にょほさんに詳しい話を聞いてみた。
「羊毛フェルトの可能性を広げたい」作家の熱い想い
にょほさんが考案されたウールロイドの特徴について、改めて教えてください
ウールロイドとはマグネットで表情をパーツ分けして、自立もさせられる羊毛フェルト人形のことです。人形としていろいろ遊べるのはもちろん、作った後も表情パーツを変えることで作品を「更新」できるのがウールロイドの一番の特徴です。
#自分の作品を載せて褒めあおう
羊毛フェルトしてます https://t.co/RGjAQnn63T https://t.co/6oDUeoGuNA
— にょほ🐏羊毛作家 BOOTH販売再開中 (@nyofoolest) 2023年1月27日

ルービックキューブとQRコードを羊毛フェルトで制作したきっかけを教えてください
ルービックキューブを作ったきっかけは、ふと「隣り合うブロックを磁石で止めて、回転軸には革製品などに使われている磁石のボタンを使えば、ルービックキューブを再現できるのではないか?」と思い付き、試してみたくなったからです。
QRコードはイベントに出た時にブースに展示しておけば、ネタになると思い制作しました。
私自身、羊毛フェルトの可能性を広げたくて、理論上できそうなことを試さないといられない性格なので…。
ルービックキューブの作品のタテ×ヨコ×高さのサイズを、詳しく教えてください
ルービックキューブは大体8cmの立方体と普通よりも少し大きめです。
小さい磁石を使えばもっと小さくできると思います。
ルービックキューブ ver.3.0の公式サイトによると、実物のサイズは一辺が57mm。確かにフェルト作品の方がやや大きめだが、にょほさんの頭の中にはすでに改良のアイデアもあるようだ。
QRコードはどのくらいのサイズでしょうか?
QRコードの大きさは大体17cm×17cmです。厚みはコルクへ貼り付けているので大体6mmになります。
ちょっと大きめですがあまり小さくすると読めなかったり装飾しづらかったりするので、このサイズで作っています。
今回のルービックキューブ制作において、工夫した点や苦労した点があれば、教えてください。
工夫をしたのは、取り付ける磁石の位置です。
中に約100個の磁石を入れているので、回した際に余計な干渉を起こさないようにマグネットの位置を調整しました。
一番苦労したのは同じような大きさの立方体を27個も作らないといけなかったことです。
もしまた作るときは正方形のメラミンスポンジを芯材にして、もう少し小さくきれいに作ってみようと思います。
約100個もの磁石を使っているとは…!
27個もの小さな立方体を組み合わせながら、磁石同士が干渉しないようにするのは確かに骨が折れそうだ。しかしにょほさんは、すでに次作への意欲と改善点を見出しているほど情熱を注いでいる。
QRコードの制作で苦労された点があれば、教えてください
QRコードはまず構造を簡単に調べて、四隅の四角の役割など、絶対に高い精度で作らないといけない箇所を見極めました。
1つ作成するのにだいたい5日ほどかかります。
2回目の試作で読み込みまで成功していましたが、単に読み込めるQRコードを作るだけではなく中に装飾を加えたかったので、大きさを変えたり、一部コードが欠けていても補完できる“誤り訂正レベルの高いコード”で制作したりして現在の形になりました。
羊毛フェルトの可能性を追求し、やりたいと思ったことを実現できるまで諦めない姿勢こそが、この作品を生み出したのだろう。

ウールロイドの技術を応用したルービックキューブ、そして5日間もの時間をかけて完成させたQRコード。いずれもすばらしいとしか言いようのない、見るものを驚かせてくれる作品だ。
今後もにょほ(@nyofoolest)さんの羊毛フェルト作品を見たい方はぜひ、アカウントをフォローしてみては。
※「ルービックキューブ」は株式会社メガハウスの登録商標です。