ナマコやヒトデを手渡してくれるイルカさんが愛しい!「日本ドルフィンセンター」の動画に反響

人とイルカたちが交わした約束とは
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イルカが海で拾ってきた「巨大なナマコ」を人に手渡す様子を収めた動画が、X(Twitter)で話題になっている。

動画を撮影したのは、香川県さぬき市にある「日本ドルフィンセンター」の公式アカウント(@dolphincenter)。日本ドルフィンセンターは瀬戸内海に面した立地にあるイルカと触れ合える施設で、現在は6頭のイルカが暮らしている。

動画に写っているのはサンゴちゃん。スタッフさんによると、6頭の中でも「一番体が白くて目がぱっちりしているイルカ」だそう。

口に加えたナマコから水が…?

海の中からひょっこりと顔を出したサンゴちゃんだが、どうやら海の底で拾ってきた「巨大なナマコ」を口に何かを加えているようだ。

動画ではナマコがビュッと水を吐き出す様子も収められているが、その吐き出された水がスタッフさん側に向けられているのは、サンゴちゃんのイタズラ心(?)かもしれない。

スタッフさんにナマコを直接渡すサンゴちゃん
心なしか嬉しそうに見えてかわいい

スタッフさんからお礼のエサをもらい、満足そうに再び海中に潜っていくサンゴちゃん。

動画では、サンゴちゃんが海中で拾ってきたと思われるナマコをスタッフさんに見せたり、手渡す様子が映っている。対応するスタッフさんは声をあげて笑っており、両者が和気あいあいと交流する姿がほほえましい。

ほかにも、サンゴちゃんがヒトデなどを持ってきたカットも映っており、サンゴちゃんがスタッフさんに見せるために海中から何かを拾ってきていることが伝わってくる。

お礼にエサがもらえてご満悦

サンゴちゃんは日頃からこうした行動をしているのだろうか? 日本ドルフィンセンターの森山さんに話を伺った。

サンゴちゃんはどうして海の中から物を拾ってきてくれるのでしょうか?

当施設は外洋施設となるため、網の外からゴミなどが流れてきて、イルカが飲み込んでしまうことがあります。(おもちゃとして遊んでいるうちに誤飲してしまう)

それを防ぐために「何かあればスタッフへ持ってくる」ということをイルカたちに教えています。そのうちにイルカたちが応用して、ゴミ以外の海藻やナマコ、ヒトデなどいろんな物を持ってくるようになりました。

こちらから「何か探して持ってきて」や「あそこの物を取ってきて」と伝えることもできますし、何も言っていない状態でイルカが自発的に持ってきてくれることもあります。

イルカたちの中で「人間に何かを渡すこと」が遊び1つになっていると思われます。

いろいろなものを持ってきてくれるサンゴちゃん

他のイルカもサンゴちゃんと同じような行動ができますか?

まだ持ってくることを覚えていない個体もいますが、サンゴ以外のイルカも同じように何かを拾ってくることができます。(私たちが教えていなくても他のイルカを真似して出来ることもあります)

他のイルカたちも拾って来てくれるそう

イルカたちはほかにどんなものを拾ってくるのでしょうか?

ゴミだけでなく、海藻、ヒトデ、ナマコ、魚、タコなどいろんなものを持ってきます。多い時は1日20個以上のヒトデを持ってきたこともありました。

サンゴちゃんの性格や普段の様子を教えていただけますでしょうか。

ちょっとビビりで争いごとは好まない平和主義な性格です。

人と遊ぶのはとても好きなので、喧嘩にならないように後ろで順番待ちをしていたり、たまに割り込んででもプログラムに参加しようとしたりすることもあります。

サンゴちゃんがナマコを拾ってくるのは、遊びだけでなく別の目的もあったようだ。

日本ドルフィンセンターのアカウントでは、日々のイルカたちの活動やお客さんとの触れ合う様子が投稿されている。見ているだけでも癒やされるが、いつかサンゴちゃんに直接会ってみたいものだ。

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