梅雨入りが遅めの今年は要注意!『カビ対策クイズ』で正しい対策を専門家から学んでおこう

つい見て見ぬふりしちゃうんだよな…
75

カビ落としの掃除も大変…

まもなく日本全国が梅雨入りとなる季節だが、今年は全国的に平年より遅めだそう。

日本気象協会によると、九州北部~関東甲信で6月16日頃と予想(6月12日現在)。また、梅雨入りが予想される6月中頃は気温も平年より高くなる見込みだという。

梅雨入りと同時に気になるのが、そこかしこに発生する「カビ」。

株式会社リンナイが行った「カビに対する意識調査」によると、8割の人が自宅のカビ対策に悩んでおり、気になる場所として「浴室」が9割、「エアコン」が4割にも及んでいるとのこと。

カビ掃除への悩みを抱える人も多い

カビを専門に研究している千葉大学・真菌医学研究センター准教授の矢口貴志先生によると「身のまわりからカビをゼロにするのは不可能。しかし、カビがなるべく生えないようにする努力は必要」だそうだ。

では一体どのように努力すれば…?ここで改めて正しい知識を身につけて、今年のカビに挑もうではないか。

千葉大学真菌医学研究センター 准教授 矢口貴志先生

カビ対策〇×クイズ

まずは、矢口先生監修のカビ対策〇×クイズで自分の「カビ発生危険度」をチェック!

<正しいと思うものに〇、誤っていると思うものには×を>

1. 入浴後は浴室のドアを開けておく

2. 重曹はカビに効く

3. パッキンのカビはスポンジでこする

4. 圧縮袋はカビを防ぐ

5. 湿度と温度の 2 つの条件が揃うとカビが生える

6. 浴室のカビ掃除は天井から

7. 玄関はカビが生えづらい

8. 冬の結露もカビの温床になる

9. パッキンのカビ汚れは落ちない

10. 使用後の洗濯機のフタは開けておく

答えはこちら!

正解率が7問以上で優等生、5~6問なら合格点、4問以下の人は危険!今すぐカビ対策の見直しを!

1→×
入浴後にドアを開けておくと、思わぬ場所で結露の恐れあり。
2→×
重曹には殺菌・除菌の効果なし。
3→×
こすってできた細かい傷にカビの菌糸が入り込み再発の原因に。頑固な汚れは、専用洗剤をスプレーした後にキッチンペーパーやラップでパックを。
4→〇
ただし、衣類が少しでも汚れていると、カビが繁殖してしまう場合もあり。
5→×
さらに「栄養分(食べカス・人のアカなど)」が揃うとカビ発生の原因に。
6→〇
天井のカビ汚れを放置すると、浴室全体にカビの胞子が降り注ぐことに。
7→×
砂埃などの汚れ、雨の日の靴や傘による湿度の上昇がカビ発生の原因に。
8→〇
人が快適に過ごせる部屋は、カビも発生しやすい環境。
9→×
一度であきらめず、複数回繰り返すことで落とせる場合も。
10→〇
洗濯槽を乾燥させるため、使った後はフタを開けておくと〇。

カビ対策は「溜めない・止めない・吸わない」

では、矢口先生による「正しいカビ対策」を紹介しよう。

1.カビの栄養素を溜めない

「湿度(60%以上)」「温度(20~30℃)」「栄養素」の三条件が揃うと育成しやすくなるカビ。しかし、湿度と温度をカビが発生しない状態にキープすることは現実的に難しい。そこで着目したいのが「栄養素」。浴室の皮脂や石鹸カス湯垢、リビングなら食べカスやダニの死骸など、こまめに取り除くことがカビ対策には不可欠。

2.空気の流れを止めない

空気中を浮遊していたカビの胞子が落下して定着し、そこで温度、湿度、栄養分の三条件が揃うと増殖するカビ。カビの胞子が定着しないように、扇風機やサーキュレーターなどを使用して、空気の流れを作ること=換気が必須。

3.なるべくカビを吸わない

カビを多く吸い過ぎると呼吸器系のアレルギーを起こす恐れも。カビをなるべく吸わないようにして、快適な生活を。

正しいと思ってやっていたことが、意外と逆効果なこともあるカビ対策。正しい知識のもと、気づいた時にこまめに対処することが肝心なようだ。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。
75
書いた人
トゥギャッターオリジナル記事編集部

トゥギャッターオリジナル記事編集部のアカウントです。

Twitter:@tg_originals