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>一生懸命説明 / “日本文学振興会の広告「人生に、文学を。」が「アニメを馬鹿にしているのでは」と物議 意図を聞いた - ねとらぼ” htn.to/frumw1CW
2016-07-20 22:49:19「文学を知らなければ、どうやって人生を想像するのだ」 「そうですねえ、高速道路に全裸で転がされた首なしのご遺体とか、道端でぶつぶつ呟いてる汚れた服のご老人とか、万引きで捕まった立派な身なりの紳士ですかね、あと休日に都心でスーパーカーに乗って意味なく走り回っているハゲ中年とか…」
2016-07-21 11:08:00「文学を知らなければ、どうやって人生を想像するのだ」 「わかりやすい虚言を垂れ流す女の子の虚ろな目とか、最近やたら攻撃的な政治ツイートを連発するようになったかつての仕事仲間とか、突然私のこと覚えてますか?ツイート面白いですって連絡してくる元カレとかですかね」
2016-07-21 11:14:39数年前に宮部みゆきさんにインタビューしたときの話だ。宮部さんは講談社青い鳥文庫に作品を多く提供するなど、子供たちに自作を読んでもらうことに積極的だ。なぜそうしているのか伺うと「辛いことがあったときに、小説を読んだ経験が力になればいいと願っているからです」という答えだった。(続く)
2016-07-21 14:01:41「もちろん、小説を読んでもその人の辛さが無くなるわけではない。その人の辛い体験はその人だけのもので誰も肩代わりできない。でも、たくさんの小説の中には必ず類似の辛い体験が書かれている。決して同じではないけど、自分に似た体験をしても生きている人のことを読めば何かを感じるかもしれない」
2016-07-21 14:07:12「それが辛さを乗り越える上の励みになれば作者として、こんなに嬉しいことはない」というお答えだった。そのとき私は「宮部さんが『模倣犯』で正視しがたい残酷な事件を敢えて書いたり、時代小説で死を進んで書くのも同じ理由ですか」と聞き返した。宮部さんは肯定されたように記憶している。
2016-07-21 14:09:52私がぼんやりと考えていた実人生と小説(文学)の関係は、宮部さんが自作を通じて読者に向けられた祈りの言葉を聞いて明瞭になった。文学と人生が寄り添うことはある。しかし、決してそれ以上になることはないのだと思う。
2016-07-21 14:15:13