二度目の初恋【章ちゃん×彩季】

白色 @whiteeighter

1 私には大好きな人がいた。 好きで好きで こんなに他人に執着したのは初めてで 自分の好きの気持ちで精一杯で その人を思いやるなんて出来なくて 優しいあなたに好きの気持ちを押し付けるだけの恋をしていた あの頃 #二度目の初恋

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2 手に入らなくて 最終的にはカラダを使って 覚えたての手段で頑張ったけど 胸元に光る見覚えのないネックレスは あなたが選んだ 私じゃない彼女と お揃いのものだった 「…彼女、かわいい？」 『普通に可愛ええよ』 普通って？私より？ #二度目の初恋

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3 『やからもう…やめよ？』 「やだ」 『やだちゃう』 「無理だもん」 『あかんって…こんなん』 「章ちゃんがいないと死んじゃう」 『…簡単に死ぬとか言うな』 「だって…！」 『俺とおったらお前があかんようになる』 わかんないわかりたくない #二度目の初恋

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4 「ならないから大丈夫」 『…もう俺が無理やねん』 「やだ、2番目で…いいから」 『お前にそんな言葉言わせたないねんて』 「どうすればいいの？！」 『もう泣かれても…どうもしてやれん』 「やだよ、いかないで」 『…ごめん』 #二度目の初恋

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5 噂で聞いた 例の彼女は 可愛くてスタイルも良くて頭もいいらしい 私みたいに全てをぶつけちゃうタイプとは真逆で ちょっとミステリアスな感じ どう足掻いても勝てない 彼は私のものにならない 泣いて泣いて 無理やり“想い出”にした #二度目の初恋

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6 卒業してそれぞれ就職して 私は大学デビューならぬ社会人デビュー その時流行っていた フェミニンなファッション 毛先を巻いて まつ毛を付けて 彼に振られた自分が嫌だった 見返してやりたい あいつ綺麗になったなって #二度目の初恋

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7 少しモテ始めて自信がついた 優しくて背の高い年上の彼氏もできた もう大丈夫 今の私なら彼に会っても。 ＿＿＿ 「久しぶり！」 『おー！』 「元気だった？」 『ぼちぼちな笑 お前も元気そーやな』 「うん、章ちゃんも…」 #二度目の初恋

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８ あなたと再会するその日の為に美容室もいって 早起きしてメイクして 似合わない香水を振りまいて 挑んだのに… あなたを目の前にした途端 以前の私に戻ってしまう 仕事の話をお互いにする お酒と食事が進むにつれて 『それ…』 #二度目の初恋

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9 彼が私の指輪に触れた 「あ…彼氏にクリスマスにもらったの」 そうだった 今日は武器をつけてきたんだ あなたに負けない武器 今の彼からもらったブランド物の指輪 右手だけど薬指につけてきた 『へーえ』 「…っ」 びっくりするくらい自然に #二度目の初恋

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10 私の右手に触れるあなた 電流が走ったみたいになった 「しょ、章ちゃんは…彼女に何かプレゼントした？」 なんでそんなこと聞くんだろって顔してる 『プレゼント？』 「うん、誕生日とかホワイトデーとかでも」 『学生ん時と違て多少は稼いでるからなぁ』 #二度目の初恋

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11 「そっか…章ちゃんも男らしくなって頼れる感じだもんね！」 『なんそれ？！ 俺が昔は男らしくなかったみたいやん笑』 「えー？だって笑」 ずっと男らしいし ずっと頼れるよほんとは 悔しいから言わない 『お前は変わらんな』 変わらない？ うそ #二度目の初恋

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12 髪の毛も伸びたし メイクも綺麗にしてるし 大人っぽくなったでしょ？ 「そう…かな？」 『おん…目がな。』 「目？」 章ちゃんは持っていたグラスに残ったお酒を飲み干す 「…目がなあに？」 グラスを置いて 『タバコええ？』 #二度目の初恋

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13 今まで遠慮したことなかったのに 今の彼女にはタバコ気遣ってるんだね ふーって煙を吐いて なんだか私は何も聞けなくなって タバコをゆっくり味わう彼を見つめていた 『灰皿…とって』 「あ、ごめん…」 こーゆうとこ #二度目の初恋

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14 私はなんで彼の前だと なんにも気の利かない ダメな子になるんだろう いつもはもうちょっとマシなんだよ 灰皿を受け取って火を消す 『出よっか』 「あ、うん…」 彼はお会計をしているのを 店の外で待つ 「いくらだった？半分……っん…！」 #二度目の初恋

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15 キスされてる タバコとお酒の香り 「っん、んん//」 『…物欲しそうな目してんねんお前』 低い声でそう囁かれると もう逃げられない 作り上げた私は全部崩れて 彼しか見えない私に逆戻り… #二度目の初恋 pic.twitter.com/X1lqvrrSJH

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16 気がつくと腕を捉えられホテルのエレベーターの中 「…離して」 『…』 無言で手を開放された 「なんで？」 『お前がそーゆう顔してるから』 振り向かない彼の後をついていく 本当は今すぐにでも 大好きな背中に飛びついてしまいたい #二度目の初恋

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17 部屋に入ると昔みたいにソファに座ってタバコを吸い始める 「ケホッ…」 久しぶりの煙にむせてしまった そんな私を一瞥して 『お前はさ、タバコ体に悪いからやめてとか言わんかったよな』 ？ 『むしろ 章ちゃんのタバコ吸ってる姿かっこいい って笑』 #二度目の初恋

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18 うん… なんでだろう 男らしさを感じてしまう 時代錯誤かなぁ 『そーゆう女は大事にされへんで？』 吸い終わって灰皿に二本分の灰がたまる きっと おいでって言われる 「大丈夫だよ…今の彼氏はタバコ吸わない人だから」 彼の目が光った気がした #二度目の初恋

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19 『そーなんや』 「ん…車の中とか快適だよ」 『へー』 何を話してるんだろう 頭の中は今からされるであろうことで いっぱいなのに クスッと彼が笑って 『そろそろお喋りは飽きたやろ？ ……おいで』 きっとバレてる はやく彼が欲しくて仕方ないことを #二度目の初恋

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20 近寄ると後頭部に手を置かれて 噛み付くようなキスをされた そう言えば今の彼とのキスは気持ちよくない… 口の中を舌が動いて それだけでもう立っていられなくなる 「んう…っふ、ん…」 『もうそんな蕩けた目してー笑』 「章ちゃんのキス、好き…」 #二度目の初恋

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21 『他の男と比べられても嬉しないけど？』 章ちゃんに寄りかかるようにして ソファに膝立ちになる私の腰を支えて 『お前がいっちゃん好きな抱き方にしよか』 「え…？」 胸元をはだけさせ スカートをたくしあげて 乱れた姿になる #二度目の初恋

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22 ずらしたブラから指をいれて 胸を揉みしだかれる 肝心なとこには触ってもらえなくて身をよじると 今度はパンツの隙間から秘部の様子を確かめられる 『びちょびちょやん…だらしないなあ？笑』 「んっ…あ、はぁ//」 彼は笑うと自分もシャツを脱いで #二度目の初恋

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23 そのシャツの袖で私の手首を拘束した 『嬉しそうな顔せんといて』 「しっ、してないし！」 『嘘ばーっかり…縛られんの、好きやろ？』 顔を近づけて耳もとで指摘される 「好きじゃない…//」 嘘 もう身体中熱くて とけてしまいそうだ #二度目の初恋

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24 服も下着も脱ぎかけで 更に縛られた状態でベッドへ運ばれる 『よーいしょっと』 「ね、章ちゃん…やだ…普通にしてよ…」 『縛られて濡らしてるヤツに普通とか言われてもなあ』 章ちゃんはいつも優しいのに セックスの時だけは違う顔を見せる #二度目の初恋

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25 『俺シャワー浴びてくるから、ええ子で待っとってな♡』 頭を撫でて行ってしまう 「…はぁ//」 少ししか触ってもらえなくて疼くカラダ 熱を持て余す 縛られてるから自分で慰めることも出来なくて でも本当はさっきのキスだけで果ててしまいそうだった #二度目の初恋