防御について

戦争上の「防御」の概念とどうして防御が攻撃に勝るのか?について
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てすら @Teslamk2t

防御側は敵を待ち受ける場所を選ぶことで土地および地形の利点を最大限に生かせる

2010-03-19 02:25:06
てすら @Teslamk2t

完全な平地或は完全な開闊地という概念、つまり軍事行動に全く影響を与えない土地という概念は、実際には小部隊が極短時間の戦闘に対してのみ実在するに過ぎない。比較的大なる部隊が長時間に渡って戦闘するような場合には土地や地形の特性が軍事行動に介入するのである。

2010-03-19 01:34:38
てすら @Teslamk2t

防御の概念とは何か?敵の攻撃を「阻止」することである。防御の特徴とは何か?この攻撃を「待ち受ける」ことである。防御はこのような特徴でのみ攻撃と区別される。しかし「絶対的な」防御なるものは戦争の概念上ありえない。

2010-03-19 01:45:22
てすら @Teslamk2t

なぜならば、絶対的防御なる概念があれば、彼我のうちどちらか一方だけが戦争をすることになるからである。要するに戦争においては防御も相対的意味を持つに過ぎない。我が国の「専守防衛」なる概念も例にもれず、「我々は戦争をする意思がある」という意味を内包するのである。

2010-03-19 01:47:16
てすら @Teslamk2t

「防御はいかなる攻撃よりも強力である」。なぜか?攻撃側における誤った見解、恐怖の念、怠慢等における攻撃中止は、すべて防御側を利するのである。更に現在の火器は著しく防御側に有利なのである。(例:WW1塹壕戦における突撃攻撃と機関銃座によるクロスファイアの有効性)

2010-03-19 01:53:59
てすら @Teslamk2t

よって「攻撃は最大の防御」などと発言する者は、知能の著しく劣った愚者に過ぎない

2010-03-19 01:54:39
てすら @Teslamk2t

防御は強力な戦争形式であるが、その目的は「保持」という消極的目的を有するのである。よって我が方は「敵より劣勢だから『仕方なく』」防御するのであって、我が方が敵より強力になり、「敵陣地の獲得」という積極的目的を有するのであれば、すぐさま防御を捨て、攻撃に移る

2010-03-19 02:00:12
てすら @Teslamk2t

かつて要塞は国土防衛の直接の要であった。要塞の城壁は敵部隊の接近を防ぎ、攻略するのには貧弱な要塞であっても数ヶ月、数年の包囲が必要であった。しかし近代戦において要塞は脆弱な陣地に過ぎなくなった。攻撃側は強力な砲爆撃で城壁や塹壕を機械的に破砕することが出来るからである。

2010-03-22 01:00:40
てすら @Teslamk2t

よって要塞は、要塞によって内部の都市の住民や軍施設を直接防御するろいう当初の思想から、国土の「間接的防御」という概念に変容した。つまり、要塞はその戦略的意義、多くの戦略拠点をつなぐ結び目、要点であるという意義である・

2010-03-22 01:02:53