【アーク・オブ・スチール、トゥ・ア・ダーク・ナイト】#1（ニンジャ二次創作）

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カジキチがコクピットから出、マツタケ主任にIRC通信機で報告をした。「量産型モータードクロとドラグーンを撃破してきました」「君！まさか、独断で？一体何処で？」マツタケ主任は彼の行いを非難した。「大丈夫です。アマクダリには目をつけられませんよ」26 #wsb_txt

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「……はぁ。とにかく戻りましょう」「スターマグナムは飛行できます」カジキチが言う。だがマツタケ主任はそれを遮った。「安全性を高めるためにヘリで運びます。スターマグナムの飛行テストは先ほど見ましたから」マツタケ主任の言葉はもっともであった。27 #wsb_txt

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ヘリで飛び去るマツタケチームを、遠くから見るニンジャがいた。獣の血めいた、ドス黒い赤色の装甲ニンジャ装束に身を包んだニンジャだ。彼はオナタカミ製の最新型ゴーグルを上げた。「成る程、スターマグナムか」デッドバレットは呟いた。28 #wsb_txt

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彼はスターマグナムの情報をアマクダリ・ネットに流した。モーターズバリは既に観測されていたが、スターマグナムは今初めて見た。「さァて。オナタカミの重鎮共……そしてスターゲイザー＝サンがなんというか」デッドバレットは違法カキノタネを口に放り込んだ。29 #wsb_txt

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「ブレーサーが傷んできておるなあ」デッドバレットは踵を返しながら、スターマグナムを見た。「おうおうこんなもの作りやがって…」ブレーサーを摩りながら、彼はオオヌギ地区を目指した。ブレーサーを調達するためだ。彼はソウカイヤの頃から、ドウグ社を贔屓にしていた。30 #wsb_txt

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オオヌギ地区は、未だ暗黒メガコーポに屈せず、質のいい製品を送り出すドウグ社の本堂がある。デッドバレットはニンジャ装束をツナギめいた作業服に変化させる。ニンジャ頭巾は修理工場従業員めいたキャップ帽子へと変わっていった。「爺さん、いるか」 31 #wsb_txt

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「ドーモ」「ドーモ」サブロ老人とデッドバレットは短いアイサツをする。「注文品は？」「出来上がってますよ」サブロ老人はチャブにバイオ麻で出来た袋を置く。デッドバレットはそれを丁寧に掴み取ると、紐を緩めて中から、これまた丁寧に製作されたブレーサーを取り出した。32 #wsb_txt

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「良い仕事です」デッドバレットはメンポを外した、無情髭の目立つ口元をにやつかせた。「代金は頂いておりますから」サブロ老人は一礼した。「ああ、いつもありがとうよ。あんたとも長い付き合いだよな」デッドバレットは自分の発言を恥じた。何故そんなことを？33 #wsb_txt

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「そうですな」サブロ老人は返す。奥ゆかしくない。デッドバレットは礼を言うと、ドウグ社を後にした。彼は違法カキノタネを口に放り込み、嚙み砕く。「感傷的になったか？ふざけるなよデッドバレット。俺に与えられた任務はスターマグナムの破壊。わかったか」34 #wsb_txt

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デッドバレットはブレーサーを付け直す。周りに人はいない。彼はニンジャになった。「俺はニンジャだ」アマクダリ紋章が威圧的なアトモスフィアを放つ。スターマグナムの居場所は大方見当がつく。オナタカミ製、ニンジャ用フライングブースターの支給を求めなければならない。35 #wsb_txt

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コンテナに格納されたスターマグナムのブラックボックスをカジキチは確認した。「よしよし、学んでいるぞ。バイオ脳由来の人間めいた挙動を学習している。ウフフッ！マツタケ主任はああ言っているけど、ドラグーン相手に戦うのはいい学習になるぞ！」36 #wsb_txt

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読者の方々はお気づきかもしれないが、カジキチは狂い始めている。スターマグナムという、子供の頃からの夢を叶えてしまった彼は、次第にその夢をさらに昇華させようとしている。マツタケ主任はそれを見抜いていた。主任は理知的な人物であった。37 #wsb_txt

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ある日を境に、マツタケチームはカジキチとコンタクトを取ることはなくなった。資金も送られなくなってきた。名実ともに、手を切られたも同然であった。「ナンデ？」カジキチは怒り狂いながら、スターマグナムの調整をしては、野良のモーターヤブを狩る。38 #wsb_txt

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そして彼は遂に凶行へ出た！「アイエエエ！アバーッ！」「タスケテ！アババババーッ！」オオヌギ地区！スターマグナムは両腕のネギトロ・アンカーを回転させながら、血を振り落とす。「人なんて簡単に殺せる。出てこいよ。殺したらでてくるんだろ。アハハ！ニンジャだって！」39 #wsb_txt

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「イヤーッ！」KBOOOM！突如炸裂弾がスターマグナムの合金装甲を襲った！「ニンジャだ！アハハ！」カジキチは狂いながらハンドルを動かし、ネギトロ・アンカーからマシンガンを展開！発射！「イヤーッ！」エントリーしたニンジャはシールドを広げ防御！40 #wsb_txt

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「ロボに挨拶は必要ないな」デッドバレットはシールドを折りたたむと、懐よりスリケン・マシンガンを取り出す。オナタカミ製の試作武器だ。「イヤーッ！」トリガを引くと同時に、蓄えられたスリケンが高速連射！スリケン！スリケン！スリケン！スリケン！41 #wsb_txt

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「効くかよぁ！」カジキチは高笑いをしながらスターマグナムの胸部スリットからエネルギー・シールドを展開。それはバリアめいてスターマグナムを包み込み、スリケンを弾く！「イヤーッ！」デッドバレットは飛び上がり、チョップ！バリアは破れぬ！「アハハ！アハハ！」42 #wsb_txt

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スターマグナムは上半身を180度回転させ、背部に取り付けられたチェーンガンを乱射！「ヌゥーッ！」デッドバレットは空中でのシールド展開を余儀なくされる。「アハハ！隙だらけ！」スターマグナムがネギトロ・アンカーを拳状にし、アッパー！「グワーッ！」43 #wsb_txt

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空中に舞ったデッドバレットは腰からスリケン・マシンガンを再び引き抜き、スリケンを連射！「効かないってんだろぁ！」カジキチはレバーを引く。バリアが一瞬解除され、スターマグナムの背部ウェポンラックよりキャノン砲塔が露出！KA-DOOON！発射！44 #wsb_txt

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だがデッドバレットに弾が直撃する前に弾は爆発！「来たか」デッドバレットはバックパックから下がるスイッチを押し、フライングブースターを展開。空中飛行を開始！「イヤーッ！」新たなニンジャがエントリー！青いジュー・ジツを纏った、竜騎士めいたメンポのニンジャ！ 45 #wsb_txt

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「ニンジャが増えた！ポイント倍増でV字回復だ！」カジキチは狂ったまま腰部のリピートライフルを乱射する。「イヤーッ！」ロボにアイサツは不要！竜騎士めいたニンジャ、ブルーオーシャンズドラゴンは両腕にアオイ・カトンを纏わせ、回転ジャンプ！46 #wsb_txt

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「イィィヤアァァァァーッ！」ブルーオーシャンズドラゴンは空中で両腕を組み合わせ、青い火球を精製！火球よりメテオめいて火の玉！オオヌギ地区を無駄に燃やすことなく、スターマグナムだけを見据えて弾は飛ぶ！「アー！モー！」スターマグナムは旋回！47 #wsb_txt

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「イヤーッ！」デッドバレットがフライングブースターを巧みに操り蹴り！「ウワーッ！」スターマグナムは蹴られ、火球が直撃！「レッドアラートだ！ヤバイ！撤退しなくては！」彼は遂にアマクダリというタイガーの尾を踏んだことにまだ気がつかぬ！「撤退！撤退！」48 #wsb_txt

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「逃すものか！ブルー！横を詰めろ！」「うむ」デッドバレットとブルーオーシャンズドラゴンは各々の手段で空中旋回し、挟み撃ちにせんとする！だが！「「グワーッ！？」」砲弾がブルーオーシャンズドラゴンを掠め！巨大な大剣がデッドバレットの背中を掠め！「なんだと！？」49 #wsb_txt

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「カジキチさん聞こえますか」カジキチの耳に聞こえたのはマツタケの声！「主任！？」「撤退しますよ」声が聞こえるところはわからなかったが、ふらふらと飛ぶスターマグナムを護衛するようにマツタケ印の二体のロボ・ニンジャが地をローラーダッシュしていた。50 #wsb_txt