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🦐 @ruru_rururu_ha
【アーク・オブ・スチール、トゥ・ア・ダーク・ナイト】#1 #wsb_txt
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ネオサイタマ、廃コンテナには破落戸が住む。その一角、066号。モーターの音と、駆動の音。コンテナ内からは小さく「オープンワールド。オペレーティングシステム起動しました。命令を受け付けます」との、合成マイコ音声が流れた。すわ、ロボ・ニンジャだろうか? 1 #wsb_txt
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ナムアミダブツ。コンテナの中では恐るべきロボ・ニンジャが開発されていた。「AIの調整は終わった……」ウキヨエめいたパイロットスーツに身を包んだ男がコクピットから飛び降り、近くに置いてあるUNIXに触れ、タイプした。ハッカー並みのタイピング!2 #wsb_txt
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彼の名はカジキチ。元オムラ社の技術者であった男だ。彼は技術者でありながらカラテを嗜んでいた。オムラ社が倒産し、オナタカミに吸収された後、彼はそれを良しとせずに一人離脱した。そして彼は執念から、オナタカミに勝るロボ・ニンジャを作るべく研究を始めた。3 #wsb_txt
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カジキチは気が付いた。「モーター理念だけじゃダメなんだ」カジキチの目指した究極のロボ・ニンジャとは?モーター理念の如く質量と火力を重点させつつ、オナタカミの如く洗練し、機能性を両立させる。これらを成し遂げてこそ、究極のロボ・ニンジャが生まれるのだと。4 #wsb_txt
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だがそれは圧倒的に不可能であった。カジキチ一人で作ることは無理であった。彼がニンジャでもない限り。だが彼はニンジャではない。ただのモータルである。だがそんな彼の元に幸運が訪れた。それはドラグーンの残骸である。奇跡的に損傷率も高くない状態で保たれていた。 5 #wsb_txt
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だが彼の幸運はとどまるところを知らなかった。同じくオムラの残党であるグループが資金面での協力を申し出てきた。彼らは闇取引で金を稼いでおり、カジキチもまたそれに助けられた。カジキチは彼らが開発したモーターマツタケなどのデータを応用し、ロボ・ニンジャを作った。 6 #wsb_txt
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「名前はどうするんですか?」モーターマツタケ開発主任がカジキチにIRCで尋ねた。「モーターの名前はつけません」「それはなぜですか?」カジキチは笑みを浮かべながらタイプした。「これにはオナタカミの技術も入っている。モーターの名前は純オムラにこそ相応しいでしょう」8 #wsb_txt
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マツタケ主任は好意的な返事を返した。FCSやエネルギーチャンバー、そしてカジキチは自分のみぞ知るブラックボックスを確認した。このブラックボックスはオムラの頃から作っていた邪道システム。学び、そして進化する。そして姿を変える。自己進化をするロボット。9 #wsb_txt
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オイランドロイド由来のAIを改良した、オムラの頃には絶対にありえないであろう高性能人工知能。モーターヤブなど瞬時に鉄クズにしてしまうほどの火力。そしてそれを負荷なく動かせるオナタカミの洗練された機能性。「完璧だ」カジキチは子供のように目を輝かせた。10 #wsb_txt
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カジキチはコクピットに滑り込んだ。コクピットは強力な装甲剤で覆われている。カジキチの操作はあくまで補助でしかないが、高性能のAIと人の手が合わさった時、ロボというのは真価を発揮するのだ。「そうだ、こいつの名前は」カジキチは昔読んだウキヨエを思い出した。11 #wsb_txt
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「スターマグナム」。悪のケンドー・マスターを倒すロボ・アーマーの物語。彼は製作したロボ・ニンジャにスターマグナムの名前を冠した。「夢が叶った」カジキチは子供の頃から持ち続けてきた執念を実現させたのであった。「出来ただけじゃ意味がない」12 #wsb_txt
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KBOOOOM!モータータケノコはメインユニットを残して全壊。「アァーッ!」タケノコ主任は頭を抱えて叫びだす。「なんなんだ!アレは!」彼は双眼鏡で遠く離れた高層ビルの屋上に佇むロボ・ニンジャを見る。機体には「ZBR」の文字が刻まれている。13 #wsb_txt
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「モーターズバリ、もう完成していたか」サイバーサングラスをつけたニンジャがその様子を見ていた。タケノコ主任はニンジャに対し恐る恐るモーターズバリについて尋ねた。「マツタケ主任の作った支援ロボ・ニンジャだ。もう完成していたとはな……」「またマツタケか!」14 #wsb_txt
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サイバネティクスが伺えるニンジャはお抱えのハンマーを軽々しく持ちながら結果を受け止めた。「モータータケノコを改善するしかないだろうな」「アイエ…改善」タケノコ主任はモータータケノコの残骸を見ながら呟いた。「資金は出す。そうでなければ、依頼を受けた意味がない」15 #wsb_txt
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「でもミラークラッシュ=サン!遠距離からの砲撃なんて」タケノコ主任は失禁しながら唇を震わした。「再三言うがモーター理念に囚われるから負けてるのだとなぜ気がつかない?」「でもあっちもモーターなんですよ!」「理念に囚われてないからだろうな」「ウゥーッ!」16 #wsb_txt
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ミラークラッシュはテックの産物であるハンマーを降ろし、言った。「私のハンマーを見ろ。一見すれば殴るだけの蛮族的武器だが、この中には様々な機能がある。ブースター機能、スパイク機能、ミサイル……あらゆる距離に対応している」「……つまり?」「バカか貴様は」17 #wsb_txt
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カガミワリ・ハンマーが光った。フラッシュ機能!目眩し!「アイエエエ!」「火力のみならず、それを最大限に発揮するための機能を付けろというのだ!お膳立てだ!」ミラークラッシュはタケノコ主任を軽蔑した。元サイバネ技師として、機能性は大切なのだ。18 #wsb_txt
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「わ、分かりましたよ!」タケノコ主任は部下に命令し、モータータケノコの残骸を集め始めた。「言っておくが私はカネを出すだけだ。改善方法は貴様らで考えろ。案は出してやったぞ」ミラークラッシュはハンマーを振り上げ、壁に寄りかかった。「これだからオムラは」19 #wsb_txt
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「モータータケノコの撃破を確認しました」サイバネニンジャ・ブレイドナイトがスコープを取り外し、マツタケ主任に報告した。「素晴らしい!」マツタケ主任はモーターズバリの機体を見て、目を光らせた。「脚部の負荷具合はどうですか」「問題ありません」 20 #wsb_txt
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モーターズバリはスナイパースリケン投擲モーションを応用した、狙撃用体勢を解除。足首が回転し、爪先が長い方へ移る。動力パイプが露出し、脚部関節同士にエネルギーを再循環させる。スナイパーキャノンは三つに折り畳まれ、機体背面へ格納された。21 #wsb_txt
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「モータータケノコなど話になりませんね」マツタケ主任はデータを個人用UNIX(ネットワーク未接続)に移し終えると、モーターズバリをヘリで輸送する準備を整えた。「ところでカジキチ=サンはどうしました?」マツタケ主任がブレイドナイトに問いかけた。22 #wsb_txt
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「スターマグナムの試験運用に出ると言って、それきりです」ブレイドナイトは曖昧に答えた。実際彼も行方を知らぬ。「スターマグナムは我々の技術も注ぎ込んだ傑作機です。破壊されてなければ良いのですが」その時である!「重点!重点!」マツタケ印のモーターチビだ! 23 #wsb_txt
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「機体識別反応、スターマグナムです!」マツタケチーム研究員が叫んだ。「何処です?」マツタケ主任は冷静に答えた。「上空!飛行している模様!」「なんと!」マツタケ主任は驚き、空を見上げた。ゴウランガ!バックパックよりウイングを展開し、空を飛ぶスターマグナムだ! 24 #wsb_txt
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スターマグナムはモーターズバリがいる高層ビルの向かいにある、ホテルの屋上へ降り立った。脚部に負荷をかけ過ぎず、スムーズにスターマグナムは着地した。おお、見よ。スターマグナムの両手を!右にはドラグーンの頭部!左には量産型モータードクロの頭部!25 #wsb_txt
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