刀剣＋女審神者ごはんプチ小説アンソロ、感想まとめ

結城優理 @surudokyrie

先日、刀剣男士+女審神者のごはん小説アンソロ『本丸ごはん〜それではみんなでいただきます！〜』 (@touken_gohan) に寄稿させていただき、本日届いたので拝読しまして。 「これもっとみんな買って(迫真)」って思ったので、少しずつ、ネタバレない程度の感想をツイート文字数

結城優理 @surudokyrie

タイトルの通り、本丸のご飯事情、ご飯をつくる過程、ご飯美味しい(美味しい)を描写した物語です。美味しいは正義。食べることは生きること。な刀剣男士が好きな方はまず買って損はない、という本です。どこまで言っていいやらなので具体的には伏せますが、たぶんそれぞれの推し刀剣はいると思う！

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氷紅様『無題』 太郎さん愛しい(あっ言ってしまった) 審神者さんは2205年の人で、SF的設定から、刀剣たちだけでなく審神者さんも刀剣たちとほとんど同じような気持ちでご飯美味しいしてるのが素敵で。最後の審神者さんの言葉が、じんわりと、「本丸のあるべき姿だなあ」なんて思ったりして。

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ゲームで流れる本丸BGM、あれそのままみたいな。刀剣たち、刀剣たちと審神者さんとの間の会話に生活感があります。もう一度言わせて、太郎さんいとしい。あと蜂須賀さんに惚れる。

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ぽりうさ様『今日のおやつ』 えほんを　くださいッッッッ。 っていう、まるでクレヨンで描いたようなほわわんとした一篇。短くはありますが、作中に出てくるたべものへの愛、審神者さんの手際の良さ、そして初期刀切国さんと審神者さんの、静かで自然な信頼関係。詰め込み詰め込み。

結城優理 @surudokyrie

@surudokyrie et様『働かざるもの何とやら、その特権』 刺すしかできないはずの御手杵さんの、何とは言わないが慣れた感にまず萌えていただきたい。……ご飯のことだよ？次にがんばる兼さんに萌えていただきたい。とどめに人の悪い長谷部さんにry(プレゼンとは)

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特段、プロ級の料理が出てくるのでも、可愛らしいお菓子が出てくるのでもない、「生活の一部」としてのご飯と、その中で欠かせない衝動的行為について。「生活」することに慣れた刀剣男士たちの「日常」を、こんなに自然に描けている作品もあまりないでしょう、と思います。

結城優理 @surudokyrie

ついでに自分の作品『昼下がりの犯行』。 どうも出オチ枠です。でも、愛染と蛍が美味しいって目を輝かせる姿だけは詰め詰めしました。「アレ？これこんなに美味しいものだったっけ」と首を捻りながら作ってみて、やっぱそこまででもないじゃん、でも美味しいわ、となってくれれば成功。

結城優理 @surudokyrie

桐火様『伸びても切れぬ縁なれば』 私はこの書き手様の言葉選びがとても美しくて好きなので読めください。そしてこの本丸の審神者さんの懐の大きさにときめけください。そうじゃない。 今剣くんと同田貫さんのやりとりが終始微笑ましいですが、ええと65ページ下段6行目がツボです(指定

結城優理 @surudokyrie

お話そのものは、平和でほのぼのとした一幕を、奇をてらわず描いたもの、だと思うんですが。最後の五虎退くんの一言が、この本丸の審神者さんの望む方向性そのもので、そしてタイトルを振り返って。「縁」かあ、といろいろ考えてみたりして。

結城優理 @surudokyrie

しののめ様『愛されたがりの二振りのはなし』 私、この書き手様のサインほしい。サインなんて烏滸がましいなら握手でもいい。いやあのあああええとすきです。むりだおちつく。 タイトル通りの男士が出てきます。そしてたぶん主題自体はごはんとは別のもの。でも。

結城優理 @surudokyrie

「おいしい」って言葉が、こんなにも優しくて、切なくて、一番はっとさせられるタイミングと重みを持って。「人」が、ごはんを「おいしい」と知る過程が、痛いほどの響きを持って描かれています。そうだよね、この時のごはんって美味しいんだよねえ。

結城優理 @surudokyrie

ネタバレしない範囲でどう言って良いか。すごく悩ましい、陳腐な言い方をお許しいただけるならば。沖田組の唯一無二の絆、ほかの新撰組メンバーの存在という救い、今の本丸というたくさんの仲間たち、というたくさんの要素が、まるで噛めば噛むほど甘い白米みたいに滲んできます。読　ん　で。

結城優理 @surudokyrie

にあり・いこーる様『深夜3時の薬研食堂』 この薬研さん間違いなく家庭科の調理実習でモテる(確信)というか終始薬研さんが薬研ニキしてます。おでん屋のおっちゃんぽくてとても……良き…… たろじろ兄弟愛おしい。無邪気に笑う次郎さん抱きしめたい。長曽祢さんが作ってもらった料理かわいい。

結城優理 @surudokyrie

薬研さんが料理とそのニキ力で本丸の空気をちょこっとずつ和ませていくお話、なんですけれども。 薬研藤四郎をずっと使い続けてきた大将の皆様。最後まで読んで、目頭が熱くなってしまう事うけあいです。ただ格好いいだけじゃない、格好悪いところもいっぱいある、その上で優しい格好いい薬研さん。

結城優理 @surudokyrie

眼鏡様、の作品。 なにを語ってもたぶん言葉が足りないので、読みながら思い返していた歌の歌詞を載せておく(宣伝とはなんだったのか) 『春の桜雨　夏の海風　秋から冬の星空　いつだってそばにいて　どんな瞬間も見逃さないよ　心が切なく響く　明日へのPrologue』 こんな作品です(え

結城優理 @surudokyrie

この本丸の主さんは、とても優しく、人の営みをよく知っている人です。そんな主のもとで、刀剣たちはぎこちなくも好ましく、「生きること」を知っていく。体で覚えていく。自分の意思で。心で。変わらない時間と変わった経験、のお話。

結城優理 @surudokyrie

このアンソロジーを体現した物語です。読み進めれば進めるほど、思わず顔がほころんでしまいます。そうして一番最後の、主さんの独白に、身が引き締まる思いがします。いい主でいなければなあ、なんて。 食べることは生きることー！

結城優理 @surudokyrie

ねこ様『いただきます』 握手してください大好きです……(二回目)一番最後に相応しい、というか、なんだろう、その、お母さん審神者……いや審神者さんがっていうのもなんだけど、この方の文章のするすると水が流れていくような優しさと柔らかさと自然さがお母さん審神者にぴったりでもう。好きです

結城優理 @surudokyrie

ごはん、というものにまつわるエピソードは十人十色。そのエピソードをあつめたのがこのアンソロジーですが。「朝起きたらお母さん(またはそれに類する存在)がごはんを作っている・それを食べる」という記憶は、たぶん人間の根源で。この本丸の刀剣男士たちは、それを知る事ができている。

結城優理 @surudokyrie

幸せなことだと思います。大家族のような白刃隊、なつかしさを覚える本丸の建物、そこを切り盛りする主たる、お母さん。甘いのかしょっぱいのか、そんな味を想像できるような文章。そして想像できる自分もまた、幸せな記憶をちゃんと持っているのだなあと。 アンソロジーの最後にぴったりの作品です。

結城優理 @surudokyrie

長々と時間をかけて宣伝感想してきましたが。本当に、みんなに読んでもらいたい作品ばかりだったので。 刀剣男士+女審神者中心小説アンソロ『本丸ごはん～それではみんなでいただきます！』 恋愛要素のない女審神者が大丈夫な方は、ぜひこちらからbooth.pm/ja/items/251957