本日の新刊「やみのなか」ですが、芥川龍之介の「藪の中」をモチーフにしようとした(できたとは言っていない)作品ですので、すっきりした解決や綺麗なオチがあるわけではありません。ですので最後に出てくるあれも、読みとれないように作ってあります。(読めたらこっそり教えてください
2016-07-17 23:54:05ですがまあキャラオンリーに流石にそれはどうかと思った部分もあり、あれとは別にいくつか仕掛けもあります。最終ページをよく読んでいただくとヒントがありますのでどうぞ。あと表紙裏は基本的になにかしらあります。
2016-07-17 23:55:13折葉さんの「やみのなか」、モチーフの「藪の中」以上に色んな証言者が色んな事好き勝手に話す上に、断片的な情報から垣間見えるそれも普通の事件と違い"幻想郷で起きたこと"なので推測できる可能性がとても多く、すっきりしない読後感もモチーフ以上でもやもやしたい人は是非読もう!って作品でした
2016-07-18 00:00:40おりはさんの想七日新刊「やみのなか」、毎々ギミックを取り込んだ遊びと組み立てが巧い。価値観倫理観の異なる利己的な化かし合いの『証言』があの世界でどれだけ役に立つものか。最後の組み板を外して謎から少し目線をずらすとそんな皮肉もまた面白く空恐ろしい。
2016-07-18 00:59:36○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ #やみのなか fse.tw/WcKvF#all
2016-07-18 01:04:04折葉坂三番地 [やみのなか]読了1。一つの事件に対して複数からの調書で事件を明らかにしていくアレの幻想版。割り切って読むと視点の違いが明瞭でぽんぽんと読めて楽しい。考えて読むとドツボにしかならない。多くの言いたい事が出てきてもそれは全て言いたい事ではないので未解決を解としたい
2016-07-18 22:55:11折葉坂三番地 [やみのなか]読了2。あんまり人の言う事って信じてないのだけど、発言者が変わる度にカスケード的に話が進んでいって、最終的には理解し易い水位まで来てくれるので助かる。だからといって真実がどうかは定かじゃないんだけど、多分そこがいいんだ。
2016-07-18 22:55:22銅折葉さんの『やみのなか』です。モチーフになってるという『藪の中』は読んだことないのですが、いわゆるリレー形式の証言を纏めたというていのお話は怪異系のミステリや伝奇小説なんかでたまに見かけます。読んでてつい思ったのは、自分には(続く pic.twitter.com/khgrvlgcUZ
2016-07-18 23:38:03書けないなこういうの、でした。証言というからにはあまり長すぎてもいけないだろうし、意味がなく短くてもいけない。その限られた枠の中に必要とされる分量でキャラクターを映し出し、かつストーリーにおいて重要な情報を語らせ、しかも小分け(ここ重要)していかなければならない。(続く
2016-07-18 23:39:26もちろん読者を惹き付けなければならないし、そのためには証言のひとつひとつに魅力を作る必要がある。いまは一緒に頂いた『算法少女八雲式解』も読みはじめていますが、銅さんの筆致はなるほどこれを書かせるに至る魅力をお持ちだと確信しました(続 pic.twitter.com/clapQXv98r
2016-07-18 23:41:38『やみのなか』は作品の指向性的に意味のない感想が出にくいかもしれませんが、あえて言うなら「かっこいい」と思います。変な欲を出すことなく、本当にやみのなかに葬ってやろうという意思が見えて、徹頭徹尾貫いた不明瞭さがむしろとても気持ちよかったです。(終わり
2016-07-18 23:41:50そして非常に丁寧な考察をしていただいたのでまとめさせていただきました。
折葉坂三番地の”やみのなか”について、あれこれ考えていたら本当にろくでもない妄想が浮かんでしまった。頭の中に入れておくのもアレだし、この際、吐き出してしまうことにする。
2016-08-07 23:12:55まず、証言のどこが嘘なのかについて。正直よくわからないが、記録などから確認ができるものや、不特定多数が明らかに目撃しているものなどは事実で確定でいいだろう。となると、被害者家族は3人。現場で見つかった右手の数は4つ。里での行方不明者は0。小町が送り届けた人数が5人。
2016-08-07 23:17:26ややこしくさせているのが、余計な犠牲者について、現場で見つかった右手と、小町が送った人間は別であるの可能性が存在すること。現場で見つかったのはあくまで『右手に見えるもの』であって、例えば芳香が落とした右手や、正体不明の種なんてオチも有り得る。
2016-08-07 23:24:16本数が4本なのは確定でいいだろう。伝言ゲームの末に小町の耳に届いた時点で4本指の腕が1本らしいよとかに変質しない限りは。または、小町がものすごーく泥酔してて易者の件や塩屋敷の旦那とごちゃまぜにしてるとか。ここまで来るとなんでもありになってしまうので考えない方向で。
2016-08-07 23:29:13ついでに証言のまとめのメモも書いておこう。 被害者の数は、おそらく5人。 現場に右腕が4本あったことは他の証言からも確定。それを受けて小町が「まだ腕が一本見つかってない」と発言。 3人は村越一家として、残りの2人はだれか。
2016-08-07 23:31:47事件の時系列の証言まとめ。 11時前。霖之助が玄関前で待つ。 11時半ごろ。霖之助が勝手口を見て帰る。 12時前。燐が中から急に強い気配と、血の匂いを嗅ぐ。 正午。マミゾウが玄関から勝手口へ回り侵入、通報する。 12時15分。慧音、阿求が到着。玄関をこじ開けて中を検証。
2016-08-07 23:32:41現場の状況。 マミゾウ「一家揃っての惨殺現場」 燐「部屋じゅう血まみれの中で、酷い格好で倒れてる奴が」 慧音「現場は応接間。犠牲者は、部屋のあちこちに、ばらばらになって散らばっていた。いずれも室内」 阿求「4人分の右手と、他の部分はあちこち欠けて区別できない」
2016-08-07 23:33:50現場の周辺。 霖之助「勝手口に荷物」 燐「勝手口に鞄。中身は生きた人間」 マミゾウ「勝手口の荷物は知らん。鍵は開いてた。」 慧音、阿求「勝手口は鍵。玄関をこじ開けた。野次馬が大勢。」 小鈴「たくさんの見物人」
2016-08-07 23:34:50気になった点をとにかく列挙。 清十郎の子供の性別。娘かと言ったのはうろ覚えの霖之助だけ、慧音は「ご子息」。 村越の息子は病弱? 霧雨の娘と結婚? 小鈴「事件直後に、霖之助と謎の少女を裏路地で見かけた」 慧音が村越家で歴史を食べたのは、いつのことか。食べた内容は何か。
2016-08-07 23:37:24勝手口のカギはだれが掛けたのか。あるいは最初から掛かっていた?(マミゾウはタヌキ姿で侵入できる) マミゾウと燐の証言。「一家揃って」「倒れてる奴がさ」。慧音の突入前は、被害者は人の形を保っていた? 野次馬はいつ集まったのか。
2016-08-07 23:37:45人形作りの依頼を出した彼(アリスの証言)は何者か。写真に写る黒髪の青年金髪の少女はだれか。 人形作りの特別な材料とは何か。 芳香の「墓を掘り返す奴”ら”」。複数? 燐の証言。本人は未遂と言っている。墓を掘り返したのは何時のことか。 「一番いい死体も取り損ねるし」。”も”?
2016-08-07 23:41:38