過去長まとめシリーズ10 「強い指導者」

過去の連続長文ツイートをひたすらまとめていくシリーズその10 時期的には民主党代表選の一寸前。 「剛腕」イメージに対する反論的意味合いで書いてます。 (2010/09)
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Nurekaeru @Nurekaeru

…「強い指導者を求める支持者に危惧の念を示す」、というのがここ数日とみに流行の言説のようだ。

2010-09-06 22:14:29
Nurekaeru @Nurekaeru

なるほど確かに「健全な民主主義」において、強い指導者というのはある意味体制を危機に陥らせる危険要素、ジョーカーであり、我々はできるだけそうした存在の出現を忌避するよう、歪みなく国を運営してゆくべきである。

2010-09-06 22:14:37
Nurekaeru @Nurekaeru

ただし、体制が深刻な危機に陥った時、そのメソッドを機械的に適用すると、却って大きな災厄をもたらす可能性が高い。

2010-09-06 22:14:49
Nurekaeru @Nurekaeru

体制の歪みが、既に「平時の手段」をもってしては解決できないのではないか、との懸念を多くの人々が抱えている状況下では、ひとりの「弱い指導者」が危機を解決できない事、それ自身が次代の「より強い指導者」を求める理由付けとして働く。

2010-09-06 22:15:07
Nurekaeru @Nurekaeru

つまり、慢性的に危機が続く状況下では、ある臨界点において、誰かしらが何らかの形で「強い指導者」としての役割を引き受けることを強いられる。そして最終的にお鉢が回ってきた人間が、たまたまルーズベルトだったら良い、でも恐らくそう上手くはいかない。

2010-09-06 22:15:26
Nurekaeru @Nurekaeru

ここは日本だ。おそらく我々はその時点で、次代の東条英機を得ることになるだろう。 そうしないためには、ぎりぎりの崖っぷちに追い込まれる前に、 「民主主義の基本を最低限尊重しつつ、かつ上手にこの事態を切り抜けられる」可能性の最も高い人物に任せてみるべきではないのか。

2010-09-06 22:15:55
Nurekaeru @Nurekaeru

そのようなわけで、小沢が「強い指導者」であるが故に彼を支持しない、という理論には私は賛成できない。むしろ、今、我々が懸念するべきなのは、彼がもうひとりの「弱い指導者」である可能性である。実は、そうなった時こそが、我が国の真の危機なのではないかと今は考えている。

2010-09-06 22:16:14