偽善者

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1 すぐ終わるからと、すばるに仕事場に連れてこられた。 落ち着かない私に気を使って色々話しかけてくれる安田君。 相変わらず優しい人。 なのに。 今のこの状況は何？ 両手で頭を抱え込まれて、身動きが取れないまま見下ろされてる。 小さいって言っても、それでも私より大きい体。

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2 凄い力で抜け出すことができない。 （なあ。悪いことしてみーひん？） 舌舐めずりしながら、唇が近付いてくる。 熱っぽく見つめられる目を反らすことができない。 『や…すばる…』 「なにしてんねん」 助けてって思った瞬間、響くすばるの声。

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3 （見つかっちゃった） 悪戯っぽく笑って、離される手。 （ざーんねん） にっこり無邪気に笑う。 纏っていた妖艶な空気はどこへ行ってしまったのか。 「お前…ほんま油断も隙もないな…」 （じょーだんだって。一人で緊張してるからさー）

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4 手をひらひらさせながら部屋を出ていく。 その背中を見送って、こちらを見る。 「何してんねん、お前」 怒気を含んだ声。 膝から力が抜けて、座り込んでしまっている私。 首根っこを掴んで強引に引き上げられて、壁に押し付けられた。 そのまま噛みつくように唇を重ねられる。

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5 「ふらっふらしやがって…」 片足を上げられて、いきなり中にすばるが入ってきた。 『んっ！んー！！』 突然の衝撃に出た叫び声はすばるに飲みこまれて。 そのままガツガツと腰を打ち付けられる。 誰が来るかわからない部屋で、すばるに食べられる。

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6 ただしがみついているしかない私。 初めてすばるに抱かれた時のことを思い出す。 痛いくらいに突き上げられて、もうダメって思った瞬間、すばるの動きが止まった。 中で脈打つすばるのモノ。 そのままずるりと出て行った。

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7 『…やぁ…』 私、まだ… 行かないでって、ギュっとしがみつく。 「お仕置きや。帰るまでそのまんまや」 体の中心に空洞が出来たようで、切ない。 涙が滲む。 「ほら、行くで」 手を取って歩き出す。 アソコからすばると私の混じった音がする。

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8 「もう一人になんな」 そう言って、みんながいるところに連れて行かれる。 安田君が笑って見てる。 でも、そんなこと気にもならない。 みんな話しかけてくれるけど、気付かれるんじゃないかって落ち着かない。 体が疼いて、アソコから溢れるのが止まらない。 もう、はやく帰りたい…。

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9 顔が赤いってからかわれるし、それを見てすばるがイライラするし。 結局、中々終わらなくて。 溜息をつくすばる。 「ほんまに…連れて来んかったらよかった…」