モンスターハンター２次創作　～吹雪の覇者～　最終話　覇者

クワトロゾンビ @QZombie

「まぁ、封印を解くのにちと時間も掛かるからじっくり考えてみてくれ。」 「あぁ・・・やっこさんは３日で着くって話だ。また、３日後に来るよ。」 「わかった、準備だけはしておく。」 やれやれ・・・全く。

クワトロゾンビ @QZombie

刻限の３日が経った。 結局誰も緊急クエストに手を出してない様だな。 ・・・準備、するべきか？ 「カトー、ロビン。本当にいいのか？」 「是非も無し。」 「誰もいないんでしょ？やるっきゃないじゃん。」 あいつら・・・無茶なこと考えてんな、全く・・・

クワトロゾンビ @QZombie

「わかった、有難う。」 「お姉さん、俺達行くよ。」 「・・・とても、危険よ。Ｇ級ハンター達も避けたのよ、それでも、行くの？」

クワトロゾンビ @QZombie

「あぁ・・・誰も行かないならオレ達が出るしかないかなって。」 「うむ、資料を提示されて撃退なら某らでも何とかなると説得をされてはな・・・」 「カトーさん仕方ないよ、ガリウスさん一回決めたら曲げないし。 ということで、受付よろしく！」

クワトロゾンビ @QZombie

「はぁ・・・わかった、わかったわよ。ガリウス、カトー、ロビン。 以下三名をクシャルダオラの緊急クエストに登録します。 場所は戦闘街、報酬は３００００ｚ、討伐・撃退でも変動はありません。 生きて、帰ってきて。」

クワトロゾンビ @QZombie

「ありがとう。よし、行くぞ！」 「応！」 「おっけー。」 「いってらっしゃい。 ・・・ごめん、なさい。」

クワトロゾンビ @QZombie

「誰も、いない。こんなに静かな酒場って、初めて。クシャルダオラの襲来で皆出払ってるものね。 ・・・若者を死地に送る気分って、こんな気持ちなのね。何がギルドナイトだ、情けない。」 チッ 「おい、受付。」

クワトロゾンビ @QZombie

「ッ！？ その、御姿は・・・来て、くれたんですね。」 「フン、まだ処理は済んで無い様だな。緊急クエスト、俺も参加だ。処理しとけよな。 ・・・おい、いい加減泣くのをやめて仕事しろ。」 「わかり、ました。ありがとう、吹雪の覇者。」

クワトロゾンビ @QZombie

「ハッ、似合わねぇ事言ってんじゃねぇよ。毒婦らしく嫌味の一つでも言って送り出しな。」 「全く・・・遅れたんですからキッチリ決めてきて下さいね。いってらっしゃい。」 「おう。」

クワトロゾンビ @QZombie

ｷｼｬｱｱｱｱ!! 「ぐっ！なんて咆哮なんだ！」 「だが、足が止まるほどではない。ガリウス殿ロビン殿！」 「あいよ！さぁ先ずは麻痺から行こうか！！」 ｽｯｽｯ 投げナイフが風圧で、逸れた！？ 「ッ！？予想以上、だね。」

クワトロゾンビ @QZombie

「くっ、行くぞカトー！！」 「応！桜花、気刃斬！」 「おおぉ！昇竜撃！！」 ｷﾞｬｱｱｱ!! 「なんとぉ！？」 「ぐぉ！！なんて風圧・・・！？ロビィーン！毒弾はどうなってる！？」 「撃ってるよ！でも、弾かれちゃってダメだ！」

クワトロゾンビ @QZombie

なんてこった・・・毒で風圧は抑制できるって話だが・・・ 「皆、プランBに移行しよう！罠で拘束だよ！！」 「あいよ！」 「応！」 仕方ない、ここは拘束をして一気に叩こう！ 「罠設置完了！陽動よろしく！！」 ｸﾞﾜｧｰ!! 「しめた、ロビンに向かって走っている！」

クワトロゾンビ @QZombie

「早く追わねば！」 「さぁ、ジャックポッドだよ！」 ここで毒状態に出来れば勝機が見える！ ﾌﾜｯ､ﾄﾞｺﾞｫｰﾝ!! 浮いて、叩き潰した・・・！？ 「な、にぃ！？」 「落とし穴が・・・！？」

クワトロゾンビ @QZombie

「不味いねぇ、全員散開ッ！？」 ﾁｭﾄﾞｰﾝ! 「避けろロビン！」 ――なんだ、その速度のブレスは。 「それは、想定外だ、ねぇ・・・」 ﾄﾞｺﾞｫｰﾝ! 「ロビィーン！？」

クワトロゾンビ @QZombie

「貴様ぁ！！」 不味い！ 「カトー、止まれ！」 「止まらん！！桜花、気刃――ッ！？」 ﾋﾞｭｩｳｰﾝ!! な、なんだ、その滑空は・・・！ 「不覚・・・！？」 「カ、カトォー！」 規格外―― こんなモンスター、討伐どころか撃退なんて・・・。 オレ達は、生きて帰れるのか・・・？

クワトロゾンビ @QZombie

ｽﾞﾁｬｯｽﾞﾁｬｯ 今度は、オレか。 「う、おぉおおお！」 決死の昇竜撃だ、今までで一番力を込めて放った。が、 ｷｼｬｱｱｱｱ!! 咆哮、そして風圧に阻まれる。 「ちく、しょう・・・！！」 オレ達は、こんなところで！！

クワトロゾンビ @QZombie

―――鋼の龍が狩人を屠ろうとしたその時、天から突風が吹き抜ける。 鋼の龍は動きを止める。狩人は天を仰いだ。 「突風・・・？な、あれは――」 風に乗って白銀の鎧が鋼の龍と狩人の間に音も無くに舞い降りた。 その背に携えるは輝きの御剣。

クワトロゾンビ @QZombie

「吹雪の、覇者・・・。」 「待たせたな。全員、生きているか。」 「なっ！？ヴァルム！？」 うるさい。 「御託は後だ。おら、生命の粉塵だ。立てるか？」 「あぁ！」 「応！」 「なんとかねぇ。」 ハッ 「上等。さぁ行くか。」

クワトロゾンビ @QZombie

ｷｼｬｱｱｱｱ!! ふん、咆哮して風圧を纏ったか。 「おし、じゃあ風圧は俺が引っぺがす。下がってな。」 「わ、わかった。」 「しかし・・・」 「本当に行けるの？」 「大丈夫だ、なんとかしてやる。風圧を引っぺがしたら一斉攻撃に入るぞ。」 さぁて、やりますか。 「おし、行くぞ。」

クワトロゾンビ @QZombie

ごう、と疾風に乗ってクシャルダオラに接近。風の鎧に触れるギリギリの距離で抜刀。 接近までに溜めの精神統一は済んでいる、この距離で回避は出来まい！ 「――食らいな。」 ｸﾞｷﾞｬｱｱｱ!? 命中。しめた、突然の攻撃にやっこさん意表を突かれてダウンしてくれた。 風の鎧を、解除してな。

クワトロゾンビ @QZombie

「すげぇ・・・！」 「これが、吹雪の覇者の実力・・・！！」 「でたらめ、だね。」 「お前らチャンスだぞ！ぼさっとするな行くぞぉー！！」 俺の怒声にガリウスが反応、突貫してきた。 「ッ！おぉ、鬱憤晴らしてやるぜ！ブレイドダンス！切り刻むぜぇー！！」

クワトロゾンビ @QZombie

倒れたクシャルダオラに連撃を加えていく。 ｷﾞｬｱｱｱ!? フィニッシュの頃にはやっこさん、えらい顔色が悪くなっているな。 毒状態に持ち込めたようだ。 「推して参る！桜花、気刃斬！！」 起き上がり際に斬撃の雨あられが降り注ぐ。 ｷﾞｼｬｱ!? 怯んだな。

クワトロゾンビ @QZombie

「そこだ。持ってきなぁ！！」 強溜め斬りから強溜めなぎ払いでフォローを入れる。 ｷﾞｬｱｱｱ!!! 再度ダウンを奪う。 「チャンスタイムだね！ラピッドヘブン、ファイヤー！！」 今度はロビンの特殊弾丸が降り注ぐ。 ダメージは確実に稼いだが、どうだ！？

クワトロゾンビ @QZombie

ｸﾞｩｳｳｳ･･･ｷｼｬｱｱｱ!!! 怒涛のような風が、嵐が俺達を襲う。 野郎、これが本気か！！ 「なんだこれ・・・！」 「まさか、これ程とは・・・」 「これ、大丈夫なの？」 チッ 「何度も言わせるな俺がいる。全員生きて帰るぞ！」

クワトロゾンビ @QZombie

さて、やっこさん本気にはなったが纏っている風がよえぇ。毒が回ってるな。 「やっこさん顔色が優れてねぇ、まだまだチャンスだ。一気に攻めるぞ！」 「しかしヴァルム・・・」 「この威風、ですぞ。」 「どうすんのさ・・・・」 仕方ねぇな・・・