#ミシロ鎮守府 まとめその1

提督がスカウト受けて着任するまで。
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五十鈴改 @isuzu_kankore

「おっけー、ミシロ鎮守府で登録申請出しとくわ。被ってたりしたら弾かれることもあるけど、まぁ通るでしょ」 「頼むなー」 後日、この鎮守府名は正式に受理され、ウチはミシロ鎮守府として活動がスタートした。 #CG鎮守府 #ミシロ鎮守府

2016-09-02 22:41:52
五十鈴改 @isuzu_kankore

「前職に未練ありありって感じね?」 「前職とは思ってねえよ。余裕があれば兼業してもいいんだろ?」 艦娘の慰問に艦娘との対談。ここでアイドルを活かせる場はいくらでもある。 いずれはここでもプロデューサーとしても動くつもりだ。この命名はその宣言でもある。 #CG鎮守府

2016-09-02 22:38:04
五十鈴改 @isuzu_kankore

「ミシロ鎮守府……」 「うん?」 「カタカナでミシロ、これでいこう。 ほら、俺が元々346プロから来てるからさ。大元は美城グループ、プロダクションとしては346。その派生として、鎮守府はミシロって事で」 #CG鎮守府

2016-09-02 22:35:58
五十鈴改 @isuzu_kankore

『お疲れ様です、そちらはもう鎮守府に配属されたと聞きました。346プロの皆さんもプロデューサーさんに会いたがっていますので、余裕ができたらこちらにも顔を出してあげてくださいね!』 まだ来たばかりで何も分かりませんが、そのうちきっと……と返そうとしたところで閃いた。 #CG鎮守府

2016-09-02 22:32:14
五十鈴改 @isuzu_kankore

さーて、鎮守府の名前か。 自分の名前では芸があるまい。オリジナリティがあって分かりやすい奴が理想ではある。 しばらく思案していると、メッセージが1件届いた。ちひろさんからだ。 #CG鎮守府

2016-09-02 22:29:47
五十鈴改 @isuzu_kankore

「そう。知っての通り鎮守府と一口に言っても呉の中だけでいくつもある。分かりやすい名前を考えて提出する必要があるわ。基本的にはネーミングは被らなければ自由だけど、論理的な範囲で宜しく」 「あいよ」 流石に自分の城に淫語やらああああやら付ける気はしない。 #CG鎮守府

2016-09-02 22:27:27
五十鈴改 @isuzu_kankore

「ありがとな、助かったよ。…それじゃーとりあえず何から始めようか」 「どういたしまして。んー、色々とあるけど……先ずは鎮守府の識別名でも決めましょうか?」 「識別名?」 #CG鎮守府

2016-09-02 22:24:51
五十鈴改 @isuzu_kankore

「とりあえず荷物整理だな。手伝ってくれるか」 「はいはい。寝室は後ろのドアね」 しばらくは2人で黙々と段ボールの中身を片付けていく。程なくして部屋の隅には空の段ボールが積まれ、隣の寝室は人が住んでいると言える程度の装いにはなった。 #CG鎮守府

2016-09-02 22:23:16
五十鈴改 @isuzu_kankore

「さて、ここがあんたの執務室。今は最低限の物しかないけど」叢雲に案内され、本部からやや離れた鎮守府、その中の執務室を見渡す。 執務机の横には見覚えのある段ボール。荷物は無事届いたようだ。 #CG鎮守府

2016-09-02 22:20:12
五十鈴改 @isuzu_kankore

「……まじすか」 いろいろと疑問はある。だが目の前の少女は、有無を言わさぬ説得力を持って俺を真っ直ぐ睨みつけた。 「マジよ。ま、せいぜい頑張りなさい。あんたはまだまだヒヨッコだけど、私がちゃんと引っ張ってあげるから!」 #CG鎮守府

2016-08-15 23:14:51
五十鈴改 @isuzu_kankore

「えーと……」 「なに、理解が追いついてないわけ?はぁ…あんた予想外の出来事に弱いタイプでしょ。ちゃんと直していきなさいよね」 「ちょっと待って。いや、つまり、俺の秘書艦って」 「えぇ、そう。この私、叢雲があんたの秘書艦になってあげるって事よ」 #CG鎮守府

2016-08-15 23:12:31
五十鈴改 @isuzu_kankore

「えっ」聴き慣れた声に振り向く。 「私が補佐するんだから、もっとシャキっとしなさいよ。お爺さんの面子も立たないでしょ?」 言いながらつかつかと廊下を歩いてくるのは、間違いない。 さっき別れたばかりの特型駆逐艦五番艦、叢雲その人だった。 #CG鎮守府

2016-08-15 23:08:23
五十鈴改 @isuzu_kankore

伊藤大将か…読めない人ではある。 ま、下っ端提督からすれば今は雲の上の人だ。変に勘ぐるだけ無駄だろう。 とりあえず、秘書艦はもう決まってるらしいしとっとと案内してもらうか…… 「落ち着きがないわねぇ…大丈夫?」 #CG鎮守府

2016-08-15 23:04:29
五十鈴改 @isuzu_kankore

「は……精進します」そう言って敬礼を返すのが精一杯だ。 「うむ。では下がりたまえ。鎮守府へは君の秘書艦に案内させよう」 「ありがとうございます。世越少佐、帰ります」回れ右をし、部屋の外へ出る。 扉を閉め、ふーっと息を吐く。 #CG鎮守府

2016-08-15 23:01:45
五十鈴改 @isuzu_kankore

「ま、その後君も『いろいろ』あったが、晴れて海の男に戻ってきた、と」 「そうなりますね」含みのある物言いが気になるが、とりあえず合わせておく。 「期待しているよ。君の『能力』にはね」目を細める。ぞっとするような視線が俺を射抜く。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:56:08
五十鈴改 @isuzu_kankore

「失礼ですが、存じております。シャワー後全裸で艦内を闊歩する三佐なども拝見した事がありますので」憮然として答える。 「あぁ、そうだった。君はそっちの出でもあったね」伊藤大将が経歴書のまとめをぱらぱら捲る。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:53:48
五十鈴改 @isuzu_kankore

「私どものアイドルはそういった仕事は受けておりませんので」できるだけ蔑んだ目で返してやると、返す視線が悪戯っぽく嗤った。 「くく、冗談だ。君が真面目な部類の人間だとは聞いている。まぁ、上の人間といってもこれ位下品な部分はあると思ってくれ」 #CG鎮守府

2016-08-15 22:49:23
五十鈴改 @isuzu_kankore

「346プロダクション……だったか。どうだ少佐、こちらの仕事をいくつか紹介させてやろうか?」 「は……連絡して調整は可能だと思いますが……」 「そうか。では……"夜の仕事"はどうか?」ねっとりとした響きが混じる。前言撤回、案外俗物的だなこいつ。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:46:35
五十鈴改 @isuzu_kankore

「話は聞いている。元プロデューサーだそうだな」基地司令である伊藤大将は、切れ長の目と整った体格の油断ならない雰囲気の男だった。大将としては若い方だが、立ち昇る気配にはその肩書きを納得させる説得力がある。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:40:39
五十鈴改 @isuzu_kankore

鎮守府とひと口に言っても、そこには何人かの提督が存在しその数だけ鎮守府が存在する。まずは呉を総括している基地司令に着任の挨拶をし、そこで詳細な場所を割り当てられる寸法だ。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:36:03
五十鈴改 @isuzu_kankore

「さて……と。フェリーは10分後だな」江田島からフェリーに乗り、タクシーで数分。俺の配属先である呉鎮守府はここから目と鼻の先だ。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:33:03
五十鈴改 @isuzu_kankore

「「「「はい!!!!」」」」全員の返答、そして敬礼が見事に一致する。 「では、諸君等の武勲を祈る。ーーー解散!!」 2人が去った後、提督候補生ーーーいや、提督達も脇に置いた荷物を持ち外へ向かう。 これからそれぞれの配属先へ向かい、初めて提督として着任するのだ。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:31:05
五十鈴改 @isuzu_kankore

「貴様等も同じだ。これから貴様等が接することになる艦娘は優秀な部下であり、思考する兵器だ。だが同時に年端もいかぬ少女であり、一つの生命であることを忘れるな。目を曇らせ、大事なものを取り落としてからでは遅いからな。……分かったな!」 #CG鎮守府

2016-08-15 22:28:54
五十鈴改 @isuzu_kankore

「それは結構。…ただし、プライドを押し付けて部下を無駄死ににはさせるな」 「…はっ!」一瞬真顔になった教官に気圧されつつ敬礼を返す佐久間。教官はそれを見ず、全員を見渡す。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:26:00
五十鈴改 @isuzu_kankore

「プライドという面もあるかと。全員何かしらのプロフェッショナルということで引き抜かれておりますから、手ぶらで帰っては自分の分野の名折れと考えておりましょう」そう言ったのは佐久間。元二等陸尉で戦車小隊の指揮、さらに車長としての腕も抜群だったそうだ。 #CG鎮守府

2016-08-15 22:21:12