石になったル/ルーシュ

けぼ @kbobo01

俺がの正体がなんであれ…どんな姿だったとしても、愛してくれるか？ と言うるるーしゅの質問に もちろんだよ、と答えるすざくさん。翌朝テーブルには｢これが俺の本当の姿だ｣と書かれたメモと、横にそのへんで拾ってきたような石。……となるすざく。→

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しかしその石は黒く、艶やか。少しだけるるーしゅのあの黒髪を思い出させる。でもまあそんな事あるわけない、と出掛けるすざく。るるーしゅは先に出たのだろう、と。夜になって家に帰ってもるるーしゅはいない。いつもならいい匂いのする夕食をつくっていてくれるのに。真っ暗な部屋で電気をつけると→

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朝見た光景が…。テーブルの上にどんと乗っかる黒い石。まさかねと風呂に入って一応るるーしゅの携帯に連絡をするけど、ベッドルームから音が聞こえてきて。見るとルルーシュの携帯。よくよく見ると財布だって腕時計だって、何ひとつ持ち出されていない。一体どうしたのだろうとリビングに戻ると石。→

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次第にその存在が自分の中で大きくなってくる。ひと晩、るるーしゅがいつ帰ってくるかと寝ずにその石と向い合う。別に喧嘩した覚えもない。突然出て行かれる覚えも…。ちゅんちゅんと朝日が昇る頃、すざくは思った。これは、るるーしゅなんだ。これが、るるーしゅの言っていた本当の自分、なのだと。→

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ごくりと唾を飲み込む。だとしたら、自分が取るべき行動はひとつ。すざくはその石をそっと手のひらに載せた。軽やかな重み。るるーしゅを持ち上げた時の様だ。そして、そっと唇を落とす。「おはよう、るるーしゅ」　その石と一緒に、るるーしゅと生活していた通りに暮らし始めた。→

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一緒に食事を取り、お風呂に入り、寝る。流石に食事は何を食べるのか、食べるのかすら分からなかったから、取り敢えず水と砂を用意してみた。何も物言わぬるるーしゅに話しかけるすざく。夜は体温が低いとはいえ、やはり人としてのぬくもりがあった、それがなくなって寂しかったけれど、耐えた。→

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るるーしゅだと思うと愛しい、と思う。でも、寂しい。やはりなんの反応もないるるーしゅと一緒に暮らすのは、寂しすぎた。（ちなみに性欲も溜まる）次第に、目に涙が溜まることが増えるすざく。小さくなった分、ポケットに入るようになったから出掛ける時もるるーしゅを持ち歩いた。→

けぼ @kbobo01

寂しさを感じた分だけ、るるーしゅに触って、るるーしゅ（石）を磨く。けれど、その生活がひと月を迎えた所で、すざくは限界に達した。朝起きて、いつも通りるるーしゅに挨拶をする。勿論返事は返ってこない。「……う、う」うわーんと大泣きするすざく。→

けぼ @kbobo01

るるーしゅの事は大好きだ。どんな姿になろうとも、どんな正体があろうとも、愛している。でも、だけど、これは嫌だ！耐えられない！あの姿に戻ってほしい。すざくが何よりも愛したあの姿に。そして、優しく笑いかけてほしい。いや、怒っていてもいい。とにかくあのるるーしゅにもう一度会いたかった→

けぼ @kbobo01

そうやっておお泣きするすざくの姿を「そんなに俺を愛しているのか！すざく！」と備え付けた監視カメラごしに高笑いして（嬉しい）見ているるるーしゅ　が見たいです＾▽＾ずっと隣の部屋を借りて、そこにいたっていうね。

けぼ @kbobo01

3　多分この後、夜にでも石と入れ替わって翌朝さりげなく「おはよう」とか言って元に戻る予定。すざくはただ元に戻ったことに感動して、また泣く。「るるーしゅ、ずっとこの姿でいて！」とお願いするすざくの頭を撫でてあげるるるーしゅ。

けぼ @kbobo01

2　とりあえず、すざくが自分をどれだけ思ってくれているかは、ひと月もあのただの石を大事にしていてくれたところで確認しているから、満足なるるーしゅ＾＾それでも「俺の容姿が好きなのか？」とすざくを更にいじめても楽しい///

けぼ @kbobo01

1　あの石を拾ってきた河原に返して幸せな生活にもどるふたり。　やっぱりスザルルいいですね！ふたりは一緒にいるのが一番ですお＾▽＾