日焼けのアト（亮ちゃん）

うさぎ🐰ときどき妄想してました @eitars_h

1 「ちょーこっち来て｣ ベッドの縁に立って 怖い顔で私を呼ぶ 『なに？』 「ここ横なって｣ 『え？』 「ええから｣ 鋭い目つきが怖くて 私はベッドに仰向けになる 「ちゃう。うつ伏せ｣ 『……こう？ ───キャッ//』 #日焼けのアト

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2 いきなりシャツを捲りあげられて声が出たのにお構い無し 「やっぱり……｣ 『やっぱりって？』 なるべく平静を装って聞き返した 『んっ…！』 肩から腕にかけてツツーっと人差し指でなぞられて 「焼けてる…痛いやろ？｣ どうやらお見通しだったみたい #日焼けのアト

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3 さっき2人で屋外プールで夢中で遊んで、日焼け止めぬった安心感でハシャギすぎた… 沖縄の海はそれじゃ手ぬるい わかってたはずなのに 気づいた時には遅かった でも、亮ちゃんに余計なこと考えて欲しくなくてなんでもないふりしてたんだけど… #日焼けのアト

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4 『ごめん…』 「何が？なんで謝るん？ ほらこれ塗ったら少しはラクになるから｣ 亮ちゃんの温かな手が私の背中に触れて…なんかクリームみたいなのを塗ってくれる 『ん…//』 「アトになったら困るやろ｣ 『…うん。亮ちゃんは平気？』 #日焼けのアト

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5 「俺はとっくに焼けてるし。 ってかそうやねん。俺がもっと気を付けるべきやってん｣ 『そんなこと！』 「ん…これでええよ。少し眠って。夕飯ここに運んでもらうから｣ 『そんなっ…』 だって、亮ちゃんオススメのレストランでその為にドレスだって準備したのに #日焼けのアト

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6 『亮ちゃん？』 「俺も疲れたし。 …うん…そうや。一緒に昼寝しよっか？｣ そう言いながら亮ちゃんはエアコンの設定温度を少しだけ下げ、私の隣に滑り込んだ それからそっと私の上にタオルケットをかけて 「30分だけ寝かして｣ と私の頭を撫でた #日焼けのアト

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7 亮ちゃんの脇に頭を乗せる 『…亮ちゃん？』 「ん…？｣ 『ありがと』 「そんなんええって｣ 『ん』 目を閉じると 私のおでこに亮ちゃんの唇が触れた 「気持ちええな…｣ そのまま寝息…笑 そうだね。亮ちゃんだって疲れてる… #日焼けのアト

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8 そっとまつ毛を指で触るとピクピク動く 「…あか…ん…おとなしぃ…して…｣ 寝言の様に呟いて私をそっと引き寄せた 開け放したテラスから聞こえる潮騒の音がBGMになり私もうとうと… ──ん… くすぐったい。笑 目を開けたらすぐ目の前に亮ちゃんの顔 #日焼けのアト

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9 「眠れた？笑｣ いたずらっ子の顔 『……亮ちゃんに起こされた』 膨れて見せると 「やって、腹へったし｣ …ちゅっ…て// 『私食べ物じゃないよ？』 「んー？そお？｣ 『お腹すいたんでしょ？』 「まあ｣ なんかご機嫌だなあ。苦笑 #日焼けのアト

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10 「ルームサービスで適当に頼んだし、来る前にもう1回薬ぬっといたほうがええで｣ 言いながら私の上からタオルケットを剥いで… うなじに亮ちゃんが口付けした 『んぁっ//亮ちゃんっ』 「苦笑。まだ少し火照ってる｣ #日焼けのアト

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11 亮ちゃんの唇が 背中におりるのを期待する私 火照ってるのは日焼けだけのせい？ ゆっくりと気遣うように亮ちゃんが私を仰向けにした 見つめあって 顔が近づいて… ルームサービスが届くまであとどれくらい…？ おしまい← #日焼けのアト