ギアス戦隊第2部20~30(スザ ルル)

敵でありながら恋に落ちた悪の総統ルルーシュと戦隊のレッドスザク。ルルーシュの記憶をなくしたスザクは空虚な日々を過ごしていたが──? イラストは日暮さんです!
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あるみ @alumisorane

じゃっじゃーん!戦隊スザルルのイラストを日暮さんが描いてくださったーッ!!勇気出してお願いして良かった!生きていて良かった!見て見て、スザルルが手を繋いでるーっミ☆ヽ(≧▽≦)ノ☆彡カワイー! 日暮さん、本当にありがとうございました。このイラストに恥じないお話、が、頑張ります! pic.twitter.com/cckuR2X3YC

2016-10-02 00:01:57
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あるみ @alumisorane

戦隊スザルルいくで。一週間の充電期間(むしろ削られていた)を経て、第2部スタート!ルルーシュのことを忘れたスザクは愛した人をその腕に取り戻すことができるのか。ルルーシュはどこに…?そんな20話。

2016-10-23 21:02:09
あるみ @alumisorane

情事の跡が色濃く残るアパートで一人目覚めたその日から、空虚な思いを抱えるスザク。何か大切なものを失った気がするのに、それが何かがわからない。そんな奇妙な感覚に苛立ちが募る。そんなスザクを気遣う基地の(一部の)面々。

2016-10-23 21:46:32
あるみ @alumisorane

「そうだわ、スザク!私、いいこと考えちゃいました」そんなユフィ司令の発案により、とある学園にやって来たスザク&ジノアニャ。「アッシュフォード学園」「ユーフェミア様の知人が経営されているそうだが、まずは探検だな!」「ん」自由が服を着ているジノアニャに置いてきぼりを食らうスザク。

2016-10-23 22:04:47
あるみ @alumisorane

二人が向かったのは校舎の方、けれどスザクは人の気配を煩わしいと感じて、ふらふらと人気のない方向へ歩いていく。「きゃっ」ふと、金属がこすれる音と同時に女の子の悲鳴が聞こえてきた。見やれば、並木道の脇道で亜麻色の髪の女子生徒が、車椅子を小石にでも引っかけて、投げ出されていた。

2016-10-23 22:27:52
あるみ @alumisorane

「大丈夫!?」どうやらタイルが浮き上げっていたらしい。車輪が引っかって車軸が大きく歪んでいた。女子生徒は手や膝を擦りむいたようで、藤色の瞳を痛みに染めている。「っ」「血が出てる…保健室はどこ?僕が連れていくよ」「あ、でも…」その時、焦りを含んだ声が少女を呼んだ。「ナナリー!?」

2016-10-23 22:55:03
あるみ @alumisorane

声に、スザクの心臓が跳ねた。男性の声、低く通りの良い──でもまだ少年の。振り返ったスザクが出会ったのは、紫の瞳が印象的な黒髪の美少年だった。そのアメジストがスザクに気づき見開かれたのは一瞬、剥きだしにされた心はすぐさま堅い殻に覆われ見えなくなる。「ナナリー、血が…!?」

2016-10-23 23:21:48
あるみ @alumisorane

「ごめんなさい、お兄様」「謝らなくていいよ。まずは手当てをしよう」少年、ルルーシュの目が再びスザクに向けられる。不審よりも困惑の色濃い表情に、スザクがにこりと人好きのする笑みを浮かべる。「僕はスザク。学園に見学に来てたまたま行き会ったんだ」「その…妹が世話になった。ありがとう」

2016-10-23 23:38:25
あるみ @alumisorane

うっわ、睫長いなぁ。不思議と高揚する感覚に、スザクはルルーシュの空いた手を取って、さらに笑みを深めた。「車椅子の車輪壊れたみたいなんだ。運ぶの大変だろ?手伝わせて」「しかし」「ほら、早く手当てしないと」「いや、でも…」「はい。スザクさん、お願いしてもいいですか?」「ナナリー!?」

2016-10-23 23:51:55
あるみ @alumisorane

「お世話になったのですから、お礼をしたいんです。駄目でしょうか?」上目遣いの妹からの、至極まっとうな意見に屈するルルーシュ。それでも自分の名を告げるのをなおもためらい、目を伏せる。「…ルルーシュだ。頼めるか?」「ルルーシュ…!うん、任せてよ!」

2016-10-24 00:06:37
あるみ @alumisorane

この手を引き寄せてキスをしたいなんて、どうしてそんなことを思うのだろう…?

2016-10-24 00:08:49
あるみ @alumisorane

てなところから第2部!前回から一ヶ月ちょっとは経っているかな?案外あっさり再会して大焦りのルルーシュだよ。スザクに手を掴まれてドキドキしている。そんなお兄様にナナリーもつられてドキドキ。ドキドキ兄妹。

2016-10-24 00:13:05
あるみ @alumisorane

なんか幼馴染書くと癒されるね…20話まだ続くけど、今日はここまで。

2016-10-24 00:28:06
あるみ @alumisorane

「そっか。ずっと入院していて、今はリハビリ中なんだ」「はい。お兄様には心配ばかりかけて…」クラブハウスに戻って手当てをし、予備の車椅子に収まるナナリー、ルルーシュがお茶の用意をしている間スザクの相手をするんだけど。「優しいお兄さんだね」「はい!」話題はルルーシュのことばかり。

2016-10-24 22:48:54
あるみ @alumisorane

「ナナリー、お前は少し休んだ方がいい」「でもお兄様…!」兄の声に振り返るナナリー。つい最近まで眠っていた影響で弱視と歩行困難?を抱えているナナリーは体も本調子ではないので、ルルーシュは気が気じゃない。お盆を机に置くと、ナナリー、と呼んで頬を両手で包みこむ。「慌てなくていいよ」

2016-10-24 23:07:26
あるみ @alumisorane

「約束しただろう、無理はしないって」こつんと額を合わせて甘く言い含める兄に、しゅんと肩を落とすナナリー。はい、と小さく返事をするのに表情を緩め、ルルーシュがスザクに声をかける。「ナナリーを休ませてくる。ここで待っていてくれるか?」「かまわないけど、手伝わなくて大丈夫?」「ああ」

2016-10-24 23:23:17
あるみ @alumisorane

リビングに戻ってきたルルーシュの憂い顔に、それまでの浮かれた心地が冷めるスザク。「…ナナリーに何かあった?」「少し…熱が出たんだ。本人は元気だと言い張るんだが…」ルルーシュの手を引き、ソファへとエスコートして隣に座るスザク、何一つ疑問に思わないスザルル。その距離は初対面じゃない。

2016-10-25 22:21:15
あるみ @alumisorane

「一人にしていいの?」「ああ、介護してくれる人がいるから…」そこではたと気がつく近すぎる距離、久しぶりのスザクの匂いにルルーシュの頬が紅潮する。一方のスザクは、不思議と肌に馴染むルルーシュの気配になぜか腑に落ちるものを感じて、色気にくらくら。「スザッ…近い、だろっ」「そう?」

2016-10-25 22:33:09
あるみ @alumisorane

キスまであと5cm、いつの間にか腰に回されたスザクの腕に引き寄せられ、ルルーシュが突っぱねようにも全く力が入らない。呼気が触れ合う至近距離で見つめ合う。ルルーシュの唇を親指でなぞりながら、スザクが首を傾げる。「初めて会った気がしないな」「デジャヴュ、よくある感覚だ」「うん、でも」

2016-10-25 22:49:38
あるみ @alumisorane

ちゅ、と合わさる唇。抵抗されないのをいいことに、しっとりと柔らかな感触を心ゆくまで楽しんで、離れる。見開かれるアメジスト、じわじわ赤味を増す頬、スザクの手の中で強ばる指先に。「ルルーシュ?」「っ、な、にを…!?」「うん、決めた」「は?」「この学園に通うよ」「はァ!?」「よろしく」

2016-10-25 23:05:15
あるみ @alumisorane

色んな過程をショートカットして突き進むスザク、やったね!(ヤケ)もっと焦らすようにすれ違って、やっと再会して、揉めたりにゃんにゃんしたりしてくれてもいいのに!なんでしてくれないかなー!?てな感じで20話っす。

2016-10-25 23:13:49
あるみ @alumisorane

戦隊のスザクは考えるより先に動く感覚派。困る(私が)。

2016-10-25 23:29:34
あるみ @alumisorane

よし、今夜は戦隊スザルル21話いくよ。お久しぶりになってしもたー。

2016-11-05 23:38:41
あるみ @alumisorane

宣言通りアッシュフォード学園に編入したスザク、ついでにジノアニャも。怪人との戦いはどうしたんだお前らと言ってやりたいルルーシュ、機情のあのメインモニタの前で苦悩。「記憶が戻ったのか?」「いや、戻っていない…と思う」「ほう?思う、か」「…何だ?」「お前にしては半端じゃないか」

2016-11-05 23:53:27
あるみ @alumisorane

にやにや笑う共犯者から顔を反らす悪の総統、ちょっと気まずい。「なんだ、惚れた男に追いかけてこられて嬉しいのか?」「なっ、違う!」「そんな顔して否定されてもな」「あいつは追いかけてきたんじゃない!」背もたれからずり落ちるC.C.。「天然乙女め」ぼそり。

2016-11-06 00:00:17
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