#ぴくめす ~孤島の怪物編

オーシャンステージ開幕、オークメイジと孤島の怪物
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帽子男 @alkali_acid

わだつみの底にひそむ「深きもの」とかを牝化できるかどうかが最近気になってる #ぴくめす

2016-10-19 00:05:33
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす そうそう。まだまだオーシャンステージが未攻略なんですよ。オークと海って相性悪そうだけど

2016-10-19 00:06:16
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす とりあえず数百匹のオークがまず泡立つ水面の下に消えるのだ。 船をも飲み込む大蛇のような触手が何本も何本もあらわれて、吸盤で舷に張り付き、船材ごと乗員むしりとる。

2016-10-19 00:11:30
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 奪った船なのでもともとろくに操り方も知らず、太古の眠りから覚めた深淵の主に喰い尽されるのみなのだ。

2016-10-19 00:12:17
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 「ぐぐぐ…わしの術も水中では…」 悔しそうなオークメイジ様

2016-10-19 00:12:43
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 次の日から素潜りの特訓を始める。 「ぐぐぐ…海女(あま)の中には四半刻(しはんどき)ほども息を止められるものもいると聞く。わしも身につけねば」

2016-10-19 00:14:57
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 浜辺を走るオークメイジ様 夕日がきらきらと砂浜にうちよせる波に照り返す。

2016-10-19 00:15:24
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 崖から覚悟を決めて飛び込むメイジ様。渦潮の底まで降りると、座禅を組んで闇と水の冷たさに耐える。

2016-10-19 00:16:11
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 海人(うみんちゅ)いや、海オークへと生まれ変わるのだ!!

2016-10-19 00:16:38
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす こんがり日に焼け、なぜか心なしか顎もごつくなったメイジ様。

2016-10-19 00:18:15
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 絶海の孤島で嵐の風に乗せて船を招き寄せ、難破させては貪り食らう異形のものとか出てきてほしい

2016-10-19 00:19:48
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 死んだ船乗りの肉を食みながら、孤独に生きながらえる怪物。でも心は純粋で、ほかに餌をとる術を知らないだけ。

2016-10-19 00:20:35
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす ただしとてつもない大きさで、緑の鱗におおわれ、水かきと背鰭を持つ姿はいかにもおぞましい。 だが嵐とともに解き放つ叫びが、風をねじまげ、潮を変え、人知を超えた力で船を招き寄せるのだ。

2016-10-19 00:22:08
帽子男 @alkali_acid

怪物は美しいエルフの乙女の水死体に恋をしてゆっくりと時間をかけて食べる。ほかに愛情の表し方をしらない。 #ぴくめす

2016-10-19 00:24:24
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 怪物にとっては死体を食べるただそれだけが外界と接する手段だから。 生きて島にたどりつくものはいない。住処の島の周囲は鋸のようにとがった岩礁が取り囲んでいる。

2016-10-19 00:25:24
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 岩礁を一歩出ればあまりにも深い海で。怪物には泳ぎ渡れない。記憶もさかのぼれないほど昔に島に捨てられて以来、 唯一の居場所で、牢獄なのだ。海鳥がどこへゆくのか、水平線に浮かぶ蜃気楼にはどんな意味があるのかさえ、知りようもない。

2016-10-19 00:27:48
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 不死の怪物は年ごとに大きくなり、ますます狭い島は窮屈になり、飢えは身をさいなみ、餌であり便りである難破船を呼ぶ嵐を待ち焦がれるばかり。

2016-10-19 00:28:25
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 怪物を退治して死という解放を与えてくれる英雄さえたどり着けない。岩礁は鉄壁の防御。峻嶮な城壁。そして出ること能わぬ塀。

2016-10-19 00:29:44
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす だがある大潮の晩。とりわけ大きな時化のあとで、奇妙な船が流れ着く。乗り組んでいたのはこれまで見たこともない種族。くさく、きたなく、肉はすじばって硬く、骨は太く、とにかくまずい。

2016-10-19 00:30:53
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 腹を空かせた怪物は、悲しさに涙をこぼし、低く嗚咽しながらひさしぶりの食事をする。ひとくちかじっては、鼻をならし、がまんしきれず吐き戻しもした。

2016-10-19 00:32:17
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 少しずつ味に慣れて、ようやく一体を胃に収めきったところで、屍のあいだにまだかすかに動くものがあるのを知る。鼠だろうか。 鼠なら前に死にぞこないを一匹見かけた記憶があるのだった。すぐに事切れたが

2016-10-19 00:33:43
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 怪物が腕を伸ばして引きずりあげると、沢山の腕輪や足環をつけ、全身を刺青でおおった壮年のオークが目の前にあらわれる。といってその姿が何を意味するのか知りようはない

2016-10-19 00:35:00
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 「…む…う…」 まぶたを開く生き残りのオーク。 「ぐぐぐ…ここは…どこじゃ…わしは…誰じゃ…ぐぐぐ」

2016-10-19 00:35:49
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす 怪物はふくらんだ喉から悲鳴をほとばしらせて、生きたオークを放り出し、巨躯を飛び上がらせると、いちもくさんに逃げた。 生きたもの、しゃべるもの、あらためてそばにいるととてつもなく恐ろしかったのだ

2016-10-19 00:36:53
帽子男 @alkali_acid

#ぴくめす オークは、食事のために積み上げてあった死体の山にぶつかって転がり落ち、 うめいてから、のろのろと立ち上がる。 「ぐぐぐ…思い出せぬ…不覚…」 腕輪、足環を打ち鳴らしながら、あてどもなく島をさまよい始める

2016-10-19 00:38:22