キミに読む物語×北風と太陽【丸山×大倉】

はち公。 @funkastic_8er

北風と太陽 ×丸山隆平・大倉忠義 1 さて、今夜はちょっと テイスト違うのでも読んでみる？ 『たまにはええよな？ お前も･･･嫌いちゃうやろw』 北風と太陽 どっちが駆け引き上手なのかな？ ･･･キミは どっちやと思う？ #キミに読む物語 pic.twitter.com/MVe8WSYnkZ

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2 「あー、なんか おもろい事無いかなぁ･･･」 男は言った すると 隣に座ったもう1人が お酒の入ったグラスをくるりと回し 『･･･せや。 俺と、久々にゲームする？』 そのセリフは 2人の甘い遊びの合図 「ええけど･･･誰？ めぼしい子おるん？」 #キミに読む物語

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3 問われた男は くるりとあたりを見回すと 『･･･あの子』 同じ会社の人間が 立食で溢れる ホールの1点を指差す 『どう？』 「悪ないな･･･でも、いつまでに？」 『だらだら長いのもなんやから ･･･1週間後は？短い？』 試すように笑う #キミに読む物語

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4 「なめんなw余裕！」 2人のゲームは 至極簡単なゲーム ────どっちが狙った女を抱くか 『なかなかお固いと思うで？』 「そこをなんとか 脱がすのが楽しいんやん」 2人は不敵に笑を浮かべると 互いのグラスを鳴らして 『「ゲームスタート」』 #キミに読む物語

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5 ────それから約束の1週間後･･･ 『待たせた？』 遅れてきた男に 「待った！ったく！」 待ってた男は不服そう でも 「ま、ええわ。 今夜の酒代奢ってもらうから♪」 と、余裕を浮かべる 『なんで？』 「なんでって･･･俺の勝ちやし？」 #キミに読む物語

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6 すると もう1人の男は驚いて 『え？勝ったの俺やろ？ 俺･･･抱いたで？』 「は！？俺が抱いたで！？」 2人はパニック 「ちょ、とにかく･･･ どーゆうことか、確認･･･」 『せやな･･･お前は･･･ どんな感じやったん？』 「俺は･･･」 #キミに読む物語 pic.twitter.com/aPxwFpjAnL

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7 その子は俺達の会社の 新人受付嬢で 可愛いは可愛いんやけど なんか垢抜けない そんな子やった 俺はその子が1人で 給湯室に入ったのを見届けて （よし） 慌てた素振りでそこへ そして 《きゃあ！》 「うわ！」 偶然を装って出会いを作った #キミに読む物語

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8 「ご、ごめん！ 俺が慌てて入ったから･･･」 君は俺の マグカップに残ったコーヒーを スカートにぶちまけられていた 《や、大丈夫です！ 私もよく見ず出ようとしたから･･･》 「いや･･･あかんやろ」 俺はハンカチで そこを拭く #キミに読む物語

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9 瞬間･･･ 《ひゃっ》 わざと君を刺激した 「あ･･･ごめんなさい///」 真っ赤になったフリをしつつ 自然と2人の間に湧く笑い 《丸山さんって噂より おっちょこちょいなんですねw》 「え？噂？たぁー･･･参ったな どーせへんなやつでしょw」 #キミに読む物語

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10 《そんな事ないですよ！ カッコよくて 仕事が出来るって･･･》 「へぇ･･･嬉しいなw」 お互いもじもじ･･･ 真面目そうな君は こーゆう出会いが好きやと思ってん 「よかったら･･･ 今夜夕飯行きませんか？」 《え･･･なんでですか･･･？》 #キミに読む物語

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11 「スカートのお詫びというか･･･」 《そんなの！悪いです！》 「いや、なんて言うか･･･」 《はい？》 「普通に、気になってしまったので ･･･デートしたいだけなんですけど あきませんか？」 すると君は真っ赤に照れつつ 《あ･･･はい！》 #キミに読む物語

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12 そこからは 割とスムーズに･･･ 最初の夜は何もせずお別れ 次の日はLINEだけ 3日目はランチに誘ってみて･･･ 別れ際 「あの･･･キスしていい？」 《え！？》 「や、なんか･･･ めっちゃ可愛かったから///」 唐突かな？ でも #キミに読む物語

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13 女の子ってこーゆうの好きでしょ？ 「ダメって言わんなら･･･するよ？」 会社の隅で ひっそりと 浅いキスを･･･ 拒否しなかった君に手応え 「今夜また･･･夜、会わへん？」 耳元で囁けば頷く （大倉、悪いな。 この勝負･･･もらった♡） #キミに読む物語

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14 そこからは･･･いともたやすく 《あ･･･丸山さ･･･》 酔ったふりして 彼女の家へ 「ごめん･･･でも 触りたくて･･･あかん？」 優しく抱きしめて 優しいキスで包む こうやって 愛を装って温めてあげたら ･･･熱くて脱ぐでしょ？ 服を #キミに読む物語

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15 「好きや･･･君が」 指先は本能をこじ開けるのに 口元は ひどく優しく 《私も･･･好き》 刺激して 焦らして 気づけば君は 自ら服を脱ぎ 俺に跨る 《あっ･･･ふぁ》 貫いて 突き上げて これがまるで 愛の儀式みたいに #キミに読む物語

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16 「あかん･･･ごめ･･･いくっ」 《ああっ･･･ん///》 同時にいって 力をなくす彼女を 優しく抱きとめて 「あぁ･･･もう、めっちゃ幸せ」 そう耳元で囁けば 《･･･私も///》 ほらな？ 俺の勝ち♡ ────そう思ってたのに #キミに読む物語 pic.twitter.com/p3AeGZYLU2

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17 『それ、ほんまに、あの子なん？！』 俺は動揺した だって 俺だけが抱いたと思っていたから 「あの子や、受付の子！ 間違えへんよ！」 丸のリアクションを見れば 嘘やないのはわかる だとしたら･･･ 「お前はどんな感じやったん？」 俺は･･･ #キミに読む物語 pic.twitter.com/hEHBOKc5WK

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18 俺の持ってる 女の子ネットワークで 君を合コンに呼び寄せた かんぱーい！！ こーゆう場に慣れた 俺含む男女の中で ポツンと浮いてる君 『つまらなそうやなぁ』 タイミングを見て その隣へ 《おかげさまで！》 ご機嫌斜めなのか 酒がハイペース #キミに読む物語

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19 そんな彼女から 俺はグラスを取り上げて 『あかんって、飲みすぎw』 紳士なふりをした 《･･･優しい人なんですか？》 食いつく君 『優しくはないな･･･ そのせいで彼女に こないだ振られたばっかw』 《え？大倉さんでも 振られるんですか？》 #キミに読む物語

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20 （かかった･･･） 『振られるよぉ？ダメ男やもんw』 甘えた声で その肩にもたれる 『ったく こんな人肌恋しい寒い時期に･･･ 拷問やわwww』 言葉尻にため息をつけば 君はオロオロしつつ 優しく俺の背中を撫でてくれて #キミに読む物語

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21 《大倉さんなら･･･すぐにいい人 見つかりますよ･･･》 慰めてくれて 俺はその手を握り返し 引き寄せ 耳元で囁く 『じゃあ･･･君がなってや 俺にとってのいい人に』 《え･･･》 『･･･寂しいねん 慰めてくれへん？』 君は･･･頷いた #キミに読む物語

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22 そこからは 少し強引に 《やっ･･･大倉さっ》 彼女の部屋に入った瞬間 後ろから抱きしめて口付ける 《ん･･･ふぅ》 断りもなく その身体に触れれば 《や･･･待って》 戸惑う素振り ･･･でもな？わかってんねん 『待ってちゃうやろ？』 #キミに読む物語

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23 力任せに割れ目に指を這わせれば 『ほら･･･期待しとるやんw』 明かりをつけそびれた部屋の中 月の光を受けてきらめく雫 《やだ･･･》 照れたふり そんなもんする隙もないくらい 《あぁっん》 強引に刺激を与えれば 勝手に服は 吹き飛ぶ #キミに読む物語

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24 露になるのは その肌だけじゃなく 《大倉さんっ･･･もっと》 淫らな君の欲望 『ええね･･･もっと･･･狂え』 静かな部屋に響く 乱れた息と 肌を打ち付ける音 その音に酔いしれて 俺は確信していた ──────俺が、勝った･･･と #キミに読む物語 pic.twitter.com/0Iulyg5r0f

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25 男達は動揺した 「お前も？」 『お前も？』 自分にだけ 服を脱いだと思った女が 相手の前でも脱いでるなんて･･･ だけど ちょっと考えてみて？ 北風と太陽 その間に挟まれた旅人が 実はとんだ 食わせものだったとしたら･･･？ #キミに読む物語