グローバリズムと多様性

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政治
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アニ @gorotaku
大学院時代からずっと気になっていたこと。僕はアメリカの大学院で5年間、学位をとるまでにかかった費用(学費+生活費+雑費、日本に帰省する際の飛行機代まで含む)すべてを給付型奨学金でまかなった。奨学金のソースは色々だが、どれも元を正せばアメリカ国民の税金だ。
アニ @gorotaku
で、受け取った金額のうち8割以上は、アメリカ国籍を持つものも持たないものも同じ立場で審査される「競争型資金」だった。つまり僕がその金を受け取ったことにより、「あぶれた」アメリカ人学生がいたことになるわけだ。
アニ @gorotaku
で、僕はアメリカにいる間、アメリカ社会に対して何らかの貢献をするような活動は特にせず、自分の研究だけを思う存分やって、学位を取ったらさっさと日本に帰り、そのまま日本で暮らしている。僕が特殊なケースだったわけではなくて、周りには同じような大学院生がたくさんいた。
アニ @gorotaku
そんな、ある種メチャクチャな大盤振る舞いが可能なのは、アメリカ流メリトクラシーとグローバリズムの合体なのよね。「最大限に生産性を上げ、最高の結果を得るために、世界中からリソースを集めて活用する」という。少なくともアカデミズムの世界においてはそのアプローチは結果を得ている。
アニ @gorotaku
その種のグローバル主義は、アメリカの他の業界でも当たり前になっているんだろうけど、いわゆる「多様性の称揚」と相性がいい。そしてそれは、「アメリカという国は、アメリカ国民を優遇すべきだ」という、国民国家では当たり前なはずの主張を、政治的に正しくないものとして封殺することに利用できる
アニ @gorotaku
僕の行ってた大学院、そりゃまあ多様性はありましたよ、世界中から大学院生が集まっていて。でもそれを可能にしてるのが、自分や自分の子どものために大学の学費を賄うこともできないアメリカ人の払った税金であったわけで。
アニ @gorotaku
反トランプのスローガンが"Love trumps hate"だけど、トランプ支持者のおばちゃんは"He loves this country"と言っていたのよね。
アニ @gorotaku
「今の政府やその周りのエリートはアメリカ人を大切にしていない、俺はアメリカ人を大切にする」というトランプの言葉から、hateじゃなくてloveを感じた有権者は少なくなかったのだろう。
アニ @gorotaku
くしくも本邦では、首相が「日本の大学は日本人のためにあるという考えを捨てるべき」と言っている。そのようなグローバル主義に反抗し、日本人の学生を優先すべきと主張したら、それは排外主義だとかマイノリティ抑圧だとかいうポリコレ的批判の対象になり得る、ってのが奇妙な構造だよね

コメント

飽他陣製 @jinse_akita 2016年11月11日
でもノーベル賞の研究者とか日→米に移住してる人多いし、アメリカの国力として還元されてるんだよな。アインシュタインの時代から続く伝統。
飽他陣製 @jinse_akita 2016年11月11日
自国の若い研究者を保護するなら、各国がいっせいのせで学生の国家間移動に制限をかけないといけない。そうじゃないと抜け駆けで大盤振る舞いしてる国が世界中の優秀な学生を独占するようになる。
† 5000兆円欲しい † @naotokakashi 2016年11月11日
自国の大学で学ばせることで、学生を通じて学生の母国とコネクションができると言うのも強み。外交戦術の要素もあるので、自国民の若者と外国人の若者どっちに投資すれば国益になるかは、判断が難しい
アニ @gorotaku 2016年11月12日
このやり方が成果を生んでいることは間違いないですよ。そうでなきゃ続くはずがない。でも、その「成果」が何を産んだかといえば、天井知らずに上がり続ける学費と、やはり天井知らずにハードルが上がり続ける「グローバル勝ち組になるために要求される学歴の内容」なんですよ。
アニ @gorotaku 2016年11月12日
そういう状況、あるいはそういう状況が象徴する社会のあり方全体に対して、Noと言う権利はアメリカ国民には当然あると思う。
アニ @gorotaku 2016年11月12日
でもそのNoという意見は、よっぽど注意深く作文しなければ、多様性の否定だ排外主義だとぶっ叩かれかねない、というのがややこしい問題で。グローバル資本主義の論理と、ほんらい弱者を守ることが目的だったはずのPCが何故か結託しちゃうのよね
Katabiragawa Atsushi @katabiragawaC 2016年11月12日
学問の成果を上げることが人類、ひいてはアメリカに貢献するって発想はないの?
Katabiragawa Atsushi @katabiragawaC 2016年11月12日
学費高騰に関してもアメリカ市民の選択という側面もある。学費が安い学校は学生にありがたがられないから、アピールにために上げてるってこともある。そういうアピ分の値上げのしわ寄せの解消のために、低所得者や留学生の学費にサポートが出るのだ。
Katabiragawa Atsushi @katabiragawaC 2016年11月12日
あなたが受けたサポートはそういうアメリカ上流階級の指定の事情による学費上昇分の調整と考えればええんやん? よくわかんねーけど。
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