楽器の女王は高らかに歌う~パイプオルガンよもやま話~

先日行ったオルガンコンサートの話と、パイプオルガンという楽器についての簡単な説明だ。 なにしろ馴染みが薄いからなぁ…… 興味をもってもらえたら嬉しいな。
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旅が好きな三日月宗近とクマ近・ウサ近・くまぶしくん @mikazuki_trip

今回はカトリック神田教会と、日本キリスト改革派花小金井教会の演奏会にお邪魔してきた。 教会ときくと、勧誘されるのではないか等、心配する者もおるかもしれないが… 無いので安心してくれ。 教会は、あくまで来たい者が来る所。気になれば、置いてあるパンフなどを貰って読んでみればよい。

2016-10-30 17:40:22
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→俺が教会に時折いくのは、専ら演奏会や文化財、建築物が目当てでな(笑) キリスト教の知識は、そのついでに何となく覚えたものだ。 知っていれば、より音楽や文化財を楽しむことができるからなぁ…と、真面目な人からは怒られそうだが、まあ入門というものは得てしてこんなもんだろう(笑)

2016-10-30 17:48:06
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動機はそれでもよいと、俺は思う。 どんなものでもな。 だが、そこには他者が居り、異なる考え方をしていることもある、ということだけは、常に思考の片隅においておいて欲しい。 軋轢を生むのは、大概この「他者の失念、異なるものに対する狭量」よ。

2016-10-30 18:07:50
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後は「献金」という言葉に悩むものもおるかな。これは寺社でいう「お志」で、強制ではない。 だが、素晴らしい演奏をきかせていただくので、俺は少額ながら入れている。この中から、建物やオルガンの維持費や次の演奏会の費用を捻出していることが多いからな。折角なら、また聴きたいではないか。

2016-10-30 18:14:19
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さて、問おう。 パイプオルガンの話を聞きたいものはおるか?如何せんマニアックな話になるのでな。 馴染みの薄い楽器の話だから、概略とはいえ……σ( ̄∇ ̄;)

2016-10-30 20:41:20
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では、パイプオルガンの話を始めるとしようか。これは楽器の女王とも言われるな。 パイプオルガンと聞くと、あの鍵盤とパイプをイメージすることだろう。だが、実は建物自体も含めてあの楽器は形成されている。 響き渡るオルガンの音色…あれは、おかれているホールなどの空間があってこそのものだ。

2016-10-30 22:52:35
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パイプオルガンには、同じものが存在しない。なぜならば、設置予定場所の広さ・音響など、環境が異なるからだ。 また、国や時代によって様式が違うため、どの様な目的で設置するのかを明確にする必要がある。定まったら、その仕様に対応したオルガン制作者に製作依頼。製作には五年くらいはかかるとか

2016-10-30 23:32:21

これは、大規模なものの場合。
小さいものであれば、1年弱で完成するようだ。

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オルガンは、パイプに風を送ることで音が鳴る。パイプが沢山あるのは、一本につき一つの音しか出ないからだ。鍵盤56鍵の音を出したくば、パイプが56本必要だ。さらに、様々な種類の音…トランペット系・フルート系等を出すならばさらに各々56本…計168本パイプが必要となる。これが最低限かな

2016-10-31 07:26:09
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パイプが大小様々なのは知っているな?長く太いものが低い音。短く細いものが高い音。風が通るだけで音が鳴るのは、リコーダーやクラリネットなどと同じ仕組だからだ。 音色の種類はストップレバーを引いて選ぶ。複数のストップを引けば、一つの鍵盤を押して、一度に複数の種類の音を出すことも可能だ

2016-10-31 07:42:14
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そんなわけで、沢山の種類の音を出そうとすればするほどパイプの本数が必要となり、楽器自体が巨大化するわけだ。何しろ、手で弾く普通の鍵盤に加え、足鍵盤(ペダル)もあるからなぁ。 コンサートホールに設置されているものはとかく巨大だろう?

2016-10-31 07:52:48
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今回のプログラムは、中田氏の方はメジャーな曲を取り上げていたな。 特に冒頭のトッカータとフーガニ短調(BWV565)小フーガト短調(BWV578)は、音楽の教科書でも取り上げられているから、大概の者は聴いたことがあるだろうなぁ。

2016-10-31 19:55:04
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オルガンはオーダーメイド。オンリーワンの楽器だ。故に、同じ曲を同じ奏者が弾いても、違うオルガンを用いれば違った味が出る。逆に、同じ楽器を用いて同じ曲を演奏しても、奏者が異なれば、弾き方の癖や選ぶストップ(音色)の好みが違うため、やはり印象が変わる。それを聴き比べるのがまた楽しい。

2016-10-31 19:59:38
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神田教会の方は、聖歌隊の合唱や独唱あり、器楽アンサンブルありと、様々な演奏を楽しめた。 途中までしか聴けなかったのが心残りでなぁ。CDにしてくれんかなぁ…(数年前のCDは持っているんだよなぁ…)

2016-10-31 21:33:02
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国内最大級のパイプオルガンといえば、パッと思い当たるのは池袋の東京芸術劇場、NHKホール、サントリーホール、愛知県芸術劇場、京都コンサートホールあたりだろうか。パイプ本数は、芸劇が約9000本NHKと京都が約7000本、愛知が約6000本、サントリーが約5000本だ。

2016-10-31 21:45:11
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音を変えるストップの数はおよそ70~90個くらいだったはずだ。 そして、手鍵盤は四段~五段。 コンサートホールに据え付けられるものは様々な音が出せるようにしてあるので、かくも大規模になる。 個人的には、サントリーホールのオルガンの音が好きだなぁ。 pic.twitter.com/nTEhBbPJWF

2016-10-31 21:53:42
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これが教会などに据え付けられているものとなると、基本的には礼拝で讃美歌の旋律を弾くことが多いので、足鍵盤➕手鍵盤1~3段。パイプ本数は平均150本くらい~2000本位までになるのだろうか。 ちなみに、縁者のなかには鶴岡に行った者も多かろう。鶴岡にもパイプオルガンはあるぞ。

2016-10-31 22:12:04
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鶴岡天主堂に、小さなパイプオルガンはが設置されているのだ。たしか、10年くらい前からだったかな。 足鍵盤➕手鍵盤一段のものだ。 これは珍しいことに、日本人のオルガン製作者の手によるもの。大概は外国製だからなぁ。 少数ながら、日本人によるオルガン工房もあるのだぞ。

2016-10-31 22:20:20
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ちなみに、パイプオルガンは何もコンサートホールや教会などにあるばかりではない。 時には寺にもあるぞ。

2016-10-31 22:25:19
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パイプオルガンの音を聴いてみたいが、いきなり演奏会にいくのはなぁ、と、悩む者もおろう。コンサートホールではランチタイムコンサート、プロムナードコンサートなどと称して昼休みの時間帯に無料コンサートを開催していることがある。そういうところに足を運ぶのがおすすめだ。

2016-10-31 22:28:33
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あとは、横浜みなとみらいホールのオルガン・1ドルコンサートかな。おすすめは。入場料は1ドルまたは100円だ。当日入場時に払えばよい。定員2020名だ。(先着順) ここのオルガンにはな、カモメが彫られておる。 機会があれば、是非。 ここのオルガン(通称ルーシー)の音も良いぞ!

2016-10-31 22:34:55