アスール戦記(VER:Twitter)01 -4
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コックピットが揺れる。砲撃を、受けている。 5発の着弾、うちの1発がロボットの胸部を直撃している。 周辺の映像を映す画面の隅に、警告を示す点灯メッセージ。 まだ耐えている。だが、このままの状態が続けば無事ではすまないだろう。 ぼくは―― #アスール戦記_01_4
2016-11-14 21:12:45マニュアルの移動部分と武装部分に絞って読み進める。 だが、同時に読み進めることは不可能だ。 ぼくは―― #アスール戦記_01_4
2016-11-14 22:11:15ぼくは選択しきることができなかった。 再び5発の砲撃がぼくの乗るロボットを襲う。 混乱する。どうすれば、どうすればいい。 #アスール戦記_01_4
2016-11-14 22:32:34≪無様だな。アスール≫ 誰かの声がコックピット内に響く。設置されたスピーカーから出力されている。 性別は男。年齢は30よりは上を思わせる。 砲撃が止んだ。 そして、何かが目の前に降りてきた。 #アスール戦記_01_4
2016-11-14 22:36:18最初に目についたのは、銀色の翼だ。 黒く塗りつぶされた体に備えられた2対のそれは、あまりに目を引いた。 銀色の翼を持つ、黒いロボット。 ≪ラトは捉えた。もう諦めろ≫ 銀色の翼を持つロボットが、こちらに銃口を向けている。 ぼくは―― #アスール戦記_01_4
2016-11-14 22:42:51ぼくは手元マニュアルの武装ページを開いた。 胸部に搭載された内部武装がある。BMC。ビームマシンキャノン。 仔細は確認せず、それを発射する。 数えきれない数の光の粒子が宙を舞う。 ぼくはそこでようやく、今が夜であったことを認識した。 #アスール戦記_01_4
2016-11-14 23:39:49銀色の翼のロボットに無数の光弾が襲い掛かる。 だが光弾は目標に直撃する前に霧散。何か、見えない壁に阻まれている。 ≪……何のつもりだ、『2月』≫ 再び男の声がコックピットに響く。 何かを考えているか。単語の一つ一つにはっきりとした抑揚がある。 #アスール戦記_01_4
2016-11-14 23:44:24≪今の攻撃に何の意味があった…なぜ、今の行動に行きついた…?≫ 敵はぼくの今の状態に気付いていないようだ。 ぼくは―― #アスール戦記_01_4
2016-11-14 23:50:08ぼくは、何も行動することができなかった。 ≪……まぁいい。なら、少し遊ばせてもらおう≫ 銀色の翼のロボットが、こちらに迫ってくる―― #アスール戦記_01_4
2016-11-15 00:25:05