少し本気を出すビクトワールさん

美々丞 @BB_rongesuki

「あー…服とネイルが～～」 靴は泥に汚れ、服の裾も濡れ、そして死体についた血と混ざった泥で手先が汚れる。 「う～～さいあく～」 帰ったらおニューのフルコーデしてやるんだから～～。と喋りながら慣れた手つきで次から次へと死体を漁っていく。

美々丞 @BB_rongesuki

数人の懐を弄った辺りで異変に気づく。 周りの山から視線を感じる。 「これ…ちょっとヤバいかも？」 そう笑うと、一目散にUターンして逃げる。それを合図にヒュンヒュンと弓が飛んでくる。 「うえ～～～ん！アタシ悪い商人じゃないよ～！！」 その両腕にはたくさんの金目の物を抱えて叫ぶ。

美々丞 @BB_rongesuki

「ちょっ、ちょちょちょ」 急ブレーキ。目の前にズラリと並ぶ敵の？増援。敵意は…ある。 「か弱い女の子にリンチしかけるの…？」 流石に顔が引きつる。両腕に抱えた大金になるであろう大事な、だいじな商品を仕方なく泥へと返す。 案の定、それに相手は反応を示さない。

美々丞 @BB_rongesuki

ハンドガンをホルダーから取り外し、ヒールに差し込む。そして本命のアサルトライフルちゃんを構える。 「なんでアタシばっかりこんな目に合うのよォ…！納得いかないんですけど！！」 理不尽に怒りながらビクトワールは引き金を引く。

美々丞 @BB_rongesuki

３日目 名前:ビクトワール クラス:邪紋使い(シューター/ミラージュ) 所属:ブレフ HP/90→84 SP/20→27 戦功/14→21 調査点/0 #少し本気を出すビクトワールさん

美々丞 @BB_rongesuki

【戦闘／戦功６】キミは敵軍に占領された村の奪還に赴く。少数精鋭（あなたのことだ）で撃破するならＨＰ－７、ＳＰ＋１０。大部隊に任せ偵察や後方支援を担当するならＨＰ＋８。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #少し本気を出すビクトワール

美々丞 @BB_rongesuki

「イケメン、ハンサムよりどりみどりのオジサマを生み出すあの村が中立からどっかの領のどこの馬の骨か知らないやつが占領したですってェー！！？！」 怒声。

美々丞 @BB_rongesuki

勿論、ビクトワールである。ちょっと興味があっていつか観光してみようと思っていたのだ。 しかしどこかの所属のものになってしまえば後々面倒だ。だって、 「アタシの彼氏候補(ジジィじゃなければ顔が良いなら受け付けます)を減らすことなんて許さないんだからァー！！」

美々丞 @BB_rongesuki

という私情で首を突っ込むことにした。

美々丞 @BB_rongesuki

４日目 名前:ビクトワール クラス:邪紋使い(シューター/ミラージュ) 所属:ブレフ HP/84→77 SP/27→37 戦功/21→27 調査点/0 #少し本気を出すビクトワールさん

美々丞 @BB_rongesuki

【危機／戦功８】キミめがけ凶猛な殺人巨大ゴリラの群れが襲来！　しかも奴らは武装しているのだ！　無謀にも戦うならＨＰ－１６、ＳＰ＋１８。撤退するならＨＰ－７、ＳＰ＋７。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #少し本気を出すビクトワールさん

美々丞 @BB_rongesuki

「なんなの なんなの なんなのよォォォォ！！！！！」 ヒールで地面を思いっきりに蹴り飛ばしながら、全速力で卑怯にも武装したゴリラたちに背を向けて逃げる。 馬鹿な話なのだが、アイツらはなんでか群れなのだ。そう、なんでか。 馬鹿な話である。

美々丞 @BB_rongesuki

どうしてこんな目に合うのか。アタシが可愛いから？ なら、それ相応の待遇が欲しいんだけど！！イケメンで！！アタシの扱いが上手で！！アタシを凄く褒めてくれる、すごぉーーーーいイケメンな人！！そんな男に囲まれないと納得いかないんですけどォ？！

美々丞 @BB_rongesuki

体躯が違いすぎるせいでか、追いつかれてしまいそうな距離まで迫ってきていることは直感が確信並みに勘付いていた。 「くっそォ…！弾だってタダじゃないのに…！！」 そう舌打ちしながら、自分が地面を蹴るタイミングでヒールに付けたハンドガンの火薬に火をつける。

美々丞 @BB_rongesuki

ドカンと大きな発砲音と火の匂いで、ビクトワールの足に頭に抜けるような反動が波打つ。それと同時にぐん、とスピードを上げる。 これで逃げ切れるかって言うとすごく微妙。どうすっかどうすっか… ゴリラに追われながら、凄まじいスピードで視界から通り過ぎるすべての物で解決策を考えたが

美々丞 @BB_rongesuki

「やっぱりあのオカマ頼りかァ…！絶対ヤだけど死にたくないぃ」 空を飛ぶ船のオルガノン。アタシのことをマスターって言ってるけどアタシは許可してないし、船酔いの罪は重い。 今回だけは、自分のプライドを…捨てる。ちゃんと捨てる。リズ！アンタならできる！！よし！！

美々丞 @BB_rongesuki

「ブラックぅーパぁールごーうさーーーーーーーん」 天高くオカマの名前を呼ぶ。 『あたしのこと今ブラックパール号って呼んだわね！？主人になる気になったの？！嬉しいわマスター！！』 どこからともなくビクトワール、そしてゴリラたちを飲み込む大きな影。そしてオカマ口調。

美々丞 @BB_rongesuki

「うるさい！！全然そんなことないから！！勘違いしないで！」 地面を飛び、枝や高い岩を蹴り飛ばし、宙に浮かぶ大きな船に飛び乗る。 「早く！ブレフに向けて舵切って！！あんなダサいゴリラに乗り込まれたらホントにアンタのこと売りに出すからね？！」 甲板をゲシゲシ踏みながら言う。

美々丞 @BB_rongesuki

ブラックパール号はがっかりしたように『はーい…』と返事をすると、船全体を大きく旋回させながら高く高く空に上がって行き、ブレフスキューに向けて出港するのであった。

美々丞 @BB_rongesuki

「まぁお礼ぐらいは言ってあげる。ありがと。イッコー号」

美々丞 @BB_rongesuki

５日目 名前:ビクトワール クラス:邪紋使い(シューター/ミラージュ) 所属:ブレフ HP/77→70 SP/37→44 戦功/27→35 調査点/0 #少し本気を出すビクトワールさん