ヨグヤカルタ・ナイトレイド #6
ドクン。二者の鼓動が同時に強く打った。風が木の葉を揺らし、夜空に花火が打った。「サツガイは……我々に力を授ける」ロングゲイトの額を汗が流れ落ちた。「知っている」ニンジャスレイヤーは冷たくはねつけた。「話せ」「サ……サンズ・オブ・ケオスは、彼に接触したニンジャの互助組合だ」23
2016-11-21 23:55:23「……」ニンジャスレイヤーは眉根を寄せた。ロングゲイトは咳き込んだ。「サツガイは前触れなしに現れ……ただ与え、去る」「奴の目的は何だ」「わからぬ……」「貴様らの目的は何だ」「共有……そう」ロングゲイトは呟く。「共有だ。だがすべてを明かしていない者がいる……二度触れた者……!」24
2016-11-22 00:00:28「二度だと!」「奴は共有していない……だが奴は俺より真実に近い……俺よりも……!」ロングゲイトの声に感情が滲んだ。「これでは足りぬのだ!奴め……!」更なる感情の吐露はしかし、押し留められた。殺気が蘇った。「ああ、やはり善行は積むもの。運がやって来た」そして叫んだ。「やれ!」 25
2016-11-22 00:06:56「「「ザッケンナコラー!」」」直後、ニンジャスレイヤーの背後、塀の上にずらりと並んだ増援のクローンヤクザが一斉にアサルトライフルを掃射した!「グワーッ!」ニンジャスレイヤーは反射的にスリケンを複数投擲して何人かを殺したが、多勢に無勢!銃弾の嵐!BRATATATATATA! 26
2016-11-22 00:08:47「ヌウーッ!」ニンジャスレイヤーは銃弾に晒されながらロングゲイトに向かう。血飛沫が撥ね、装束を焦がしながら再生する。ロングゲイトはソニック・カラテを構える。「これがフーリンカザンだ!死……」KRAAASH!塀を破砕し、ドリフトしながらリムジンが走り込んできた! 27
2016-11-22 00:11:13「アバーッ!」塀の破壊に巻き込まれ、クローンヤクザが二人死んだ。だが銃撃は止まぬ。BRATATATATA……ギャルルル!リムジンは飛び出し、ニンジャスレイヤーを車線から遮るように停止した。車体側面が蜂の巣!運転席から叫ぶ声!「ニンジャスレイヤー=サン!ヤッチマエ!どうぞ!」28
2016-11-22 00:13:43声の主はコトブキ!四の五の言っている暇など無し。ニンジャスレイヤーは決断的に踏み込む。急加速。ロングゲイトがマバタキ・ジツで逃れるよりも一瞬早く、燃える手がその首筋を掴んだ。ロングゲイトはニンジャスレイヤーと共に消え、共に現れた。「バカな……」「イヤーッ!」「グワーッ!」29
2016-11-22 00:15:44強烈な頭突きがロングゲイトの額を砕く。しかし離さぬ。逃がさぬ!「イヤーッ!」「グワーッ!」膝蹴りを叩き込む。ロングゲイトが身を守ろうとする。ニンジャスレイヤーはロングゲイトを掴んだまま、死の拳を決断的に振り上げる! 30
2016-11-22 00:18:41