街で運用されてるお利口な量産型ドローンたちは整備されてない廃棄区画では動きが悪くて、おそ松追跡中に壁やお互いに衝突して壊れていく…その爆発音を聞きながら「やっぱマシンには魂が入ってないとダメだねぇ♡」とか余裕かましたところでチェイス中にぶつけたとこが故障して落下する
2016-11-26 02:30:55故障したのでイッチにメンテしてもらうも、「そろそろ寿命だ。新しいのにしなよ」って言われるんだけど、こいつは俺の愛車だし魂がこもってんの、だから他のには絶対乗んなーいって断るおそ松、「主人の魂が腐ってるとおまえも大変だね…」とマシンに同情しつつ一応最善は尽くしてくれる技師イッチ
2016-11-26 02:39:22イッチたぶんカラ松のマシンも整備してるから(仕事は仕事)、おそvsカラのチェイスは自分が手を加えたマシン同士の戦いなので地味に楽しみにしてるマシンオタクイッチ(今度はどっちが勝つかなってワクワクしてる)
2016-11-26 02:41:36ガソリンの代わりにじゅっしが発明した燃料を入れてもらって、「おっほーっ今日はなんか調子いいねー!十四松何入れたの?」 「えっとねーx度超えると爆発する液体!」「えっあのマシン構造上x度超えるんだけど」「あはは!爆発音不可避!」 「えっちょっ待っ(どかーーーん)あーーー!!」
2016-11-26 02:49:56一方その頃「よし…今日こそは現場を抑えて写真を撮って…大スクープ間違いないなし!そしたら一気に出世して…」とか考えてた記者チョロ松、おそ松の爆発のせいでシャッターチャンスを逃し、爆発から生還したものの自分のマシンの下敷きになって瀕死状態のおそ松にトドメを刺しに行きます
2016-11-26 02:54:36探偵トド松は浮気調査中。証拠となる写真が撮れたが「あー!これじゃチョロシコスキー兄さんとやってること変わらないじゃん!!」と凹んでたところへフラッグ社から魂を持ったマシンについての調査依頼が来て「これだよこれ!」と興奮するもトド松自身はオカルト信じてないのでどうしたものかと悩む
2016-11-26 03:00:19そういえば魂といえばカラ松兄さんがいつも「オレの愛車には魂が宿っている」とか言ってたな、と思い尋ねる。賞金首としてそこそこ稼いでいるカラ松だが、おそ松だけは捕まえられないとか。「あいつのマシンにも宿っているのさ、魂が…な」話は変わりオレの武勇伝語りが始まる前に窓から逃げ出した。
2016-11-26 03:06:57「魂?マシンに?いやないでしょ、普通に考えて」と、技師の一松はバッサリ答える。「意外だね、もっとロマンが云々って語るもんだと思ってた」トド松は自分のマシンをメンテしてくれてる一松の隣でコーヒーを優雅にすする。一松の淹れたコーヒーは、味はともかく眠気だけはばっちりさめる。
2016-11-26 03:12:28「魂が宿るって信じるのは勝手だけど。少なくとも俺は自分の手で魂を錬成したいとは思わないね」ゴーグルを外し、額の汗を拭う一松。「ふうん」そう言う割に、時折マシンに優しい声で語りかけているのは一体何なのだとトド松は問いたかったが、面倒そうなので黙っておくことにした。
2016-11-26 03:17:29イッチの工房はたぶん地下室とかのじめっとしたところにあって、ジジジとうるさい電球が天井からいくつか垂れていて、時計修理が仕事として多いため何十個もの時計がカチリコチリと音を立てている。友達のネコがゴキやネズミを退治してくれてるので、トド松やチョロ松も安心して来られる。
2016-11-26 03:20:48新聞記者チョロ松、会社に支給されてるマシンじゃ他の記者と差を付けられないからと、イッチに密かに改造してもらってる。ので、お利口ドローンたちより機敏な動きができるし長兄らのマシンとのチェイスも可能。機械に宿る魂は信じないが、テクノロジーと技師の腕は信じている。
2016-11-26 03:25:29一松の工房から徒歩14歩のところにある十四松のラボ。「魂?マシン?わっかんない!」「ですよねぇ」一松兄さんは、魂錬成したくないから魂は無いとか言ってたよ、と告げるトド松。「わかる!魂って作るの難しいよね!」「んー?話が噛み合ってないなー?」「ぼくも魂作れない!難しい!」
2016-11-26 03:28:38「魂を持ったマシンということは、マシンが人間同様に魂の器となっている状態を指しているんだよね」「ん?」「魂が無機物に宿ることはこれまでに観測できていないけれど、宿っていないという証拠もないよね」「??」「魂を持つマシンの存在の確認とはまず魂の定義から」「ボク急用思い出した!!!」
2016-11-26 03:32:11「十四松そんな難しいこと考えてたの?バカだねえ〜」街のドローンをからかって数機破壊しスッキリした顔のおそ松は、トド松に奢らせた酒を一気に飲み干す。「で?おそ松兄さんはどう思う?魂」「そんなの、考えるんじゃなくて感じるんだよ。俺はあるのわかるよぉ、こいつには魂がある!」と愛車を叩く
2016-11-26 03:37:26トド松は調査報告として「魂を持つマシンは存在せず」と提出、ついでに魂に関する考察なども添え、無事報酬を得る。 その報告書と考察を基に人間以上の学習能力を持つ人工知能を搭載したドローンが運用されて、街の警備・取締が一層厳しくなる。
2016-11-26 03:46:09いつも通りドローンをからかって遊んでやろうと思ってたおそ松、新型ドローンに見事はさみ打ちにされ、捕まりそうになる。なんとか逃げ切るが、マシンもおそ松もボロボロ。
2016-11-26 03:48:00マシンに魂があるか。それに堂々と「イエス」と答えるカラ松は、同じくそう答えるであろうおそ松のことだけは、自分の手で捕まえたいと思っていた。しかし新型ドローンの導入により賞金稼ぎの仕事も干されてしまい、おそ松までもが捕まりかけたと聞きひどく落ち込む。
2016-11-26 03:50:10マシン改造がバレてクビになった元記者チョロ・新型ドローンに商売の邪魔をされたカラ松・新型ドローンの運用で安全になりすぎた街に退屈した探偵トド松とで手を組み、新型ドローンの弱点を探り、これ以上の運用を阻止しようと試みる。
2016-11-26 03:58:46一方、一松の工房で匿ってもらっているおそ松は、マシンの修理が終わるにを待っていた。「なあ、やっぱりこいつもうダメだって…」冷や汗を浮かべ、震え声を漏らす一松。「だめだ。こいつを直してくれ」険しい表情で、おそ松は愛車を見つめる。
2016-11-26 04:01:57カラ松らの調査が進み、今や街を支配している人工知能搭載ドローンは、フラッグ社の本来の運用方針から離れ、住人の情報等を不正に抜き取り自らを運用していることが判明。これを止めるにはメインブレインの破壊が必要。そこまでの侵入経路はチョロ・トドが調べてきたが、あと必要なのは実行者。
2016-11-26 04:07:03「誘うならお前しかいないと思ってな」カラ松はキメ顔でおそ松にウィンクする。既に満身創痍なおそ松は更にアバラが折れた。「俺の愛車が直ればな〜」「それは無理だ」一松が言葉を遮る。「もし今後もこいつに乗りたいなら。そんな無茶な走りが必要になるところへ、こいつを行かせるな」
2016-11-26 04:09:57「他のマシンなら用意してやるから」一松は、何度も整備してきたおそ松の愛車を撫でる。傷だらけで、ボロボロで、それでも、きっとこいつはまだ主人と駆け回りたがっている…そんな気がした。「…だが、おそ松も他のマシンではダメだろう。魂が宿っていな…」「魂ならあるよ!」
2016-11-26 04:13:05「…どゆこと?」「えっとね、定義の問題!ドローンは"魂"を学習する知能と定義してそれを搭載した!」「んん?」「つまりおそ松兄さんが乗り物になる!」「えっごめんさっぱり分からない」「おそ松兄さんの言う魂には別の定義があるけど、それの定義はメンドクサイ!だから直接、どぅーん!」
2016-11-26 04:21:27おそ松の頭に怪しげなヘルメットをかぶせる十四松。何十本ものコードが垂れている。「これでおそ松兄さんの脳波を読み取ってマシンに直結!おそ松兄さんの魂丸ごと実装!」「一松ぅつまりどういうこと?」「十四松の発明品使うとマシンを手足のように操作できます」「おお〜」
2016-11-26 04:23:15