忍偵ヌンチャック非公式スピンオフ~ピストル探偵シキベwithガンドーチイサイ第一話『ピストル探偵シキベ登場!』~
- suzumeninja
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「や、やるザンスな……」ふらふらと立ち上がるジェントルマスク。『ここらで降参してくれるとありがたいんだがなあ?』だが。「フィ……フィヒ!いいザンスか?あの女子高生たちがどうなっても……」ジェントルマスクがいつのまには手にしているの謎めいたスイッチだ! 22
2016-11-30 01:16:17『なんだそりゃあ……?』「いいザンスか!?私がこのスイッチをポチッと押せば、あの女子高生たちを縛っている縄がギリギリ締まり、最後には命が無いザンスよ?」ジェントルマスクがマスクの下でにやりと笑う。『オイオイオイオイ……』 23
2016-11-30 01:18:11「さあ!降参するのはアンタたちのほうザンス!」『アー、いや、そりゃあ、無理なんじゃねかなあ……』「何言っているザマス?」『後ろ、自分の目で確かめてみたらどうだ?』ガンドーシキベがにやりと笑う。「自分の目で確かめろってアーッ!」ジェントルマスクは目を疑った!女子高生がいない! 24
2016-11-30 01:20:37女子高生がいた場所には、縛っていた縄しか無い!では、女子高生はどこに?『アンタがもたもたしてる間に、逃げてもらったスよ』シキベガンドーが答える!「ま、まさか!」『そのまさかッス。あんたが戦ってる間に、縄を切って逃したッスよ』「アーッ!そんな!」 25
2016-11-30 01:22:51『さあ、どうする?”降参するのはアンタのほうザンス”ってことじゃあねかな?』「チ、チクショーザンス!」ジェントルマスクはなぞのボールを足元に投げつけた!立ち込める煙!『チクショウ!逃げるつもりか!?』「今回はアンタの勝ちザンス!でも、次はこうは行かないザンスよ!」 26
2016-11-30 01:25:20「フィーヒヒヒ!フィーヒッヒッヒッ……」ジェントルマスクの声が遠くに逃げていく。『クソッ!追わねえと、グワ……』ガンドーシキベが膝をつく。ZBRタイムアウトだ。3分の制限時間が過ぎ、シキベとガンドーの自我が元に戻った。 27
2016-11-30 01:27:49「……逃げられちゃったっすね」シキベの言葉に、ヤタガラスドロイドが答えた。「まあ、いいじゃねえか。さらわれた女の子たちは助かったんだからよ。一件落着ってやつさ」遠くからキョートケーサツのサイレンが聞こえる。「それじゃあ、面倒なことになる前にずらかろうぜ」「はいッス」 28
2016-11-30 01:29:46……翌日。「『女子高生連続誘拐事件。無事解決!謎のヒーローの目撃情報?』ですってよ」黒縁の眼鏡を掛けて新聞を読むのはシキベだ。「ですってよ、じゃねーよシキベ=サン。俺達の正体がバレちまったのかもしれねえんだぞ?」ヤタガラスドロイドのガンドーが突く。 29
2016-11-30 01:32:30「イテッ!突かないでくださいッスよ!いいじゃないッスか、女子高生は助かったんスよ」「まあ、そりゃあそうだがよ……」ガンドーはフクザツな表情をしようとした(でもヤタガラスドロイドなので表情はあまり変わらなかった)。 30
2016-11-30 01:33:56「いいか?」ガンドーはシキベの目を見て続けた。「こっから先、ザイバッツの動きも活発になってくる。俺たちをもっと積極的に狙ってくるかもしれねえんだぞ?覚悟はできてんのか?」シキベは笑って答える。「もちろんッスよ!二人なら絶対に負けないッスから!」 31
2016-11-30 01:36:12「流石は俺の一番弟子だな、まったくよ……」ガンドーは飛び、シキベの肩に止まる。「これからもよろしくな、相棒」「はいッス!」 32
2016-11-30 01:37:42◆補足な◆ジェントルマスクはモスキート=サンがモデルなのですが、ヌンチャクアトモスフィアに翻訳するに辺り「カトンボ紳士」とか「モスキート仮面」などの候補があり、最終的にジェントルマスクに落ち着きました。
2016-11-30 01:44:13Twitter小説を書く利点として「うわー、途中まで書いたけどなんか色々破綻してるしさいしょから書き直すために全消しだ!」みたいなことにならない(というか『なれない』)ので、とにかく作品が完成するというのが、とても強いと実感し直しました。
2016-11-30 01:46:43俺「ピストル探偵シキベ書きたいけど解釈違いのなんかとか不安な……」 心の中のザザ「書く前から何を言っている!いいから書け!わかったか!?」 俺「でも……」 ザザ「わかったら書け!!」 俺「アアーッ!」 ……こうしてピストル探偵シキベはできました。みんなも心の中のザザを大切にね!
2016-11-30 09:38:49