【一年戦争】ジオンは緒戦で勝ちすぎた

まどちん●牛オーグ @madscient

しかしここで天才軍師ギレンの隠し球が発動する。こんなこともあろうかと用意しておいたコロニー砲をぶっ放し、和平交渉に出向いたデギン公王ごとレビル艦隊を焼き払ったのである。連邦軍は最高司令官もろとも戦力の1/3を失い、ジオン攻略どころではなくなってしまった。

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実はこの時点で総戦力としてはジオン側が上回っていたはずで、既にア・バオア・クーに向けて集結しつつあった連邦軍はこのまま侵攻を決行するか一時コンペイ島（ソロモンを接収して改名した）に退いて体制を立て直すかの選択を迫られる。

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しかし、ジオン軍に時間を与えればコロニー砲（ソーラーレイ）を再充填されてもう一発撃たれるかも知れない。あんなもんまた食らったら今度こそ終わり。さすがにあんなん2本は持ってないだろう。ということで、連邦軍はア・バオア・クー攻略作戦「星一号」の発動を強行した。

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土壇場で戦況をひっくり返したギレンは本国で最後の出陣演説を打って、ジオン兵の士気はMAXに達した。ア・バオア・クーを守りきればもう連邦に戦力はない。この戦勝つる！はずであった。実際、戦況は圧倒的にジオン軍が優勢で、ギレンは勝利を確信していたに違いない。

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なお、このときキシリアが突発的に謀反を起こし、ギレンが殺害されたが、キシリアがちゃんと指揮権を引き継いで指揮すればこのままジオンは勝ったはずである。グラナダにも首都ズムシティにもいくらかの軍勢が温存されていたのだ。

まどちん●牛オーグ @madscient

しかし実際は、指揮権がキシリアに移ったのに前後して急激に戦況は悪化し、2隻のドロス級空母が沈むに至ってジオン敗色濃厚となる。キシリアは逃亡を謀るがシャアに殺害され、ジオン軍の指揮系統は完全に機能を停止した。

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同じ頃、ジオン公国のダルシア首相はデギン公王の遺言に従って議会工作の末ジオンを共和制に移行し、連邦に和平交渉を打診する。この時点で連邦にもほとんど戦力は残っておらず、グラナダやズムシティを攻める余力はなかったため、ジオン有利な終戦協定を呑まざるを得なかった。

まどちん●牛オーグ @madscient

ジオン有利と言っても一定の自治権の温存くらいで、兵器や軍事施設は全て没収され、以後ジオン共和国には連邦軍が駐留することになる。滅亡しなかっただけマシという程度。ただ、滅亡するまでやるつもりだった一部の連邦軍人・連邦国民からしたら負けにも等しい条件であった。

まどちん●牛オーグ @madscient

もともとスペースコロニーというのはサイドごとに地球連邦を構成する国家として一定の自治権を認められていて、ジオン公国も独立戦争する前はジオン共和国だったんである。

まどちん●牛オーグ @madscient

独立は失敗し、一部とはいえ自治権が縮小したことをもってジオンの敗北と評される一年戦争であるが、50億人ぶっ殺しておいてその程度で済んでるのはザビ家に全部罪をおっかぶせて、ジオン共和国とジオン公国との連続性を切断しちゃってるからに他ならない。このあたりも旧世紀のドイツと同じ。

まどちん●牛オーグ @madscient

んでもって、ザビ家とジオン・ダイクンを切断してしまったがために、「悪いのはザビ家であってジオン・ダイクンの思想自体は正しい」というシンパがずっと残り続けるのである。

まどちん●牛オーグ @madscient

さらに、終戦時の残存戦力がそれなりにあったため、「実は負けてないよ」派が終戦後も武装解除に応じなくて、その辺に潜んで3年後にテロを起こしたり小惑星帯に潜んで7年後に内戦の混乱に乗じたりすることになるのであった。

まどちん●牛オーグ @madscient

@KAPPY_2610B 実はこの一連の流れにホワイトベース隊ってほとんど絡んでないんですよｗジャブロー攻略戦の時にたまたま居合わせたのと最後の総力戦のときに主戦力に編入された以外はほとんど後方陽動とかただ移動してるだけとか…

まどちん●牛オーグ @madscient

昨日TWした一年戦争の大局、Wikipediaにもだいたい同じ内容が書かれてるんだけど、スピンオフ作品を盛り込みすぎてとっちらかってる印象… ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80…