茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1964回「よりよく生きようと思ったら、良い質問をすると良い。」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月8日の連続ツイート。 本日は、感想です。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1964回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2016-12-08 12:37:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

世の中には、質問に対して、答えを持っている人が偉い、というような思い込みがあるけれども、実はそうではないと思う。的確な質問をする、ということの方が、実は尊い、ということがある。

2016-12-08 12:38:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

ニュートンが万有引力の法則を発見できたのも、なぜ、りんごは落ちるんだろう、なぜ月は回っているんだろう、と質問したからで、両方を結びつける理屈が、万有引力だった。りんごは落ちるのが当たり前、月は回るのが当たり前、と思っていたら、いつまで経っても気づかない。

2016-12-08 12:39:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズはもちろん偉いが、そのような定理があるのではないかと質問したフェルマーは、さらに偉い。証明せずに数式をたくさん書いてしまったラマヌジャンは、ある意味ではそのような形式で「質問」していたとも言える。

2016-12-08 12:40:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

学校教育の中では、どうしても、先生が質問して、それに対して答えることのできる生徒が評価されがちだけれども、本当は、質問ができる生徒、特に、良い質問、よく定義された質問ができる生徒が、もっと、評価されて良い。

2016-12-08 12:41:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

良い質問ができたときには、もう、問題は半分解けているのと同じであって、何よりも、努力の方向性が示せている、というところがすごいと思う。そのことによって、たくさんのひとがコラボする形式もできるのだ。

2016-12-08 12:41:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

ワトソンのような人工知能は、問題が出ると、ビッグデータで仮説をつくり、ビッグデータで検証して答えを出す。これからの人工知能時代には、答えを出すことよりも、質問することの方が高く評価されることになるのかもしれない。

2016-12-08 12:42:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

質問をするということは、好奇心の表れであり、自分の中に隙間、真空をつくるということである。質問ができる人生は、前向きの、生きるエネルギーに満ちた人生である。よりよく生きようと思ったら、良い質問をすると良い。

2016-12-08 12:43:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1964回「よりよく生きようと思ったら、良い質問をすると良い。」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

2016-12-08 12:44:07