なりきり企画─涼宮ハルヒの消失β

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N ……覚えてるか？図書館で…ほら、カード作ったよな。

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……覚えている。……その、あの時は……あ、ありがとう……。

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N …どういたしましてだ。…ほんの少し、ここにいてもいいか？

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 …………どうぞ。

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N サンキュ。ちょっと色々、室内を見させて貰っていいか？

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……？……(こくり

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

長門の許可を得て、部室を辺りの様子を伺って俺は絶望した。 #消失β

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N なぁ、つかぬことを聞くが…この部室にさ、デスクトップ式のパソコンを置いたりした事はないか？

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……？私が文芸部に入った時から、パソコンはこの部屋にはなかった…。……何故？

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N …そ、そうか。……そう、だよな。いや、無いならいいんだ。確認したい事があっただけなんだ。…あ、本棚も見せて貰う。

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……。

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

前回はこの殺風景な部室に違和感として存在していたあのデスクトップパソコンが無い。焦燥感に苛まれながら、震える足で本棚へ移動する。目当ての本を探しあてた俺は藁にも縋る一心で、固唾を飲みつつその重たいハードカバーを開いた。#消失β

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

──無かった。解決の糸口となる、あの栞はどこにも存在しなかった。#消失β

YUKI.N @___YUKI_N

……。 #消失β

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 あの…………これ、よかったら……(入部届けを差し出す

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N ……え？あ、ああ……(受け取りポケットへしまいこみ)…今日は帰るよ。悪かったな、無理やり押しかけた上に色々と見回して。

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……(小さく首を横に振って

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

なんてこった…よもや手がかりが一切ゼロなんてな…。チュートリアルで学んだ技が一切使えなくなるハードモードな仕様だぜ。…だが、長門は存在していた。アイテムはなくとも、あいつが消えていないと言うのは希望を持ってもいいのかも知れん。#消失β

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

明けて、19日。俺の手元に唯一あるのは長門に貰った文芸部の入部届けくらいのものだ。その他一切の手がかりは見当たらず、俺は今まさに、絶望行きの片道切符を掴ませられている。 #消失β

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

放課後、結局二度目となるこの改変世界でも、俺の足は動物の帰巣本能よろしく自然とあの部室へと向かうのである。#消失β

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N (部室の扉をノックして)

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……どうぞ。

ジョン・スミス @JohnSmith_0707

@___YUKI_N よぉ、来てよかったか？

YUKI.N @___YUKI_N

@JohnSmith_0707 ……(小さく頷く