東京国立近代美術館「空虚の形態学」キュレーター・トーク #MOMAT

高橋　裕人 @seibishou

#MOMAT 今日は東京国立近代美術館のキュレータートークに参加しようと思います。

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#MOMAT 空虚の形態学。なにがあるのか、なにもないのか。 http://twitpic.com/43rwxg

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#MOMAT 会場の様子 http://twitpic.com/43rxg0

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#MOMAT クロノロジカルな歴史的展示とは違った、テーマを持った展示、というギャラリーの主旨の説明から開始。

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#MOMAT 今回は作品の主題より、空虚からイメージするもの、造形を考えて構成した。

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#MOMAT 形がないものの形態って何だろう。モノの周囲にある空虚、絵画の空虚…際限がなくなってしまう。

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#MOMAT 一般化した議論はできないが、展示された作品にある空虚をお伝えすることとなった。

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#MOMAT 色のない世界が集まったが、フォンタナの緑の作品は異色。切り裂かれたキャンバスの奥に空虚を捉える。その向かいにはラインハートの黒一色の世界。

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#MOMAT ラインハートは、作家の身振りが絵画に残されることをどんどん排除していった。

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#MOMAT 絵画の根元。自らをラジカルに追いつめる作業。黒という色彩を選択することで、見るものが想像力を引き起こし引き込まれる。

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#MOMAT 絵画の根元。自らをラジカルに追いつめる作業。黒という色彩を選択することで、見るものが想像力を引き起こし引き込まれる。

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#MOMAT 横長＝風景、縦長＝人物、という、作品を持つプロポーションがある。その意味が我々を拒絶せずに引き込んでくれる。

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#MOMAT 河口龍夫《DARK BOX 2009》時間という軸を持った、闇の封印。

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#MOMAT 二十世紀、デュシャン以降様々な作家が「封じ込める」という作業を行った。河口作品もそこに位置付けられる。

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#MOMAT フォンタナ、平面を立体にした。そのイリュージョンを通じ、作家が切り口を塞いで切り捨てようとしたであろう奥行きを見てしまう。

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#MOMAT 若林奮のドローイング。ただ奥行きだけが存在する、洞窟への関心。

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#MOMAT 旧石器時代の洞窟の「ネガティブハンド」を追体験することで、絵画的なものを残そうといたことについて考えた。

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#MOMAT 杉浦邦恵のフォトグラム。本展覧会を考える上で最初に取り上げた。

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#MOMAT 等身大の人物がそのまま写し取られる。その隣には高松次郎の赤ん坊の影が。西洋絵画誕生の伝説、恋人の影に通じる。

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#MOMAT 影があるということは、その手前に赤ん坊がいて、その手前に光源がある。鑑賞者の影も同レベルで投影できる。スクリーンとして、絵の奥ではなく手前を感じさせる。

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#MOMAT アバカノヴィッチの彫刻。裏が抜けている。対象に接した痕跡。人間の内面はあるのかないのか。作家の人間理解。

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#MOMAT エミコ・サワラギ・ギルバートの三つの三角形。一本も直線で囲われず、ネガティブに浮かび上がる。

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#MOMAT イデアを視覚化する作業。鋳型として浮かび上がる三角形。

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#MOMAT 村岡三郎作品。木炭を消していく負のドローイング。彫刻の「削り取っていく」作り方と同じ。現実に存在しない「輪郭線」を避けてイメージを捉える。

高橋　裕人 @seibishou

#MOMAT 村岡の彫刻作品。折れるはずのない酸素が折れている。想像力を解き放つ。