1982年デビューシングル
「Wham Rap! (Enjoy What You Do)」
発売
18才の英国人が対岸の海のものとも山のものとも判断つかない時期にインディーズデビューに際して選んだのがラップ曲だったというのは無謀とというか強気というか。
2015-02-27 00:12:20この時点でメソッドの材料となる楽曲はわずかだったのでは?というのは容易に想像できる。BPMとアレンジから「Rapper's Delight」がちらつくけれど、アレンジはデビューアルバムをほぼ手がけたスティーヴ・ブラウンではなく、ボブ・カーター。
2015-02-27 00:17:40(※)「Rapper's Delight」・・・1979年シュガーヒル・ギャングによるラップ最初のヒット曲
前の年にリリースされた定番ブレイク「Mama Used To Say 」からデヴィッド・グラントまでUKソウル畑を歩いた人だけあって材料さえ渡されたらなんとか形にはしてくれる仕上がり。
2015-02-27 00:24:37(※)「Mama Used To Say 」・・・1982年英国の黒人シンガー、ジュニアーが発売したヒットシングル曲
(※)デヴィッド・グラント・・・1980年代に英国で活躍した黒人シンガー
ジョージ・マイケル自身のラップも "Party nights, and neon lights, We hit the floors, we hit the heights." とシンプルな脚韻や "I - DON'T - NEED - YOU" とワードを四分で置いてと手堅い
2015-02-27 00:31:23後の片鱗を見せるのは曲の構成。まだサビらしいサビがないラップ曲も多いこの時期に本人によるファルセット、しかも歌サビを持ってくるあたりがラップの手法を使った非ラッパーによるラップ曲=洋楽ラップ歌謡の魅力。
2015-02-27 00:38:59さらには2ndヴァース後のブリッジに "Give a wham, Give a bam, But don't give a damn" というシンプル脚韻ながらも口気持ちよさを畳かけてくるあたりが一番好き。
2015-02-27 00:42:19商業的には当然失敗。本人は「ラップ・レコードを目一杯茶化した曲だった、パロディのつもりだったんだ。」(> twitter.com/GeorgeM_bot/st… )と言ってるようだけど、この時点でここまでやってそれは照れ隠しでは?
2015-02-27 00:47:25“Wham Rap”は、ラップ・レコードを目一杯茶化した曲だった、パロディのつもりだったんだ。パンク・ディスコとか何とか呼ばれたな。色々と下らない名前を付けてくれたもんだよ! youtube.com/watch?v=BsyHQg…
2015-02-26 13:06:531982年2ndシングル
「Young Guns (Go for It!)」
発売
インディーズからのデビュー曲「Wham Rap! 」の商業的失敗もなんのその、続いての2ndシングルもラップ曲という強気!しかもサビの歌メロの強化とわかりやすさ、さらには相方アンドリューのラップもはさみこんでとジョージ・マイケルによる仕掛けはより巧妙に、と抜かりなく
2015-03-07 01:54:33マイナス点はUKソウル畑のプロデューサーであるボブ・カーターからスティーヴ・ブラウンにアレンジのチェンジ。アルバムもこちらの方がメインなんだけど、明らかに80年代的なボトムが華奢な音作りへと後退
2015-03-07 01:58:23よくわからないのがグループとしてのキャラクターの設定。男の子二人組にダンサーの女の子二人で固定で付け、しかもその内の一人は実際にメンバーの彼女という、アイドルグループとしては???更に恋人同士でかけあいのラップパートがあるという、アイドルソングとしてはギョッとするつくり
2015-03-07 02:07:00正直ラップ曲としての面白みは「Wham Rap! 」より後退、けれど、ポップスとしてのポテンシャルはこちらが上、結果、この曲でワム!はブレイクするんだけど、MCジョージ・マイケルとしての作品はここまで。
2015-03-07 02:13:111982年の時点でデビューから2曲続けてラップをリリースした白人ってのは特筆すべきでは?更には「Wham Rap! 」もアルバムには6分を超すExtendedなMixで収録というのも合わせて。
2015-03-07 02:15:40最初期と思われる時期の営業ライブでのへっぽこなアレンジでかますコール&レスポンス。
心が折れる音が聞こえるよ。