アイン可愛い

恵利文萌 @rie_846

ボードウィン特務三佐はとても素晴らしいお方だ。常に清く正しくあろうとする姿勢は崇高である。けれど、特務三佐ご自身お気づきではないけれど……。「腕枕してくれるのか？アイン」俺は男に生まれて良かった。貴方に腕枕を出来る体で良かった。貴方自身も他の誰も気づかない貴方の弱さを守りたい。

恵利文萌 @rie_846

自立すること、孤独に鈍感になること、それが大人になることだと思っていた。だが、アインお前の存在がなければ俺は夜も日も明けない。お前の存在が俺をとても弱くする。同時にお前を失いたくないからこそ、その弱い部分を抱え続ける強さを得た。夜、腕の中にお前の温もりを感じる度そんなことを想う。

恵利文萌 @rie_846

つむじに。額に。両の目尻に。鼻先に。そして唇。うつむくアインへのキスの順番。「だって、心臓がもちません……」そう言いながら、時々薄目で俺を見る。その視線の強さ、鋭さ。俺を見たあとに無意識に唇を舐める仕草。組み敷かれるだけの性ではない色香にどれだけ俺が参っているかお前は知らない。

恵利文萌 @rie_846

「あ、そこ、好き。ガエリオさま、それ、もっとして」俺を受け入れる快感に素直なアインの反応に煽られる。俺の味だけしか知らないアインを俺好みに仕込んだのだから当然と言えば当然なのだが、くそっ、可愛すぎて抱き潰しそうだ。欲望を押し止めようと絡みつく理性さえも媚薬にしてお前に溺れる。

恵利文萌 @rie_846

出先で雨に降られた。俺よりタオルの用意に走り回ったアインの方が濡れていた。受け取ったタオルでまずアインを拭いてやろうとするが頑なに固辞する。「お前が俺を大事にしたいように、俺もお前を大切にしたいんだ」そう告げると居心地悪そうに、でもどこか嬉しそうに大人しくなる。可愛いなあ。

恵利文萌 @rie_846

早起きは単に習慣で目が覚めるから起きるものだった。だがいまは違う。横を向けば穏やかな寝息をたてているアインがいる。起きているときは引き締まっている顔。それが寝ているときはいくぶん幼く見える。本人さえ知らない。可愛いなあ。早く起きればいいのに。愛しい人を間近で見守る幸せ。おはよう。

恵利文萌 @rie_846

振り返るといつも俺を見つめる青い瞳。動きに合わせてついてくる視線を俺がどれだけ面はゆく思っているか知らないのだ。名を呼ぶとその青が一層明るく輝く。近づいてきたアインをシーツを剥ぐって共寝に誘ってやれば頬を染めて懐に滑り込む。ベタな行為を素直に喜ぶのが可愛い。おやすみ。また明日。