ベタに……金持ちのヒヒ爺の後妻(愛人でもいい)に差し出されそうになった光忠をつれて使用人長谷部が逃げ出すやつ。大都会の片隅に四畳半のボロアパート借りて、長谷部はアパート脇のコンビニでバイト
2017-01-01 22:12:19光忠は自分のせいで長谷部くんに迷惑かけてると分かりつつもちゃんと人として扱われて愛されてる暮らしのあたたかさが幸せで変えられなくて、長谷部くんもこのままじゃいけないと分かりつつもずっと大切に思ってた光忠との暮らしが幸せで踏み出せない。お金はないけど間違いなく幸せなんだよ
2017-01-01 22:17:44野菜くずのきんぴらが絶品だったり、ちょっと贅沢してパンの耳を揚げたのに砂糖かけたやつ作ったり、休みの日には塩むすびと玉子焼き(贅沢)持って川原をお散歩したり……寒い日は薄い布団で二人で寄り添って眠る。
2017-01-01 22:20:32そんなささやかな暮らしは長くは続かない。ある日、長谷部くんはコンビニオーナーから解雇を告げられる。理由は…「分かってるよな、すまん」と。皆まで聞かずとも長谷部くんは無言で頭を下げてバックヤードをあとにする。胸騒ぎがして部屋に駆け戻ると、そこはもぬけの殻。
2017-01-01 22:24:50変わりに、光忠がいたであろう古い卓袱台の上に、まるでこれまでの手間賃と手切れ金とでもいわんばかりに札束が置いてある。 長谷部くんはその金を掴んで慟哭する。
2017-01-01 22:33:37光忠は本家で勝手に逃げ出した折檻を受け、そのまま引き渡されるはずだった先へ連れていかれる。何もかもを大人しく受け入れたのは「長谷部がどうなってもいいのか」という言葉に屈したから。
2017-01-01 22:42:44月日が経って、光忠は目が醒めるような美丈夫に育つ。爺は政財界のドンみたいな存在で光忠は公認の愛人として有名。 もちろん裏社会との繋がりもあって、ある日、某所の巨大組織との懇親パーティに同行する。
2017-01-01 22:52:44ヒヤヒヤするようなやり取りが終わり、歓談になる。ほっとため息をついた光忠がバンケットルームの片隅に目をやると、見たこともないくらい上等なスーツを着た長谷部が新当主と何かを話していて…光忠をちらっと見て、部屋を出てしまう。爺の傍から離れられない光忠は後を追うこともできない。
2017-01-01 23:08:09ここからは 光忠を取り戻すために裏社会でのしあがった長谷部くん×ドンの愛人としてなぶりものにされながらも絶望しきれない光忠 になります!
2017-01-01 23:37:01続けていいよって言って貰ったから続けるぜ! 光忠は爺の愛人になってあれやこれや開発されすぎた自分なんかもう長谷部くんの元へは帰れないと思ってる。爺は歳なので最近は専ら(自重)だし、むしろそうなってからいろいろエスカレートした感じなので尚更。
2017-01-01 23:54:59一方の長谷部はというと。光忠を失ってから脱け殻のように暮らしてたんだけどコンビニオーナーの鶴さんが様子を見に来る。そしてなぜか「あの子を取り戻したいか」とも。
2017-01-01 23:59:04鶴さんは実は裏社会の人でコンビニオーナーは趣味と実益を兼ねた仮の姿。実のところ長谷部くんと光忠の実情は全部把握していた。組では跡目争いが起きてて、要は光忠は組と(後の)爺とのパイプのためのカードとして使われた。 「俺を殴ってもいいぜ。でも、俺を殴ってもあの子は戻らない」
2017-01-02 00:02:56「遅かれ早かれあの子は連れ戻されていた、そうだろう?」 この暮らしが長く続かないことは長谷部も分かっていた。長谷部は鶴さんを一発ぶん殴ってから、組に繋いでもらう。もちろん甘い世界じゃなくて下っぱからなんだけど持ち前の知恵と執念とでのしあがる
2017-01-02 00:07:37鶴さんも陰ながらサポートしつつ、薮医者ニキとかクラブのママそざちゃんとか反りの会わない日ノ本と金貸しのハカタとか仲間を増やしつつ、ついに若頭の三日月に近付く。やがて三日月の信頼を得て三日月が次の頭になり長谷部も側近の一人になる。
2017-01-02 00:12:57そしてようやく光忠が見える場所まで来て件のパーティ。美しく成長するもあの爛漫の笑みが消えた光忠に心を痛めつつ、あえて冷たい素振りを見せる。
2017-01-02 00:15:02長谷部は組織の中で信頼をおける人には「金はいらない、欲しいのはあの糞爺の愛人だけだ」と公言している(ただし詳しい理由を知っているのは一部だけであとは好色だと思われてる)
2017-01-02 00:18:33話は件のパーティに戻る。 光忠は長谷部を追い掛けたいと思う反面、今の自分はもう長谷部の傍にはいられないと思ってる。だからなんとか長谷部の視界に入らないようにする。長谷部は相変わらず格好いいんだけど氷のように冷たい顔をしている。
2017-01-02 00:30:47爺が取り巻きとご機嫌なうちに御手洗いへ逃げ込むと、長谷部がやって来て壁ドン。 「俺はどんな手を使ってでもお前を取り戻す」 泣きそうな光忠の目元をぬぐった一瞬だけ光忠のよく知る優しい長谷部くんの顔をしてて、長谷部が立ち去った後も呆然としてしまう。
2017-01-02 00:32:52爺の傍を長く離れたからってその日は酷く折檻(察して)される。こんな身体の僕じゃ……って絶望する。絶望するけどあの一瞬の優しい長谷部くんを思い出して心が折れきれない。 幸運なことに爺は頭(三日月)を気に入ってそれなりに付き合いが発生するようになる
2017-01-02 00:39:38でも、ついに油断して長谷部と光忠を二人きりにするようになった爺。やっと二人で話せたときに長谷部が嬉しそうに泣きながら「ようやくここまで来た…」って光忠を抱き締める。「辛い思いをさせてすまない。必ずお前を取り戻す」と言われて、光忠も泣きすがる。長谷部がいる限り光忠は絶望できない。
2017-01-02 08:46:21やがて爺は老衰で寝込んでそちらの跡目争いが始まって、三日月たちはここぞとばかりに食い込んでくる。三日月(か鶴ちゃん)に「お前が爺にとどめをさしたら長谷部と二人でにがしてやるよ」と唆された光忠がナイフを手に取るんだけど、気付いた長谷部に止められる。
2017-01-03 08:11:03