柿谷浩一先生の『カインとアベル』考察ツイートまとめ。

2016年10月17日から12月19日まで毎週月曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された山田涼介主演、『カインとアベル』を考察した柿谷浩一先生(@prince9093)のツイートをまとめました。
yugatoh 942view 0コメント
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  • 10月17日:第1話「僕とアニキの2つの三角関係」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-17 22:34:38
    【カインとアベル①】優(山田涼介)が、お金で契約を取ろうとする場面。提示した支度金の「50万」は、冒頭の「50周年」パーティーと結びついていた(共に漢字)。「50」は、父・兄の仕事のやり方/価値観の象徴。それに服従してしまう優を、巧みに暗示する仕掛けに見えた。 #カインとアベル
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-17 22:49:12
    【カインとアベル①】優(山田涼介)の方法では契約困難とする兄に「本当にそう思うか」という父。共に会社を支え、揺るぎなく見える「父/兄の関係」に影がさす。優がカッターで〈親指〉を切る前のシーンが、この問題を深くする。父は敵か。本当に父の《血》を受け継ぐのは誰か…。 #カインとアベル
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-17 23:15:11
    【カインとアベル①】優(山田涼介)は、「1号店」の初心を呼び覚ますことでイタリア料理屋の店主を動かす。梓は、最後の決め手となる着想を彼から得て、蕎麦屋「九十九坊」の説得に成功する。〈1〉をもらって〈99〉を解決するように…。この〈1〉こそ、優の魅力であり特性。#カインとアベル
  • 10月24日:第2話「ハートを掴め!!恋も仕事も驚きの大逆転」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-24 22:37:55
    【カインとアベル②】ラストの直前、優(山田涼介)はダーツをする。的には既に、2つの矢が刺さっている。それと同じ場所に、投げた矢が1本刺さる。2本は「兄・梓」また「父・兄」の象徴。そこに自分が割り込む…。立ち会う光景=運命と、その行方を先取りするかのような演出。 #カインとアベル
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-24 22:54:54
    【カインとアベル②】ナレーションや台詞での説明を省き、優(山田涼介)の《表情》に全てを賭けるラストは迫力があった。電話は父からだろうが、梓(や兄)からと解釈すれば、また切ない…。三角関係自体が悲劇なのではない。はにかんだ彼の表情に誰も気づかないのが哀しいのだ。 #カインとアベル
  • 10月31日:第3話「超緊急事態!最大のピンチを乗り越えろ」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-31 22:33:59
    #カインとアベル③】優(山田涼介)が偽運動を見破れたのは、発言だけからではない。一瞬顔を強ばらせた兵藤と、一切顔色を変えなかった佐野。2人の《表情》の差を見ていたことも無意識で関与している。そしてこの対比は、梓をめぐり不意に寂しい顔を見せる優と、絶対に内面を出さない兄に重なる。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-31 23:11:10
    @prince9093 兵藤ではなく、兵頭でした。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-31 22:44:17
    #カインとアベル③】またもやラストの優(山田涼介)の《表情》の圧倒的。それはただの驚きや困惑ではない。何とも言えない顔には「昨夜何か様子がおかしかった」と感づきながら、兄の《表情=心》を十分掴めず、そのままにした自身への後悔が滲む。その《表情》を私たちが観る…実に深く奥深い。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-10-31 23:06:18
    #カインとアベル③】初回で象徴的に描かれた「50」が兄にも襲いかかる。一端は50億の融資をとりつけ解決したかに思えたバンコク問題に、新たに「50億」が迫られる。《50》の前に立ち行かなくなるその姿は、会社の旧体制の敗北と、その刷新の必要性を暗示するもの。@prince9093
  • 11月7日:第4話「奇跡の大逆転!運命を変えたひらめき!」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-07 23:29:53
    #カインとアベル④】出資話で見せる優(山田涼介)の涙が、なぜこんなにも胸を打つのか。それは融資以上に、人生には「直感=感じること」が重要だという黒沢の言葉が、人一倍“想い”を大事にする彼を《救済》した瞬間だったからだ。そしてそれは同じ《杖》を持つ祖父の言葉に重なる重さがあった。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-07 23:56:28
    【カインとアベル④】もともと《杖》は「頼りにするもの」という意味。同じアイテムを祖父と黒沢が手にしていたのは偶然じゃないだろう。「人に頼らず」という父の教え、「誰にも頼らない生き方はおかしい」という優、「最も頼りにしてない」優に助けられた兄…。「信頼」をめぐる巧みな演出だった。
  • 11月14日:第5話「裏切り?策略?愛?引き裂かれる2人!!」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-14 23:04:07
    #カインとアベル⑤】ラストの教会の絵に重なる構図が鮮やかだった。梓は、カインの身につける《赤=朱》色の光を背後にしながら、アベルの纏う《青》色の服装で仕事をする優(山田涼介)を見つめ、狭間で揺れ動く…。優に抱きつく時、彼女は隆一だけでなく「光=ひかり」にも背く運命を選んだ。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-14 23:11:17
    【カインとアベル⑤】 ⇒また、この「赤/青」の対比は、絵以外の物語細部とも巧みに結びついてもいた。隆一が嫉妬に狂って企画書を丸めるのは《朱=赤》色の光の下だった。対して、ブルーライトの部屋に佇む冒頭➡「青臭い」自己評価から大抜擢されていくのが優だった。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-15 00:14:27
    #カインとアベル⑤】黒髪になった優の登場シーン。毎回聞いている曲なのに、全く違う雰囲気で聴こえてきた。連ドラと映画の本質的違いの1つは、タイトルバック等の《反復経験》。同じものを体験するからこそ現れる新体験。4話の間、ぐーっと蓄積してきた曲が放出する《力》に圧倒された感じだ。
  • 11月21日:第6話「嫉妬?欲望?転落?動き出す禁断の恋!!」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-21 22:26:44
    #カインとアベル⑥】接近する優(山田涼介)と梓(倉科カナ)。着信場面で、カメラは《太陽》を挟んで向かい合う2人を印象的に映し、ラストショットにも大きく《太陽》を入れる。太陽は《ひかり》の暗喩。「優/梓/隆一」の三角関係を描きつつ、もう1つの縺れも映像で見事に暗示して見せていた。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-21 22:43:40
    #カインとアベル⑥】優が取り組む事業のコンセプト「自分だけの空間、自分だけの自然」は、梓を引き止めようと必死な隆一にも《掛かる》言葉のようにも見えた。彼女を仕事を辞めさせ家に入れるのは「隆一だけの家庭、隆一だけの梓(元は自然にある樹木の名前)」を目指すことに他ならない。
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-21 22:59:07
    #カインとアベル⑥】抱擁やキスをせず(出来ず)…じっと見つめる時間が過ぎ行くだけの長いラスト。いじらしいという見方もあるかもしれないが、これこそ、このドラマの真骨頂だろう。台詞なし、ナレーションなし。心情が《説明ないまま》に襲いかかってきて、観る側まで言葉を失ってしまう迫力。
  • 11月28日:第7話「秘密!?激情!?策略!?迫り来る非情な運命」
  • 柿谷浩一(kaki) @prince9093 2016-11-28 22:34:13
    #カインとアベル⑦】チームみんなのために「15%」契約を譲らなかった優(山田涼介)。彼が守ろうとしたものの中でも、大きかったのは《5課》の仲間の存在。だから「5%」だったのだ。そしてその《5》は、今の優の基盤をなす、会って《5分》で信用し出資を決めた黒沢にも繋がっていた。

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