慰安婦をめぐる日韓合意が守られないのは、韓国が日本を許さない行為の継続に時間的資産価値を感じているから

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生命情報保存研究所 @rodan670

韓国の市民団体が在釜山日本領事館前に設置した従軍慰安婦像をめぐり、日韓関係は前李明博大統領の竹島上陸時レベルに冷え込んだ。韓国内ではいまや慰安婦についての合意は無効であり、反故にすべきであるという世論が大勢となっている。なぜこのようなことになったのか。

2017-01-10 10:28:32
生命情報保存研究所 @rodan670

韓国側は慰安婦問題に関する日本の態度(謝罪、賠償等)が不十分であると声を上げる。しかし実際の問題は謝罪や賠償の程度にあるのではなく、韓国国民の生き方自体にある。

2017-01-10 10:30:41
生命情報保存研究所 @rodan670

すなわち、韓国という国は戦後一貫して歴史的な被害者としての像を自らに見出し、その過去が癒し報われるべきであるというストーリーを抱えて生きてきているために、根本的に日本を許せるということはない。それは感情的な問題ではなく、数十年来恨む者として生きてきた存在が、

2017-01-10 10:33:24
生命情報保存研究所 @rodan670

恨む相手を許し恨むことをやめてしまっては、自らの時間的資産の否定、破棄に繋がってしまう。それだけの勇気を持ちうる人間は少ない。もはや何があろうと恨み続けるしかない。恨む行為自体が自己目的化している。

2017-01-10 10:35:13
生命情報保存研究所 @rodan670

恨む者はその感情の解消を恨みの対象に訴え続ける。その過程で恨む者は恨みの対象が誠心誠意頭を下げ、わだかまりが消失する未来図を念頭においている。しかし念頭においているだけで真に希求してはいない。わだかまりが消失した瞬間自らの過去と時間的資産も無価値なものとなるからである。

2017-01-10 10:38:48
生命情報保存研究所 @rodan670

とはいえ恨みたいがゆえに恨んでいる者は自らの心の奥底にあるこの矛盾に表面だっては気づいていない。自分たちの目的はあくまでわだかまりの解消にあると平時は自らを偽り続ける。ただもし事態が一歩和解に繋がりかければ、とたんに自分たちの真に価値を認める存在が危機に晒されていることを察知し

2017-01-11 07:54:47
生命情報保存研究所 @rodan670

とたんにちゃぶ台をひっくり返そうとする。今回の慰安婦像騒動はその結果である。つまり慰安婦をめぐる日韓関係に和解はありえない。しかしこれはそこまで深刻視しなくてはならない自体ではない。いま韓国国民が行いたいことは、日本への攻撃ではなく、自らが抱える恨みのストーリーの防衛である。

2017-01-10 10:42:20
生命情報保存研究所 @rodan670

恨み続けるための恨みは、本能から来るむき出しの恨みとは性質が根本的に異なる。後者はその後の損得を考慮に入れることなく、いかなるリスクを犯そうと相手を攻撃しようとする意欲に繋がるが、前者は単に現状維持を行いたいだけの比較的贅沢な欲望であるため、

2017-01-10 10:45:36
生命情報保存研究所 @rodan670

これがもとで国同士の関係に重大な衝突が起こることはない。起きそうになればどうにかこうにか理由をつけてこれを回避しようとする方向に流れることとなる。よって、現在の状況を何か危ういイレギュラーが生じているものとして捕らえるのではなく、

2017-01-10 10:53:11
生命情報保存研究所 @rodan670

恨みを維持することが平時における最大価値体系であると同時に目的と化した人間の心理を理解しつつ距離をおいて眺めることが韓国という国との適切な付き合い方となる。

2017-01-10 10:54:03